スマホゲームのセルラン分析（2024年7月25日〜7月31日）。今週の1位は「ラストウォー：サバイバル」。韓国における4月〜6月の収益ランキングも

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年7月25日〜7月31日）

順位	前週	タイトル	DL数の成長率 （前週比）	収益の成長率 （前週比）
1	5	ラストウォー：サバイバル	0％	68％
2	3	ブルーアーカイブ	30％	31％
3	1	モンスターストライク	13％	-44％
4	19	ドラゴンクエストウォーク	15％	171％
5	6	ウマ娘 プリティーダービー	71％	15％
6	4	ゼンレスゾーンゼロ	-40％	-6％
7	16	Pokémon GO	9％	81％
8	2	パズル＆ドラゴンズ	-15％	-39％
9	53	ONE PIECE バウンティラッシュ	43％	376％
10	36	崩壊：スターレイル	2％	240％
11	7	荒野行動	-5％	-24％
12	24	勝利の女神：NIKKE	-10％	74％
13	12	ロイヤルマッチ	9％	13％
14	13	eFootball 2024	-7％	2％
15	18	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ	190％	18％
16	52	LINE：ディズニー ツムツム	7％	254％
17	255	#コンパス〜戦闘摂理解析システム〜	89％	2441％
18	21	ホワイトアウト・サバイバル	-4％	13％
19	20	ドラゴンクエストタクト	-19％	3％
20	22	パズル＆サバイバル	17％	11％
21	8	学園アイドルマスター	-5％	-43％
22	15	プロ野球スピリッツA	-4％	-18％
23	29	あんさんぶるスターズ！！Music	15％	57％
24	23	プロジェクトセカイ	2％	-4％
25	147	DUEL MASTERS PLAY’S	53％	789％
26	97	アークナイツ	47％	434％
27	9	Fate/Grand Order	28％	-45％
28	17	モンスターハンターNow	-10％	-25％
29	14	ヘブンバーンズレッド	27％	-39％
30	10	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	-24％	-51％
31	11	原神	-17％	-50％
32	34	トゥーンブラスト	2％	28％
33	30	LINE ポコポコ	43％	14％
34	32	Age of Origins	-10％	13％
35	33	ガーデンスケイプ	5％	8％
36	25	鳴潮	-29％	-24％
37	35	ホームスケイプ	-15％	16％
38	100	七つの大罪 光と闇の交戦	25％	285％
39	26	Pokémon Sleep	-29％	-26％
40	38	ブロスタ	-1％	22％
41	55	Identity V	15％	67％
42	40	放置少女	-3％	27％
43	27	PUBG MOBILE	-8％	-24％
44	39	信長の野望 覇道	13％	16％
45	37	おねがい社長！	-10％	8％
46	41	フィッシュダム	138％	12％
47	31	ドラゴンボール レジェンズ	-26％	-16％
48	78	HIT : The World	141％	126％
49	48	ブルーロック Project: World Champion	-20％	29％
50	47	呪術廻戦 ファントムパレード	-1％	17％

※データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　今週の国内収益ランキング1位は「ラストウォー：サバイバル」（iOS / Android）だ。前週比で68％の増収を記録している。原因となる特定のイベントは見つからなかったので，この収益が平常時ということなのだろうか。来週以降の収益推移にも注目していきたい。


　「#コンパス〜戦闘摂理解析システム〜」（iOS / Android）は，新ヒーロー「コラプス」を7月29日に実装した。同日から「ロックマンエグゼ」とのコラボも復刻開催し，前週比2441％の増収を達成した。


　また，「DUEL MASTERS PLAY’S」（iOS / Android）は，カードパック「PLAY'S CHRONICLE PACK」を7月25日にリリースし，前週比で収益を789％伸ばしている。

韓国における4月〜6月の収益ランキング

　今回は，韓国における2024年4月〜6月の収益ランキングを紹介しよう。前期（2024年1月〜3月，関連記事）と比較したデータも併記しているので，参考にしてほしい。

順位	前期	タイトル	DL数の前期比	収益の前期比
1	3	ラストウォー：サバイバル	-68％	46％
2	2	リネージュ M	43％	-7％
3	6	ホワイトアウト・サバイバル	-5％	27％
4	1	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ	-73％	-55％
5	4	オーディン：ヴァルハラ・ライジング	-15％	-26％
6	-	俺だけレベルアップな件：ARISE（5月8日〜）	-	-
7	10	ブロスタ	-11％	19％
8	5	リネージュW	-20％	-26％
9	9	ロイヤルマッチ	-26％	9％
10	8	EA SPORTS FC MOBILE	-16％	-5％
11	20	崩壊：スターレイル	-29％	33％
12	7	リネージュ2M	-24％	-31％
13	14	勝利の女神：NIKKE	-29％	-12％
14	13	EA SPORTS FC ONLINE M	-15％	-24％
15	16	Roblox	-30％	-17％
16	19	原神	-42％	-9％
17	-	鳴潮（5月23日〜）	-	-
18	11	NIGHT CROWS	-43％	-45％
19	15	セブンナイツ ポケット	-71％	-39％
20	18	アーキエイジ ウォー	-57％	-32％
21	45	クッキーラン：オーブンブレイク	176％	91％
22	-	RAVEN2（5月29日〜）	-	-
23	17	ROM：Remember Of Majesty	-87％	-36％
24	12	MU Monarch	-49％	-51％
25	-	Arthdal Chronicles: Three Factions（4月24日〜）	-	-

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　2024年4月〜6月の韓国スマホゲーム市場全体の収益は，前期比で7％減少した。また，前年同期（2023年4月〜6月）と比べると，11％の減収となった。

　ランキングを見ると，「ラストウォー：サバイバル」や「ホワイトアウト・サバイバル」などグローバルでも収益上位なタイトルが好調な一方で，「リネージュ」シリーズや「オーディン：ヴァルハラ・ライジング」など，韓国で局地的な人気があったMMORPGジャンルのタイトルが収益を減らしている。最近では，スマホゲームにおいてもグローバリゼーションが進んでいるように感じられる。


　新作は「俺だけレベルアップな件：ARISE」「鳴潮」「RAVEN2」「Arthdal Chronicles: Three Factions」の4タイトルがランクイン。前の2つは日本でもリリースされている。

　22位の「RAVEN2」（関連記事）は，Netmarbleが5月29日にリリースしたMMORPGだ。神と悪魔が共存する世界が舞台で，ハードなゴア表現も搭載している。


　25位の「Arthdal Chronicles: Three Factions」（関連記事）は，Netmarbleが4月24日にリリースしたMMORPG。韓国のファンタジードラマ「アスダル年代記」を原作としており，古代大陸「アス」を舞台に3つの勢力が争いを繰り広げる。


　また，6位の「俺だけレベルアップな件：ARISE」もNetmarbleのタイトルなので，同社から3つの新作タイトルがランクインしたことになる。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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