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サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える
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印刷2023/05/25 15:53

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サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える

 2023年5月25日,VITUREは,独自のXRヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)「VITURE One」(ヴィチュアーワン)の先行予約をクラウドファンディングサイト「Makuake」で開始した。
 一般販売時の税込予定価格は7万4880円であるが,先行予約で最も安価な24%割り引き価格は5万6880円となっている。

VITURE One
画像集 No.002のサムネイル画像 / サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える

 VITUREが「XRグラス」と呼ぶVITURE Oneは,サングラス風の本体に左右独立した小型有機ELパネルを備えて,眼鏡をかけるような装着感で映像を見られるというHMDだ。
 多くのVR HMDやXREALの眼鏡型ディスプレイ「XREAL Air」(旧称 Nreal Air)の場合,眼鏡ユーザーは別売りの視度調整レンズをHMDに組み込むか,眼鏡を着用したままHMDを被る必要がある。それに対してVITURE Oneは,本体に視度調整機能を備えており,軽度の近視(※−5.00Dまで)であれば,眼鏡を外しても映像を見られるというのが大きな特徴だ。

VITURE Oneは2種類のカラーバリエーションがある。左は「ジェットブラック」で,右は「マットインディゴ」だ
画像集 No.003のサムネイル画像 / サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える 画像集 No.004のサムネイル画像 / サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える

 VITURE Oneは,グラス本体にバッテリーを搭載しておらず,アプリケーションを動かすためのPCに相当する機能も持たない。そのため,付属のDisplayPort Alternate Mode対応USB Type-Cケーブルを使って,PCやMac,iPadやAndroidスマートフォンなどと接続する必要がある。ただ,バッテリーやPC機能を内蔵しない分だけ軽いのがポイントで,VITURE One本体の公称重量は約78gであるとのことだ。
 眼鏡のように着用するだけなので,長時間使用時でも疲れにくいというのもメリットであるという。

 ディスプレイの解像度は片眼あたり1920×1080ドットで,60fpsでの表示が可能という。映像のサイズは「3m先に120インチ相当」となっているが,この種の眼鏡型ディスプレイ機器の場合,実際に見る映像サイズが,必ずこのとおりになるわけではない点には注意が必要だろう。
 また,VITURE Oneは,着用した状態でも外が見えるシースルー型であるが,外部の透過度を調整する機能があるので,外が見やすい状態とほとんど見えない状態を切り替えられる。外光を遮断する外付けのシェードも別売りで用意するそうだ。
 なお,眼鏡のテンプル(つる)に当たる部分には,小型のスピーカーを内蔵しており,イヤフォンやヘッドフォンがなくても音声を出力できる。

 VITURE Oneでもうひとつ面白い要素は,豊富なオプションにある。
 たとえば,映像出力がHDMIしかないゲーム機との組み合わせを想定して,別売りオプションとして,HDMI映像をUSB Type-Cで出力するモバイルバッテリー「VITURE One モバイルドック」を用意しているのだ。VITURE OneとNintendo Switchをモバイルドックにつなげれば,Switchの映像をグラス側で見ながら,それぞれの機器に電力を供給できる。

モバイルドック(上)。HDMI入力とUSB Type-C出力を備え,VITURE Oneへの給電と映像出力を同時にこなす
画像集 No.005のサムネイル画像 / サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える

VITURE Oneとネックバンドを装着した状態
画像集 No.007のサムネイル画像 / サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える
 また,Android TV機能を備えたネックバンド型のオプション「VITURE One ネックバンド」というオプションもある。ネックバンド型のAndroidデバイスなので,これとVITURE Oneを接続すれば,Androidスマートフォンを用意することなく,Android TV向けのアプリケーションを使えるので,YouTubeやNetflixのビデオコンテンツを手放しで楽しめるわけだ。Android用アプリ「PSPlay」を使えば,PlayStation 5/4のゲームをVITURE Oneに表示してリモートプレイで遊ぶこともできる。

広報写真では見えないが,ネックバンド右側(写真左側)の内側には,Android TVやアプリを操作するボタン類がある
画像集 No.006のサムネイル画像 / サングラス型XRディスプレイ「VITURE One」の先行予約がスタート。視度調整機能で眼鏡なしでも使える

 この種のXRグラスは,ユーザーの生活にフィットするか否かで評価が分かれるので,誰にでもお勧めできるわけではない。しかし,ベッドに寝転がったままゲームをプレイしたいとか,飛行機や新幹線の座席でも大画面の映像を1人で楽しみたいという願望がある人なら,試してみる価値はあるだろう。

MakuakeのVITURE One先行予約キャンペーンページ

VITURE 日本語公式Webサイト

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