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「Diablo III:Reaper of Souls」で導入される「Loot 2.0」の概要を説明。レジェンダリーやセットアイテムはより魅力的なものに
「Diablo III」公式サイト
まずは,「Loot 2.0」導入までの経緯を簡単に説明しておこう。
「Diablo」シリーズといえば,レアなアイテムを求めてトレジャーハンティングを繰り返すという,ゲーマーのアイテム収集癖をくすぐる要素が魅力の一つである。しかし,「Diablo III」で導入された「オークションハウス」システムにより,その魅力は大きく損なわれてしまった。
オークションハウスはもともと,公式にリアルマネートレード(RMT)の仕組みを取り入れることで詐欺行為を減らし,より公平にプレイヤー間で取引を行えるようにする仕組みとして導入されたものだ。
しかし,あまりにも簡単にレアアイテムを揃えられるようになったり,レアアイテムを求める動機が「取引をするため」というゲーム本来の目的ではないものにすり替わってしまったりと,ゲームの核心的部分にまで“大きなダメージ”を与えることになってしまった(関連記事)。
その問題を解決するために導入されるのが,「Reaper of Souls」で導入される「Loot 2.0」と呼ばれるシステムというわけだ。なおオークションハウスは,2014年3月18日をもって閉鎖することが2013年9月に発表されている。
Loot 2.0では,全体のドロップ率が減る代わりに,プレイ中のクラスに合わせたタイプのアイテムがドロップしやすくなっている。Blizzardではこれを「スマートドロップ」と呼んでおり,アイテムタイプだけでなく,ドロップしたアイテムに付与される特殊能力も,クラスに合わせたものが出やすくなるように調整されているとのこと。
ちなみに,筆者が会場でデモ機を15分ほど試遊してみたところ,「マジック」以下のアイテムがドロップしたのは5回未満で「レア」が3回といったところ。ほかのクラス専用の武器などもドロップしたが,確かにキャラクタークラスに合わせたアイテムが出現しやすくなっているという印象だった。
また,装備アイテムには「Primary」(プライマリ)と「Secondary」(セカンダリ)という2つの特殊能力が付与される。プライマリはクラスに合わせたものが付与されやすく,セカンダリはよりランダム性が高くなるとのこと。
「Diablo III」のアイテムにおける最上位レアリティである「Lagendary」アイテムについても,その名前にふさわしい性能を持つよう,ステータスが調整される。なお,会場で紹介されたレジェンダリーアイテムの要求レベルは60〜70になっていたことから,キャラクターがレベルキャップに達したあとの“エンドゲーム”向けコンテンツといえそうだ。
まず,注目しておきたいのが,オレンジ色で表示されている特殊能力で,これはレジェンダリーアイテムを“レジェンダリーらしく”する大きな修正点だという。
例えば,会場で紹介された「ILLUSORY BOOTS」には,「You may move unhinderd through enemies.」(敵に遮られずに移動できる)という特殊能力が付与されたもの。このブーツを装備していれば,モンスターに囲まれても足止めを食らわずにすり抜けられるようになるというわけだ。
もう一つ,会場で紹介されたのが,レジェンダリー武器の特殊効果だ。「Chance on hit to blast your enemy with Lightning and slow its attack speed and movement speed. This effect jumps to additional enemies.」(敵に雷で攻撃し,攻撃速度と移動速度を減少させることがある。この効果は別の敵にも飛び火することがある)と書かれている。
これら特殊能力の発動はランダムで,必ず発動するわけではないが,キャラクタービルドに大きな恩恵をもたらす,より“レジェンダリーらしい”アイテムになるというわけだ。こうした特殊能力はまだ調整中だが,レジェンダリーアイテムの性能に合わせたプレイスタイルを検討したくなるよう,魅力あるものにしたいとのこと。
なお,紹介されたスライドの中で,特殊能力の脇に数字が灰色の文字で書かれている。これは,そのアイテムがドロップされるときに,付与される可能性があった数値の最大値と最小値を示すものとなる。つまり,自分が手に入れたアイテムの特殊能力が,相対的に見て良いのかそうでないのか,ひと目で分かるようになるわけだ。
ちなみに,スライドではすべての数値が一覧できるが,実際には,それぞれの特殊能力にカーソルを合わせたときのみ表示されるものになるそうだ。
また,同じ冠名を持つ装備アイテムである「セットアイテム」についても,複数部位を装備すると追加で発動する特殊効果が強化される。
今回紹介されたのは「NINJA」セットで,2部位装備すると「Your Spike Traps lure enemies to them.」(スパイクトラップに敵をおびき寄せる)という効果が発動する。4部位を揃えると,「Automatically cast Smoke Screen when you fall below 25% life. This Effect may occur once every 30 seconds.」(体力が25%以下のとき,30秒おきに自動的にSmoke Screenを発動する)という効果が得られる。このNINJAセットであればデーモンハンターに向いているというように,セットアイテムには,よりキャラクタークラスの特性に沿った特殊効果が付与されるというわけだ。
ルートシステムに関する変更は,会場に集まったファンにはおおむね好意的に受けとめられていたようだ。Loot2.0で「集めることの楽しさ」を感じられるようになるのか,その仕上がりに期待しつつ,「Reaper of Souls」のリリースを待ちたいところである。
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