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世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた
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印刷2009/09/23 10:30

プレイレポート

世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた

 日本ではシルバーウィークが開幕した先週末(9月18日),なにかと注目のMMORPG「ドラゴンボールオンライン」のクローズドβテスト(以下,CBT)が,韓国にて開始された。そのCBTに一般プレイヤーとして参加できたので,さっそくプレイレポートをお届けしよう。

画像集#052のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた

画像集#051のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた
 本作は,世界的にも絶大な人気を誇る,日本の巨大IP「ドラゴンボール」を原作としたMMORPGだ。その存在は以前よりアナウンスされていたものの,長らく続報がなかったタイトルでもある。ゲーム本体が一般プレイヤーの目に触れるのはこのテストが初となり,まさに発表から2年越しの大プロジェクトが大盛況となっている。開発は韓国のデベロッパNTLで,バンダイコリアとCJインターネットがパブリッシュを手がける。

 今回のCBTは,わずか3日間という短期間で,サーバーのオープン時間も限られるというかなり限定された形式で行われた。そのため筆者も触れたのはごく序盤の部分のみ。また当然ながらゲーム中の表記はすべて韓国語。重要そうな部分はなんとか翻訳しながらプレイしたものの,間違いが含まれている可能性もあるので,そのあたりはどうかご理解いただきたい。

魔人ブウのファンには申し訳ないが,プレイ時間とキャラクタースロットの関係から,今回は人間の「武道家」と,ナメック星人の「ナメック竜族」の2キャラしか試せなかった
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まずは本作の概要から整理していこう


画像集#047のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた
 では概要からざっと見ていこう。本作はクラス制を採用したMMORPGで,3種族6クラスのキャラクターをサポートしている。キャラクターの成長は経験値によるレベルアップで表現され,レベルアップは基本ステータスの上昇と,スキルポイントの獲得につながる。各種スキルはクラスごとに個別のスキルツリーが用意されており,成長に伴ってキャラクターの個性を生み出す形だ。

 移動は,W/A/S/Dキーによる移動と,マウスクリックによる移動の双方をサポート。SPACEキーでジャンプが可能だが,高所からの落下ダメージなどはない。まぁドラゴンボールの世界ということを考えれば,これはなくても違和感がないだろう。

画像集#049のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた
 戦闘は敵をターゲットして右クリックという,そこそこ一般的なもの。攻撃中にショートカットバーからスキルを使用でき,威力の高い近接攻撃や遠距離攻撃など多様なものが用意されている。もちろんヒールやbuff,debuff効果のあるスキルもある。

 ゲームの進行はクエストベースとなっており,ゲーム序盤からチュートリアルを兼ねた多数のクエストが用意されている。ゲーム中盤以降については定かではないが,少なくとも序盤に関してはクエストを消化していくだけで自然にレベルが上がっていき,いわゆる「狩り」によるレベリングは不要となっている。

エモーション一覧
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 サーバーは,チャンネル制となっており,同一のサーバーでもチャンネルによって別のワールドとして扱われる仕様だ。これにより,モンスターの取り合いなどを回避できる。
 PKについては無差別なものは確認できず,同意によるデュエルのみのようだ。エモーションも多くのバリエーションがあり,パーティやダイスロールや露店といったサブシステムも,ゲーム開始直後から使用できた。属性(?)や装備のエンチャントなども用意されており,MMORPGに普通あるだろうという要素はそつなく揃っている。

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エンチャントシステム
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世界地図

 と,ここまでの説明だと,ごく当たり前のMMORPGで「えっ? どこがドラゴンボール?」といった風情だが,なかなかどうして本作は,原作をうまく消化しているように感じられた。
 次は,その「ドラゴンボールらしさ」の部分に焦点を置きつつ,細かい部分を紹介していこう。

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もちろんダンジョンも用意されている
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水中は潜れこそしないものの,泳ぐことは可能


簡素ながら必要十分な「キャラクターメイキング」


 今回のCBTで使用できたのは,人間(サイヤ人との混血が進んだ地球人)/ナメック星人/魔人(ブウの子孫)の三種族だ。性別の存在しないナメック星人以外は男女の選択もでき,それぞれ髪型,髪の色,目の形,肌の色をカスタマイズできる。

人間-女性の髪形バリエーション
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 また,キャラクター作成の段階でクラスが選択があり,すべての種族について,物理攻撃にすぐれた「武道家系統」と,「気」の能力に長けた「気功士系統」の二つのパターンが選べる。
 ただし,種族ごとの特性が大きいようで,例えば,ナメック星人ではそれぞれ「ナメック戦士」「ナメック竜族」,魔人では「大魔神」「疑魔人(?)」と表記されており,種族ごとの一つ一つが別のクラスと考えたほうがよいようだ。つまり3種族で6種のクラスが存在するということになる。
 詳細については,以下のゲーム内テキストを参考にしてほしい。CBTでは,作成できるのは子供のキャラクターのみだったが,これが制限なのかどうかは不明だ。もしかすると,なんらかの条件でゲーム中で成長するのかもしれない。

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同じ気功系のクラスでも,種族によってかなり性格は異なるようだ。例えば「ナメック竜族」はヒールやbuff系統に,「疑魔人」はDPSやdebuffに長ける特徴を持っている
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ナメック竜族のスキルツリー。確認できたところでは,ヒールやbuff,HoT(ヒールオーバータイム)などのスキルを序盤から習得する


人間

地球で生まれ育った人間は,広範囲の地域でさまざまな文化とともに生きている。他人の知識を尊重する文化であり,戦闘能力に向いている戦士や,気を操る気功師,機械を扱うエンジニアなど,いろいろなタイプの職業になれる

武道家。強靭な肉体と素早いスピードに頼る正攻法な戦い方をする。気のコントロールにより,一瞬にして強大な力を操ったり,自身の身体の強化も可能だ。レベルが上がれば,「格闘家」や「剣術家」にクラスチェンジできる
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気功士。気の扱いに長け,相手と距離を置きつつ,ダメージを蓄積させる戦い方を得意とする。レベルアップすると,持続的攻撃に強い新鶴仙流の「鶴仙人」,攻撃力が強い新亀仙流の「亀仙人」にクラスチェンジできる
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ナメック星人

温和であり平和を望む種族であるナメック星人は,故郷である新ナメック星が消滅した後,地球に住み移った。機械を好まぬにもかかわらず,不毛の地でもそれほど大きなトラブルもなく生きていく彼らは,勇猛で誇り高い戦士と,不思議な能力を持つ竜族を送り出している

ナメック戦士。戦士タイプのナメック星人は,ピッコロの教えのもとに攻撃力を持ち合わせた防御タイプの戦士として成長した。より強く成長し,戦闘力が高まったナメック戦士は,自分達をより強く守護できる「魔界戦士」か,より積極的に攻撃を行う「魔道戦士」の二つから,自らの道を選ぶことができる
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ナメック竜族。ナメック星人の中でもめったに生まれない竜族は,傷を癒したり能力を強化したり,魔神龍を生み出し操る能力を持つ。力をつければ,不思議な力で他人を助ける「デンデ導師」か,魔神龍を操り積極的に攻撃を行う「ポコ導師」になれる
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魔人

ミスターブウにより作り出された魔人は,地球に住むすべての者を楽しませることを目指し,テーマパークやレストランなどで働いている。おいしいものと楽しい仕事を探し旅を続ける彼らは,優しい性格の大魔人と,闇を覗いたことのある疑魔人に分かれる

大魔人。柔らかい体で敵の攻撃を受け流し,生まれ持った気楽さにより悪い気を取り除くのに向いている。楽器を使い味方のムードをアップさせる魔人「アルティマ」と,料理や料理器具を使ってさまざまな戦い方をする「グランマ」へ成長していく
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疑魔人。以前に闇に染まった事がある魔人。気による攻撃パワーは群を抜いて高く,相手に負の影響を与えるさまざまな能力を持っている。強力な気の攻撃と,状態異常スキルに長けた「プラズマ」や,攻撃と防御を兼ね備える「カルマ」へと成長を遂げる
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スタンダードながら親切設計の「インタフェース」


画像集#004のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた

 インタフェースについては,スクリーンショットを見てもらうのが一番だが,必要なものがコンパクトに配置されており,いろいろなMMORPGをプレイしたことのある人なら,それほど迷うこともないだろう。それぞれのUIを呼び出すショートカットも一般的な配置になっており(Iキーでインベントリ,Cでキャラクター情報など),分かりやすい。残念ながら表示位置のカスタマイズなどはできないようだったが,キーカスタマイズについてはオプション中に用意されており,かなり細かく設定できそうだった。

画像集#006のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた
非常に見やすいマップ画面。かなりの情報量があり,便利である。丸で示されているのは所持しているクエストの対象エリア。未踏地域については,その地域への街道沿いにあるオブジェクトに触れることで更新され,マップに表示されるようになる
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街中では各種ショップなどの位置がアイコンで表示される。Sマークのアイコンはスキルマスター。本作ではスキルを覚えるには,スキルマスターにゼニー(お金)を支払って教えてもらう必要がある

中途半端なアクションはいらない? 要となる「戦闘システム」


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 戦闘システムについては,少し詳しい説明が必要だろう。筆者も最初は使い方がよく分からず,かなりの時間,韓国語のヘルプと格闘することになってしまった。
 スクリーンショットを見れば分かるように,本作には三つのゲージが存在する。LPとEP,RPの三つで,このうちLPとEPについては,それぞれキャラクターの体力とスキルに使用される精神力(?)を表している。
 三つ目のRPが本作の特徴といえるもので,これはキャラクターの精神状態,ありていに言えば「怒りゲージ」に相当するものだ。このゲージは,戦闘で攻撃を受けたりすると蓄積するほか,クエストを通して入手できたり,「気集め」スキルを使用することでも上昇させられる。


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 RPゲージをMAXまで溜めると「RP球」としてゲージの下に表示されるようになり,これを使用することでスキルにさまざまなアビリティ(追加効果)を付与できるのだ。このアビリティはスキルごとにいくつか用意されており,単純に威力を向上させるものから,消費EPを削減するもの,またbuff系のスキルでは効果時間の延長などが確認できた。
 さらにスキルレベルを上げていけば,新たな効果を獲得することもあるらしい。実際にアビリティを使うには,RP球が溜まった状態で,使用するスキルのショートカットを1秒ほど長押しし,画面に表示されるアビリティアイコンを選択する手順になっている。そのほかにもスキルウィンドウから発動するアビリティをあらかじめ設定しておくことも可能で,この場合は選んでおいたアビリティが即時に発動するようになる。

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RPゲージは,非戦闘状態ではゆっくりと減少していくため,RPゲージを有効に活用するには「気集め」スキルが必須。Zキーを押し続けることで発動し,5秒ほどで1ゲージを溜めることができる
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人間の格闘家の基本スキル「ジャン拳」では,RP球を使うことで威力アップや消費EPの減少などの効果を付加できる。スキルレベルが上がれば,このほかにも状態異常などのdebuff効果を誘発できたりするらしい
 
 さらにRPゲージには別の使い道があり,「HTBスキル」という専用スキルが用意されている。残念ながら今回のCBTでは習得できなかった(未実装?)が,これは「かめはめ波や元気玉など,厳しい修行を乗り越えた者だけが獲得できる必殺技」とのことで,派手な演出も用意されているらしい。
 序盤では一つしか溜めることができなかったRP球だが,最大六つまで溜めることができるようになるようで,このHTBスキルでは,使用するRP球の数によって成功率が決定される。対人戦においては,このRP球の管理が,駆け引きのポイントになるようだ。

ゲーム中のローディング画面より。ドラゴンボールを集めると,スーパーサイヤ人になれる? RP球やHTBスキルとも何か関係があるのだろうか
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原作ものはこうあるべしの世界観とクエスト群


 先に述べたとおり,本作はクエストベースで進行していくタイプのMMORPGだ。筆者は韓国語が読めないのでクエストの背景までは追うことが出来なかったのだが,雰囲気だけはお伝えしておこう。
 本作ではキャラクター作成すると,インスタンスゾーンのカメハウスで操作に関するごく基本的なチュートリアルが開始される。チュートリアルが済むと,謎のサイヤ人たちによる突然の襲撃イベントが発生し,それを撃退したトランクスの導きのもと,タイムマシンによってプレイヤーは原作からは遥か未来となる地球の各地に送り込まれることになる。このスタート地点は,種族ごとに違った場所となっている。

導入となるイベントシーン。筆者には何と言ってるのか分からないのが悔しい
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 スタート地点付近にはクエストを持ったNPCがおり,彼らのクエストからこなしていくことになる。近年のMMORPGに準じ,本作でもクエストを持っているNPCの頭上にはアイコンが表示され,非常に分かりやすい。クエスト達成後には,報告すべきNPCにもアイコンが表示されるほか,マップ上にもNPCの位置が表示される。

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人間でスタートするとこのおねーさんから最初のクエストをもらう。いずれの種族の場合も,スタート地点から程近い場所には大きな街がある
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ナメック星人での初期村の様子。一見するとナメック星かと思うような風景だが,世界地図を見ると,どうやら地球らしい

 クエストの内容は,指定されたモンスターを規定の数倒してくるという一般的なものから,タイムリミット付の届け物,採取,強力なネームドモンスターを倒してくるものなど,多様なものが用意されている。またモンスター退治系のクエストでは,該当のモンスターが登場する地域がマップ上に表示されるという親切設計だ。

街にたどり着くと,街のお偉いさんからのクエストを順にこなしていく。人間の場合はこの牛魔王風のおっちゃん,ナメック星人の場合はこちらの最長老さまから訪ねていく
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キャラクターが死んだ場合,事前に登録しておいたポポストーンの場所で復活する。最初は何で街中にスライムのオブジェが? と思ったりしたが,よく見るとミスターポポの顔を象ったものだった
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 また原作のストーリーを追体験する「タイムマシンクエスト」も,本作の特徴の一つだ。筆者がプレイできたのは,カプセルで地球に落下してきた悟空を,老悟飯が拾うというシーンが描かれたもの。このタイムマシンクエストは,先の「気集め」スキルを習得できるという重要なもので,ゲームを進めていくうちに,都度発生するようだ。筆者はそこまで進められなかったが,先々には若き日の悟空やチチが登場するものや,悟空vs.フリーザのような名シーンが登場するらしい。

悟飯に変わり,悟空を家まで送り届けるというクエスト。途中にはオオカミが登場してプレイヤーの行く手を阻む
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画像集#055のサムネイル/世界初公開となった話題作「ドラゴンボールオンライン」,韓国で行われたそのクローズドβテストにこっそり参加してみた
 そのほか,世界観という意味では,本作は原作の雰囲気をよく表現している要素が多数見られる。クエストやキャラクターのみならず,風景にもそれは表れており,原作読者にはちょっと感慨深い場面もある。
 移動手段には定期運行の飛空バスが用意されており,比較的低料金で利用できる。ほかのプレイヤーと一緒にバス停でバス待ちなんて,最近のMMOではちょっと見られない光景だろう。といっても運行はかなり頻繁なので,たいていはすぐに飛び乗ったうえで,バスの中で会話することになりそうだ。交通手段ではほかにもテレポート屋があり,こちらは長距離を一気に移動できて便利である。バイクなどの乗り物も存在するようなのだが,残念ながらCBT中では確認できなかった。

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飛行バス
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テレポート屋

 また,気になるモンスターもそれほど世界観を壊している風ではなく,トカゲやオオカミなどの動物や,野生化した(?)栽培マンなどが見られた。それ以外では,レッドリボン軍のメンバーや,筆者は恐ろしくて近づけなかったが,ダンジョンの奥地の高レベル域では凶悪宇宙人なども登場するようだ。

テストの終了間際のGMイベントで登場した高レベルモンスターたち。恐竜や大猿,マンモスなど,巨大モンスターが大行進していた
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 もう一つ本作を特徴付けているのが,キャラクターに標準装備された「スカウター」である。これは文字どおり装備品となっていて,初期装備にも含まれる。スカウターを使うことで,名前が分からないモンスターの名前や戦闘力を表示できるほか,カスタムチップを入れることで新しい能力を獲得することもできるようだ。

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これはクエストNPCの場所を表示できるカスタムチップ。このほかにも能力によってさまざまなチップがあるようだ。スカウター本体も,より高性能なものが街で売られている
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サーバクローズ後に,クライアントを終了せずに世界を散歩してみた。遠くに見える工場には,カプセルコーポレーションのロゴがみえる。この時代でも同社は健在ということだろう


システムの新規性こそ薄いが,お手本に忠実な高い完成度。
今後の動向にも注目したい一作


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 さて,ここまでで気づいた人も多いと思うが,本作はかなり「World of Warcraft」(以下,WoW)を意識して作られているフシがある。インタフェースなんかそっくりだし,クエストの扱いやゲームの進め方なんかも瓜二つ。韓国産に限らず,WoW以降に作られたMMOは多かれ少なかれその影響を受けているものだが,本作の場合はかなりの部分が「そのまんま」である。もちろんその上に載っている世界観が違うだけに(AllianceやPKもなし,クラス分けも違う)別物ではあるのだが,どうしても比べてしまうのはいたし方のないところだろう。
 とはいってもこれはネガティブな意味ばかりではなく,「WoWクローン」としての完成度はかなり高いと言ってよいと思う。序盤のクエストやガイドはかなり丁寧に作られており,韓国語が読めない筆者でもなんなく進めることができた。

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 グラフィックスや世界設定の上でも,原作の消化の仕方は巧みといっていい。同じく原作ものでありながら,世界設定に難のあった「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」を反面教師としつつ,「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」を参考にしたと思われるストーリークエストも,原作ファンにはなかなか楽しめる要素に仕上がっている。すでにアナウンスされている「天下一武道会」「ドラゴンボール収集」「HTBスキル」などについては未確認だが,これらの要素の出来如何では,まだまだ面白くなりそうな予感もある。なによりゲームを進めるにしたがい,徐々にマップの未踏地域がクリアになり,世界が広がっていくのを,純粋に楽しいと感じられた。
 種族によってスタート地点が違うため,わずか3日間のCBTでは異種族同士が邂逅するには至っておらず,パーティプレイの様子やクラス間のバランスなどについては今のところ言及しようがないのだが,少なくとも,「この先を見てみたい」という気にさせられたというのが筆者の感想だ。

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 もっとも,序盤だけ作り込んであっても,その先については分からない。そうやって初期の人気のみで消えていったゲームがいくつもあるだけに,その点は少し不安だ。CBT期間中に大きなサーバー障害もなく,今のところ韓国での評判も上々な本作,原作ものということもあり,個人的にあまり期待していなかっただけに,うれしい誤算である。日本でサービスされるとしても,まだまだ先になりそうではあるが,今後の続報に期待しつつ,あれこれ夢を膨らませたいタイトルである。

GMのブロードキャストメッセージは,原作者である鳥山明氏のアバターで表示されていた。些細な部分ではあるが,原作への愛が感じられる演出だ
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  • 関連タイトル:

    ドラゴンボールオンライン

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