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[CJ 2005]「君主」&韓国でも未発表のアクション「KOONGPA」
アメコミに登場するスーパーヒーロー達に似たキャラクターが登場する本作は,最近の韓国におけるオンラインゲームのトレンドを踏まえたカジュアルアクションゲームである。「ゲットアンプド」のように,自分だけのキャラクターを作成してロビーに入り,4 vs. 4までの対戦プレイが可能となっている。
3Dで描かれたキャラクターにはカートゥーンレンダリングが適用されている。また,戦いの舞台となるフィールドの奥行き方向には,3層構造の"フォーメーションバックグラウンド"方式を採用する。どういうことかというと,対戦時に画面手前, 中間, 奥側を自由に移動して,さまざまな攻撃と防御の技を繰り出せるということだ。
リニアな奥行きを持った空間でなく,3層に限定されたフィールドというのは,話だけ聞くと狭苦しくも思えるが,そもそもぶつかり合いがプレイの主体である以上,ポイントを絞り込んだほうがアクション性をはっきり打ち出せると考えたのだろう。
打撃感を強調しつつコミカルな雰囲気を演出するため,コミック作品で見られる文字エフェクトが多用され,ムービーでは打撃の擬音が韓国語で表現されている。
対戦フィールド上に出現する「クリスタル」を集め,「変身ゲージ」がいっぱいになると強力なスーパーヒーローへと変身可能になるのが本作の特徴的なルール。現状で少なくとも5〜6種類のヒーローが確認できるが,変身しても確実にスーパーヒーローになれるわけではないらしく,失敗すると亀に変わってしまい,まさに手も足も出なくなる。この独特の変身システムによって,勝負は最後までまで予測のつかないものとなるだろう。
収益形態としては,アイテム課金方式が採用される。キャラクターアバターが身につけるさまざまな装飾アイテム以外に,前述の変身に必要なクリスタルの販売などが予定されているようだ。7月末に社内のαテストを終え,早ければ10月頃のオープンβテスト実施を目標に,準備が進められている。
「KOONGPA」
→プレイムービーは「こちら」(44MB・1分30秒・MPEG-1)
君主といえば,日本でもお馴染みの「巨商伝」を開発した,Kim Tae Gon氏(現在同社の開発取締役)率いるクリエイター達が,NDOORS社へ移籍して開発したMMORPGだ。
最近の韓国オンラインゲームの大半が3Dグラフィックスでヨーロッパ風ファンタジー世界を描いているのに対して,同作品は韓国の歴史(16世紀,李氏朝鮮時代)を背景にした童話風の2D MMORPGとなっており,戦闘よりは政治や市場経済の原理を強調することで,非常に教育的な内容のオンラインゲームとして評価されている。
とくに韓国の中央大学の経済学科が授業教材として採択し,オンラインゲームの社会的評判を大きく向上させたことでも話題のゲームだ。
同社の関係者は「韓国ゲーマー達と違って,あまり戦闘に重点を置かない日本のゲーマー達に,君主の緻密な経済システムなどはより適合すると予想している」と述べ,「日本語ローカライズに当たっては,君主の多様なシステムをそのまま維持しながら,日本の歴史に関わる事柄をうまく挿入する予定である」とコメントした。2005年下半期中には日本でオープンβテストを始める予定だ。
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