ハードとして置いておけるタイプも以前から出てきているが,存在は知っていても,なかなか実際に体験する機会を得ずに過ごしてきた。
そんな折,7月31日から8月3日まで開催された中国最大級のデジタルエンタメ展示会「ChinaJoy 2026」で見つけたのが,上海に拠点を置く数伴(Dipal)が開発する3D AIキャラクターポッド「Dipal D1」である。話しかけてみると,これが思っていたより癒しになりそうだ。
![]() |
![]() |
筒状のデバイスに,8インチ2.5K曲面有機ELディスプレイを搭載し,リアルタイムで会話でき,カメラでジェスチャーも読み取るほか,キャラクターはユーザーの顔の方を向いてくれる。もちろんタッチにも対応している。
どんなものか見ていると,マーケティング責任者の方が話しかけてくれた。8コア・7nmのSoC,メモリ8GB,ストレージ128GBのスペックで,バッテリーも内蔵しており単体でも動作する。会場は回線がないため,体験したデモはローカルで動作させているとのことだった。
![]() |
とりあえず話しかけると,動きながら返事を返してくれた。日本語に対応しているが,会場がうるさいこともあって,中国語で返してきたこともあった。機械には厳しい環境だろう。
とりあえず一般的な名前として,「私はタカシです」と伝えたら,名前を覚えてくれた。以降の私の名前は「高橋」となった。
![]() |
「歌って」と言うと,「踊って」くれた。正直,実際の精度は会場の都合で分からないのだが,いろいろとやってくれそうだ。
![]() |
会話自体は,基本予備動作なしで受け付けてくれる。一応,オーケーグーグル的な音声呼び出しや,デバイスの上部に押しやすいボタンがあるので,これを押しながら話しかけることもできる。
![]() |
![]() |
カメラを搭載していて,横から見たり,上から見たりすると,角度に応じて見え方が変わる。こちらが動けばキャラの位置も変わり,目線を合わせてくれる。ジェスチャーをすれば,それにあわせた反応も返ってくる。
![]() |
キャラクターは自社で用意した4種類が入っているほか,ユーザーが自分で読み込ませられる。3Dは,VRMやFBX,GLTFなどに対応しているほか,2Dも利用できるそうだ。
![]() |
ただ,モデルを入れれば何でも動くわけではない。会話は基本の機能で動くが,ダンスのような動作は専門知識が必要で,モデルを読み込ませただけでは動作が付かないとのこと。
ユーザー側で作れない場合は開発者向けのコミュニティで作り方を教えるほか,Dipal側が手伝うこともあるという。動作は開発側のツールで設計する仕組みで,あらかじめ用意されたものも入っている。
将来的には,Unity SDKを提供する予定もあるという。
![]() |
また,ユーザーが作ったモデルを公式が採用する場合には,クリエイターに還元する仕組みも考えているという。
カスタマイズ性は最大の売りの1つで,ハードウェア単体ではなく,ソフトウェアと開発者向けプラットフォームを軸に伸ばしていく,という話だった。
![]() |
モデルの扱いについて問い合わせてみると,CEOが答えてくれた。ユーザーが持ち込んだモデルはあくまで自分で遊ぶためのもので,Dipal側がそれを販売することはないという。販売するのは,主にモデルに使う動作や背景などだ。
モデルの利用規約はモデルごとに異なるため,どのモデルをどう使うかは利用者側で確認する必要がある。
![]() |
![]() |
記憶についても聞いてみた。会話の内容は残り,たとえば今日ミルクティーを飲んだと伝えれば,翌日以降も覚えている。ただし人間と同じで,話題に出さないままだと1か月ほどで忘れるという。
一方,ゲームが好き,どのキャラが好きといった傾向のほうは覚え続ける記憶システムが用意されている。
![]() |
感情表現は18種類あり,喋るときに感情が乗る。触られたくないところを触ると嫌がるようなリアクションもあるらしい。
なお,記憶周りには会員プランが絡む。無料でも使えるが,チャットに使えるトークンに上限があり,記憶も長くは残らない。
月額1.99ドルまたは4.99ドルの有料プランにすると,会話量の制限がなくなり,記憶を長く保持するようになる。
サーバ側で大規模言語モデルに接続する形で,好きなモデルを自分で選んで差し替えることは現時点ではできない。提携の形によって接続できないものがあるためで,今後広げていく予定だという。
![]() |
なお,ここで面白い例として名前が挙がったのは,PCを自律的に操作できるAIエージェント「OpenClaw」だ。
今後の更新によっては,このOpenClawを介して仕事を任せられるようになるという。ただしDipal D1がPCの代わりになるわけではなく,PCに接続して指令を出す窓口として動く形だ。
Dipalのプロジェクトは2022年に正式スタートした。眼鏡不要の3D表示アルゴリズムは,2023年にUnity Chinaと共同で研究開発している。
2024年には頭部追跡やAI対話機能の開発を進め,曲面ディスプレイの表示方式を確定。
2025年にKickstarterでグローバルクラウドファンディングを開始し,各地の展示会にも出展した。2026年は生産ラインを移管し,量産に向けた生産検証と出荷準備を進めている段階だ。
![]() |
中国ではbilibiliで販売中で,価格は本体のみが6299元(約15万2000円),本体と台座が付いたものが6999元(約16万9000円)だ。
中国外のECサイト展開はまだで,メーカー公式に入手できるのはKickstarterのみ。クラウドファンディングの期間はすでに終了しており,2億6300万円を超えるプレッジ額を集めた。
本体1点をリワードにした遅延プレッジを受け付けており,金額は本記事執筆時点のレートで約15万7000円(送料別,別途関税がかかる可能性あり)。
正式な展開については,パートナーを探している最中だそうだ。興味のある人は,正式展開をまったりと待ってみよう。




















![画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/015.jpg)
![画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/008.jpg)
![画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/016.jpg)
![画像ギャラリー No.017のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/017.jpg)
![画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/014.jpg)
![画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/006.jpg)
![画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/005.jpg)
![画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/009.jpg)
![画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/004.jpg)
![画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/001.jpg)
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/002.jpg)
![画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/012.jpg)
![画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/013.jpg)
![画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/011.jpg)
![画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/010.jpg)
![画像ギャラリー No.018のサムネイル画像 / 中国発のAIキャラクターポッド「Dipal D1」,VRMやFBXなどのモデルを導入でき,自由にカスタマイズできる。日本語にも対応し,値段は約16万円[CJ2026]](/games/991/G999110/20260805033/TN/018.jpg)