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印刷2007/08/25 19:13

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[GC 2007#062]手軽に遊べる仮想第三次世界大戦RTS「World in Conflict」はもうじき発売

 「Ground Control」を開発したスウェーデンのデベロッパMassive Entertainmentの最新作「World in Conflict」は,間もなく発売ということもあり,展示にもかなり気合いが入っていた。パブリッシャであるVivendi(Sierra)のブースには,何台もの試遊台が並べられていたのである。

 「World in Conflict」は「冷戦下の1980年代に,もしソビエトが西側への侵攻を開始していたら……」という,イフの歴史を扱ったリアルタイムストラテジーだ。本作のプレイにはいわゆる“生産”の局面がなく,プレイヤーはユニットを操作しての戦闘に集中できる。シングルプレイキャンペーンも用意されているが,大きくフィーチャーされているのはマルチプレイのほうで,マルチプレイの検証やバランス取りのために,先日まで大規模なベータテストが行われていたことを憶えている読者もいることだろう。



 本作のマルチプレイにはAir(航空),Armor(機甲),Infantry(歩兵),Support(支援)という四つの「ロール」(役割)が存在し,プレイヤーは参戦時にこの中から一つを選択する。そしてチームメイト達とお互いの弱点を補い合いつつ敵チームと戦い,勝利を目指すのだ。1回のマッチが速いペースで展開し,ダラダラしないうちに終了するのも特徴の一つで,従来のRTSに比べて「ちょっと1ゲームやろうかな」と軽い気持ちでマルチプレイに参戦しやすそうだ。

 本作は最新の技術を活用したグラフィックスの美しさで話題となっているタイトルでもある。ユニットの一つ一つが細かく作り込まれていることは,最近のゲームとしてもう珍しいことではないとしても,爆撃を受けた地点の草や木が焼けこげて地面が露出し,着弾地点にはクレーター状のくぼみができる。
 また自動車や建物といった,マップ上に存在する多くのオブジェクトが破壊可能であること,そしてそうしたリアルタイムの環境変化が,兵士や兵器の運用に影響を与える部分は,特筆しておくべきだろう。



 DirectX 10に対応しており,風に乗って自然に流れていく煙の表現や,ダイナミックな光と影の表現は,たとえ技術に明るくない人間でもしっかり認識できて「おお,本当だ!」と感動できる良い出来である。このグラフィックスを堪能するため,あるいはより強い臨場感を味わうためというべきか,プレイヤーの視点は自由自在に変更可能で,戦闘のまっただ中にまで降ろして,一兵士と同じ視点で戦闘を眺めることもできる。

 本作の発売予定時期は2007年9月21日。Massive Entertainmentのサイトには,つい先日の8月11日にゴールデンマスター完成のニュースが掲載されており,この発売日がずれることはまずないだろう。開戦の日は間近だ。(ライター:星原昭典)

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