インタビュー
「トキメキファンタジー ラテール」の3次職,サブクラス,今後の展開……,みんなまとめて開発陣とGMマンゴープリン氏に聞いてみた
「3次職にはどうやったら転職できるの」「サブクラスって結局なんなの」「3次職の実装で盛りあがっているけど,そのあとの大型アップデートはどうなるの」といった,ラテールをプレイしている人なら誰もが抱くだろう疑問が,この記事ですべて明らかに! ……なってない部分も実はあったりするのだが,そこは今後のお楽しみ。とにもかくにもインタビューを読んでほしい。
ユ・ジョンヒョン氏(左)。ラテール企画チームの主任で,キャラクターバランス調整などを担当。3次職の企画も彼の手によるものだ。ペク・ジュア氏(右)。日本向けコンテンツの調整役として,ゲームポットとのやり取りを行っている。今回の取材では通訳も行ってもらった |
マンゴープリン氏。ラテールプレイヤーには,よく人前で緊張するGMとして有名。GMとしてゲーム内やweb放送等に登場しながら,裏では企画や開発会社とのやり取りを担当している |
サービス開始から3年経ってもまだまだプレイヤー増加中。ラテールの魅力と人気の秘密は?
ミンストレル |
いよいよ3次職が実装されるということで色々お聞きしたいのですが,まずはなにより,ラテール3周年おめでとうございます。最初に,ここまで順調に運営が続いているラテールの魅力から聞かせてください。
マンゴープリン氏(以下,マンゴー氏):
ラテールも早いもので,3周年を迎えることができました。これも日頃からプレイしてくださる皆さんのおかげだと思っております。本当にありがとうございます。
そうですねぇ……,ラテールにはさまざまな能力を持った戦闘装備がありますが,それとは別に見た目だけを変更できるファッション装備というものがあります。戦闘装備の上にファッション装備を着用できるので,装備の強さに関係なく見た目にこだわることができるという点が最大の魅力です。すでに1000種類以上のファッションアイテムが導入されているので,オシャレの自由度が高いという部分もプレイヤーさんに支持されています。
4Gamer:
確かに私も服選びに夢中になって,ショップにこもりきりになることがよくあります。
エルパやベスの隣接エリアとなるオルカ海辺から,3次職に関わるイベントがスタートする |
マンゴー氏:
ファッション装備はファッションを楽しむ用途に特化していて,装備しても能力は変わりません。これには,それぞれが気に入ったファッション装備の着せ替えを楽しんでもらいたいという意図があります。
4Gamer:
韓国版には能力つきのファッション装備があると思いますが,日本版にはそれらが実装されることはない,ということでよろしいですか。
マンゴー氏:
はい。韓国版には能力付きファッション装備がありますが,日本版では実装しない方針です。それが日本のラテールの売りだとも思っていますので。
4Gamer:
そういったファッションの楽しさも含めて,ゲーム全体がライトな感じで癒されます。
ペク・ジュア氏(以下,ペク氏):
手軽な操作で派手なアクションが楽しめるという点も,ラテールの魅力の一つです。
ラテールは2Dの横スクロールMMORPGということで,比較的操作が簡単です。そういったところも多くの人に受け入れられています。極端な話,横に進んでいくだけでもいいわけですから,アクションが苦手な人にもぜひ遊んでみてもらいたいですね。
ペク氏:
最近のオンラインゲームは3Dでリアルさを追求しているものが多いですが,ラテールはデフォルメされたキャラクターがすごくかわいいです。
ドット絵に関しては,すべてのMMORPGを含めてもトップクラスの出来だと自負しています。3D全盛の時代にあえて2Dの良さを押し出していますので,そういったところを感じてほしいと思っています。
4Gamer:
サービスが始まってから,間もなく3年が経とうとしている現在も,プレイヤーが増え続けているとのことですが,その要因はどんなところにあると思いますか。
ペク氏:
ラテールのアイデアを出すときは,常にプレイヤーさんの目線に立って考えるようにしています。それを続けてきていることが,ラテールの成長にもつながっているのではないかと。マンゴーさんからもよく意見を頂戴するのですが,開発サイドが気付きにくいような点を指摘してもらえるので非常に助かっています。
マンゴー氏:
プレイヤーさんからの意見は運営チームで内容を整理し,伝えさせていただいていますが,それを開発サイドがしっかり聞き入れてくれているところに意味があります。そういった連携がうまくとれているというのが大きなポイントなのかもしれません。
デュエリスト |
プレイヤーの皆さんからの人気が高かったイベントやアイテムなどは,ゲームポットさんから直接企画を頂いていたものが多いです。つまり,プレイヤーさんの好みをしっかり把握しているということだと思います。そこが人気を保つ秘訣ではないでしょうか。
マンゴー氏:
それともう一つ,ラテールでは3か月に1度のペースで大型アップデートを実施しています。マップであったり,装備品であったり,スキルであったり,プレイヤーさんは常に新しいものを求めますから,それに応え続けていきたいという思いは強いです。
4Gamer:
次のアップデートは3次職の実装ですが,今後の大型アップデートのアイデアというのはかなりストックしているのでしょうか。それとも毎回アイデアを搾り出すといった感じでしょうか?
ペク氏:
1年先までのプランは常に決まっているという感じです。そこから先は,まだ形になっていないものがいくつもありますが。
マンゴー氏:
3次職実装の次は,プレイヤーインタフェースの大幅改良が入りまして,その後にサブクラスの実装といったところです。これについては後ほどお話します。ただ,アップデートのペースが速すぎて大変ではありますが(笑)。
ペク氏:
ええ,大型アップデート前は残業ばかりになります。
マンゴー氏:
まあ,泊まり込みも多くなりますね。ですが,新しい情報を出すたびにプレイヤーさんから反応があったり,アップデート後にたくさんの反響があったりするとやりがいを感じますので,そういったプレイヤーさんの声を糧に日々がんばっています。
エレメンタルマスター |
キャラクター育成の楽しみがさらにアップ! 3次職には強力なスキルが満載!
ゼナディア全体図。下からレベル40,80,140,180と,対象エリアが4つに区切られている |
いよいよ3次職実装ですが,その狙いというか,意図を聞かせてください。
ユ・ジョンヒョン氏(以下,ユ氏):
これまでのラテールはレベル80で2次職に転職できましたが,プレイヤーの皆さんのレベルが上がるに連れ,キャラクターを成長させる楽しみが薄れてきていると思います。それを補完し,プレイヤーさんのモチベーションを高めるために3次職を企画しました。2次職で不十分だと感じていたところにも手を加え,各職業とも強くなったことはもちろん,見た目も格好よくなっていますよ。
4Gamer:
パッと見で,「この人は3次職だ!」と分かる感じですか。
マンゴー氏:
移動エモーションや待機エモーションが変わります。可愛いかったり,格好よかったりするので注目です。さらに2次職にはなかった足元のエフェクトが,かなり目立ちます。
ペク氏:
足元のエフェクトは職業ごとに異なっています。3次職になっていない人からは,かなり羨ましがられるでしょう。
4Gamer:
具体的な3次職への転職方法をおしえてください
マンゴー氏:
ゼナディアという新マップが追加されまして,ここは元々封印されていた場所だったんですが,最近になって魔王の力が弱まったために姿を現したという設定です。オルカ海辺からゼナディアへ進むと,3次転職のイベントが始まります。
4Gamer:
ゼナディア自体は,とくに条件なしで誰でも自由に入れるのでしょうか。
足を踏み入れるだけなら,とくに条件を満たす必要はありません。ゼナディア自体が複数のレベル帯から構成されているので,ほとんどの人に冒険してもらえるでしょう。
マンゴー氏:
そしてゼナディアはとにかく広いです。これまでのラテールのマップは,すぐに1エリアを回りきれましたが,ゼナディアに関しては上に下に,右に左にと広がっていて,さらにポータルに入るとまた広大なエリアへとつながります。かなり冒険のしがいがあるマップなので,大いに楽しめると思います。
4Gamer:
転職のレベルは140からですよね?
マンゴー氏:
転職クエスト自体はレベル139から受けられるようになります。ゼナディアのNPCに話しかけるとスタートしますが,これが複数のクエストで構成されていて苦労すると思いますので,あらかじめ覚悟して挑む必要がありますね。
ただし,すべてのクエストをクリアすればレベル140になれる経験値報酬が貰えますから,そうなったら後はゼナディアの頂上にある聖樹で転職するだけです。とはいえ,聖樹に辿り着くにはレベル180以上を対象としたエリアを通らなければならないので,寄り道は避けたほうがいいかもしれません。
4Gamer:
レベル180帯はやばそうですね……。コロシアム以外の既存のマップで,一番高いレベル帯はホワイトチャペルだと思いますが,そこより危ないと。
マンゴー氏:
そうですね。ホワイトチャペルがだいたいレベル170前後を対象としていますから,そこよりもかなり危険な場所です。聖樹へ向かうついでに寄り道をしてしまうと,痛い目に遭いかねません。転職の際は本当に気をつけてください!
4Gamer:
画面を見ると,HPとSPのほかにもう一つゲージがありますが,これは何でしょう。
エレメンタルマスターのスキル,ウォーターメテオ。エフェクトも威力も派手 |
今見ていただいているのは3次職のひとつ「エレメンタルマスター」なのですが,この職業ではAPというものが追加されています。これは3次職専用のスキルを使うためのゲージです。APはアタックポイントの略で,攻撃を行って敵にダメージを与えていけば次第に溜まっていくというものです。
ユ氏:
このゲージにはいくつか種類があって,コンボをつなげていくことでゲージが溜まるCP(コンボポイント),ダメージを受けることで溜まっていくDP(ダメージポイント),モンスターを倒してELYを獲得または,特定のスキルを使用することでゲージが溜まるEP(エリーポイント),デュエリスト専用で特定スキルを使うと溜まるBP(バレットポイント)などがあります。
ペク氏:
サブクラスの導入に合わせる形で,クリティカルヒットでゲージが溜まっていくCAP(クリティカルアタックポイント)も追加される予定です。
4Gamer:
ゲージの種類は,各3次職で異なっているわけですか。
マンゴー氏:
そうですね。3次職専用ゲージを消費して発動するスキルはどれも非常に強力ですが,一度使ったら職業ごとのやり方でゲージを溜め直さないといけません。通常のSPを消費して発動するスキルの追加や,既存スキルの強化などもありますので,うまくやり繰りして戦ってもらえればと。
4Gamer:
3次職専用ゲージが溜まっていくスピードというのは,キャラクターのレベルによって違いが出てくるのでしょうか。
ゼナディアの頂上にそびえる聖樹。無事に辿り着けることを祈るしかない |
ゼナディアのNPCプラチナから転職クエストを受けることになる。この姿はホーリーナイトか? |
ユ氏:
職業によって溜まりかたに多少のバラつきはありますが,レベルによる違いはありません。職業ごとに溜め方の違いがあるだけで,さほど難しくはないですから,すぐに使いこなしてもらえると思いますよ。
4Gamer:
なるほど。ではエレメンタルマスターに関していえば,どんどん手数を当てていったほうがよいわけですね。
マンゴー氏:
はい。それだけでAPが溜まっていきます。ただ,スラッシャー(ブレイダーの3次職)が使うCPなんかはちょっとクセがあって,コンボをつなげると溜まっていきますが,コンボが切れるとゲージがなくなってしまいます。
4Gamer:
えっ,なくなってしまうんですか。
マンゴー氏:
そうなんですよ。二刀流奥義で攻撃をつなげていって,その流れで3次職専用スキルを発動しなければなりません。ゲージを溜めておけないという不自由さを,テクニックでカバーする感じになっていますね。
4Gamer:
テクニックですか……。連続攻撃が得意なブレイダーらしく,プレイテクニックが試されるわけですね。ちなみに,私のキャラクターはブレイダーです。
がんばってほしいですね。あとはそう,エレメンタルマスターは,エリアスキルも強力ですよ。
ユ氏:
エリアの範囲にいる間は,魔法最大ダメージの上昇と,クールタイムが短縮されるという効果があります。
マンゴー氏:
このスキルは,上手に使うことで"絶大"な効果を発揮します。このように,3次職というのは強さと派手さ,そして職業ごとの特殊なスキルというのが特徴です。ぜひともレベル140になって,3次職の力を体感してほしいですね。
こちらもエレメンタルマスターのスキル,ブラックホールだ。敵を吸い寄せて集められる |
被弾中に使用可能なドラグーンのスキル,カウンタースラッシュ。ヒットすればクリティカルだ |
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