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[GC 2007#006]「Age of Empires」誕生に携わった3名が語る,その成功の理由
最初に,司会者に促される形で自己紹介が行われた。Brian Sullivan氏は,Age of Empiresシリーズの最初の2作に携わり,1998年にはComputer Game Developers Association(於GDC)のAchievement in Game Designを受賞した経験がある。現在はIron Lore Entertainmentに籍を置いており,RPG「Titan Quest」の開発に携わった。
Bruce Shelley氏は,Ensemble Studiosに加わる前にはMicroProseでSid Meier氏と共に「Railroad Tycoon」や「Civilization」に携わった経験を持っているという。
Tony Goodman氏は,Ensemble Studiosの社長であり,直接ゲームの開発に携わっているわけではないが,Ensemble Studiosのまとめ役として活躍しているという。
3人によると,シリーズ1作目となる「Age of Empires」が発売された1997年は,「Command & Conquer」や「WarCraft」などの成功によって,RTSというジャンルが認められはじめた頃だったが,RTSのほとんどがファンタジーやSF世界をベースにしており,似通ったものばかりが発売予定のリストに並んでいたという。
すでにCivilizationという歴史ストラテジーを扱ったことがあったBruce Shelley氏は,うまく歴史の要素をRTSに組み込めないかと考え,Age of Empiresの基本コンセプトを考えたという。
ちなみに,Ageシリーズとして考えると,「Age of Mythology」もその歴史に含まれるわけだが,彼らの中でこの作品は成功したとは考えていないようだ。なぜゲームのベースに神話を選んだのかという質問に対して,答えは煮えきらず,「会議が長くて疲れていたから選んでしまったのではないか」(Goodman氏)と,冗談で逃げるなど,あまりいい思い出はなさそうな様子だった。積極的に作りたかったわけではないが,スポンサーには逆らえないという事情があったようだ。
10年という節目を迎えたAge of Empiresシリーズではあるが,今後もまだまだ続いていき,RTSファンを楽しませてくれることになりそうだ。(noguchi)
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