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「メイプルストーリー」シリーズがIP成長促進戦略の成功モデルに。ネクソンの「キャピタル・マーケット・ブリーフィング 2026」をレポート
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印刷2026/04/01 18:22

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「メイプルストーリー」シリーズがIP成長促進戦略の成功モデルに。ネクソンの「キャピタル・マーケット・ブリーフィング 2026」をレポート

 ネクソンは2026年3月31日,「キャピタル・マーケット・ブリーフィング 2026」を東京都内で開催し,同社の中期成長戦略や経営目標などを発表した。
 本稿では,会場で中期成長戦略の主軸として紹介された「メイプルストーリー」シリーズの展開と,「アラド戦記」シリーズおよび「マビノギ」シリーズの新作,そして新規IP「NAKWON: LAST PARADISE」のプレゼンテーションの内容を中心にお伝えする。

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 ブリーフィングの前半では,2月にネクソンの会長に就任したばかりのパトリック・ソダーランド氏が,ここ数年にわたり同社が抱えていた課題として,以下の5つの点を挙げた。

・手掛けるプロダクトの数が膨大になり,事業性を欠いたまま進行している案件が多すぎる
・開発コストが増大し,新作のリリースが延期となった
・「アラド戦記モバイル」は有望視されていたが,現状は厳しい
・以上の結果として利益率が低下傾向にあり,また新作の盛り上がりも続かない
・「MapleStory Idle RPG」のオペレーションミスにより,返金による財務損失が生じ,またそれ以上にプレイヤーからの信用を失った


パトリック・ソダーランド氏。「ARC Raiders」の開発を手掛けたEmbark Studiosの創業者兼CEOでもある
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 これらの課題を解決したり,ミスの再発を防止したりするべく,ネクソンでは社内の構造改革を進めているという。具体的には,経営陣は週1回,一堂に会して迅速な意思決定を目指していることや,新規・既存プロジェクトともに,最低貢献利益率を満たしているか否かで選別していることが挙げられた。
 また収益予測は希望的観測ではなく,現実的な前提に基づくストレステストにてなされているとのこと。開発コストも精査対象となり,プロジェクトによっては再編・中止もあり得るという。さらには,ゲームの開発・運営と直接関係のない総務機能や,インフラマネジメントなども厳格に見直している。

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 ネクソンの代表取締役社長を務めるイ・ジョンホン氏は,ソダーランド氏の発言を受けて,同社の2024年以降のパフォーマンスを振り返った。

イ・ジョンホン氏
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 まず,「アラド戦記モバイル」は,2024年に良好なスタートを切ったものの,その後失速した。リテンション施策も講じたが,プレイヤーのモチベーションを長期的に維持するには不十分だった。「The First Descendant」もリリース当初こそ好調だったが,勢いは長続きしなかった。
 イ氏は,両タイトルが抱えていた課題は,パッチで簡単に解決できるような類のものではなく,ゲームメカニクスの構造的な見直しが必要だと説明する。
 またソダーランド氏が指摘したとおり,新作の開発に遅れが生じ,売上の伸びが鈍化したこともあらためて挙げられた。

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 一方,「メイプルストーリー」シリーズは,韓国におけるPC版の回復や「MapleStory World」の海外展開,「MapleStory Idle RPG」のリリースが奏功し,2025年に前年比43%の成長を達成。22年間で過去最高の売上を記録した。
 「アラド戦記」も中国と韓国におけるPC版の好調を背景に,前年比30%成長で過去最高の売上を記録している。
 「マビノギ」シリーズも,韓国で「マビノギモバイル」のリリースにより,前年比4倍の売上増を記録した。
 欧米を中心にヒットした「ARC Raiders」についてイ氏は,ネクソンがより多角的で持続可能かつグローバルで競争力のある企業へ変革するうえでの画期的な取り組みだったと語った。

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「メイプルストーリー」シリーズの成功をモデルに


 そうした中,「メイプルストーリー」シリーズの展開は,今後のネクソンのIP成長促進戦略のモデルとなるとのこと。具体的には,以下のように5つのカテゴリーを設けて各IPを展開していく。

・Core Expansion:PC版の体験を強化
・Classic Expansion:「MapleStory World」のように,ノスタルジーとUGC機能を融合
・Light Expansion:「MapleStory Idle RPG」のように,親しみやすいカジュアルな体験を提供
・Frontier Expansion:「MapleStory Universe」のように,ブロックチェーン技術に代表される新しいコンセプトを実験的に導入
・Definitive Expansion:熱心なプレイヤーに向けて,より深く洗練された体験を提供

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 加えて「メイプルストーリー」シリーズが成功している大きな要因として,「ハイパー・ローカリゼーション」も挙げられた。これは,単なる言語の翻訳にとどまらず,主要市場における現地の嗜好に合わせたコンテンツの調整と,プレイヤー間のコミュニティ意識を育む施策を含めた取り組みを指す。

 以上を踏まえ,2026年の「メイプルストーリー」シリーズは,韓国におけるPC版の継続的な成長と,ハイパー・ローカリゼーションを通じたグローバルPC版の成長を見込んでいる。
 また「MapleStory World」および「MapleStory Idle RPG」も,新たな国や地域への展開や,フォーマットの拡大を予定している。


「アラド戦記」シリーズの展開


 「アラド戦記」シリーズに関しては,「アラド戦記モバイル」のパフォーマンス改善と,「メイプルストーリー」シリーズのモデルを適用した展開の説明がなされた。

 前者は第1ステップとしてハイパー・ローカリゼーションを施すとともに,中核となる戦闘システムと報酬サイクルの構造的な見直しを図る。
 後者は,コアとなるPC版で4月に中国にて新シーズンが始まり,新モードによる新たなゲーム体験も提供する。新規プレイヤーの獲得に向けては,導入部や序盤の体験を簡素化し,プレイのハードルを下げる。

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 Light Expansionでは,「Dungeon&Fighter: Idle RPG」を2026年内にリリースし,カジュアルで手軽に楽しめる体験を提供する。

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 Classic Expansionでは,2027年リリース予定の「Dungeon&Fighter Classic」で,とくに人気の高かった2009年版をリブート。当時のアクション体験を,現代的に再構築する。

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 Frontier Expansionでは,PC,コンシューマ機,モバイル向けに「Dungeon&Fighter: ARAD」を開発中。若年層かつカジュアルなグローバルユーザーの獲得を目指す。
 また「Project OVERKILL」は,PCおよびコンシューマ機向けのオンラインアクションRPGで,ビジュアルや戦闘などゲーム全体を全面的に現代化しつつ,「アラド戦記」の象徴的なレイドボスやダンジョン,協力プレイを再解釈して開発を進めている。

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「マビノギ」シリーズの展開


 「マビノギ」シリーズは,Definitive ExpansionとしてPC版のUnreal Engine移行プロジェクト「MABINOGI ETERNITY PROJECT」が進行中であること,Classic Expansionとして2026年内に「マビノギモバイル」を日本および台湾にてリリースする予定であることが紹介された。
 またFrontier Expansionでは,「マビノギ英雄伝」をベースにしたアクションRPG「Vindictus: Defying Fate」を開発中だ。

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新規IP展開


 新規IPの「NAKWON: LAST PARADISE」は,ゾンビアポカリプスが発生した韓国・ソウルを舞台に繰り広げられる,PvPvEのオンラインステルスサバイバルアクションだ。
 先日実施されたクローズドαテストで同時接続者数3万7000人を記録したことから,ネクソン社内ではグローバル市場で十分な競争力を持ちうると判断されており,2027年リリースを目標に開発を進めているとのこと。また本作の開発チームとEmbark Studiosの連携により,グローバル展開を準備していることも示された。

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