2012年8月30日,Razerは都内で報道関係者向け説明会を開催し,ゲーマー向けキーボードの新製品を紹介した。
説明会で公開されたのは下記の5製品。いずれも世界市場に向けては発表済みだが,説明会のために来日したRazerのAung Thi Ha(アン・チー ハ)氏は,すべて
2012年第4四半期に日本市場で発売すると予告している。
Razer DeathStalker Ultimate
液晶タッチパッド「Switchblade UI」を搭載するゲーマー向けキーボード。キートップは海外で「チクレット」(≒板ガム)と呼ばれる薄型で,バックライトは任意の色に変更できる。ロールオーバーは10キー仕様だ。北米市場における価格は249.99ドル。日本市場でも英語配列のまま投入予定という
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Razer DeathStalker
Switchblade UIの代わりに10キーを搭載する廉価版。キーボードバックライトも緑色固定。ロールオーバーや配列などの仕様は上位モデルと変わらない。北米市場における価格は79.99ドルだ
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Razer BlackWidow Ultimate 2013
「Razer BlackWidow Ultimate」の後継モデル。“Cherry青軸”をキースイッチとして採用する仕様や,5個のマクロキーなどを採用する点,USBサウンドデバイス機能を持ち,アナログヘッドセットを接続できる点などは同じ。従来製品では6キーだったロールオーバーが10キーとなり,またLEDバックライトが黄緑となった。日本では日本語キー配列で登場予定だ。北米市場における価格は139.99ドル
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Razer BlackWidow 2013
こちらは「Razer BlackWidow」の後継モデル。基本的には「Razer BlackWidow Ultimate 2013のバックライトが光らないモデルという理解でいい。北米市場は99.99ドルとされている
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Razer BlackWidow Tournament Edition
BlackWidowsシリーズ初の10キーレスモデル。外出先へキーボードを持ち出す人向けとされ,USBケーブルが着脱可能だったり,専用バッグが付属したりと,運搬に向けた配慮がある。こちらは最初英語配列で登場し,その後,日本語配列モデルも登場する見込みだ。もちろんキースイッチはCherry青軸。北米市場における価格は79.99ドルとなる
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DeathStalker UltimateのSwitchblade UIを
直撮りムービーで紹介してみる
以下,製品名の「Razer」は省略するが,とにもかくにも4Gamer読者が気になるのは,海外の一部市場で販売されているノートPC「
Blade」や,
「Star Wars: The Old Republic」のコラボキーボードで採用されて話題を集め,今回ついに一般PCゲーマー向けキーボードに採用されたSwitchblade UIだろう。
冒頭で「液晶タッチパッド」と紹介したように,Switchblade UIは,液晶パネルがそのままタッチパッドとなる。筆者のコメント入りで直撮りムービーを下に用意してみたので,ぜひチェックしてほしい。
タッチパッドの上には5個×2列のボタンが並び,この部分も小型の液晶パネルとなっているのだが,Switchblade UIの動作モードによって機能が切り替わる。動作モードはこの5個×2列配置となるボタン群のすぐ左に置かれたRazerロゴ入りボタンによって切り替え可能で,これを押すと,10キーやマクロ登録メニューなどを呼び出したり,Switchblade UIに内蔵されたYouTubeやFacebook,Twitter,Gmailのクライアントを呼び出したりできるようになる。下に示したムービーがその模様だ。
Switchblade UIからFacebookショートカットを押したところ。ご覧のように,液晶タッチパッド内でクライアントが立ち上がる。日本語が表示可能なのは,おそらく2バイト文字対応のWebブラウザアプリケーションが動いているためだろう
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ちなみにFacebookやTwitterなどのクライアントでは日本語表示が行えるが,日本語入力はいまのところ不可能とのこと。これは将来的に,Razer製統合ソフトウェア「Synapse 2.0」のアップデートによって対応したいとAung Thi Ha氏は述べていたが,具体的な対応計画は「言えない」とのことなので,国内発売までに日本語対応が完了している……と期待するのはちょっと夢を見すぎか。ただ,ゲームをプレイしながら脇でタイムラインを追う,程度のニーズには応えてくれそうでもある。
さらに,Switchblade UIからYouTubeの再生を行ってみた結果が下のムービーだ。本ムービーのみ音声をカットしているが,おおむね15fpsくらいで再生されていることが分かると思う。YouTubeを「楽しむ」ことまでは難しそうだ。あくまでも「再生できる」程度であることに注意してほしい。
最後はゲームのショートカット関連だ。
最初,ゲーム系のショートカットをどうやって呼び出すのか分からなかったのだが,ムービーで示しているとおり,3本指スワイプで呼び出せる。今後,対応ゲームタイトルが増えてくると,さらにスワイプで別のページへ切り替えたりできるようになるのではなかろうか。
小型液晶パネルを内蔵する10キーに寄ってみたところ。液晶パネルは斜め手前側から見ることを想定して傾いているため,手前側から見るとはっきり読み取れる一方,反対側からだとなんだか分からなくなったりする。このあたりはなかなか練られている印象だ
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対応タイトルはRazerがSynapse 2.0を通じて追加していくことになっているが,SDK(ソフトウェア開発キット)を用いて,エンドユーザーが新しいアプリケーションを開発することも可能だ。SDKを用いてアプリケーションを開発したら,Razerに申請すると,品質チェックの後,問題なければ配信される流れになっているそうだ。
なお,日本語リリースで
「SDKを『発売』する」と表現されて一部で物議をかもした点だが,「SDK自体は無料。ただし,開発するのにSwitchblade UIを搭載するデバイスが必要になるため,それで『有料』という表現を行っている」(Ha氏)という答えが返ってきたことも,ここで付記しておきたい。
以上,Switchblade UIをチェックしてきたが,使える/使えないはさておき,かなりくすぐられるギミックなのは確かだ。具体的な発売スケジュールと国内価格が明らかになるのを楽しみに待ちたい。
……北米で約250ドルだとすると,国内価格はかなりお高くなりそうだが。