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[GC 2007#075]Blizzard Entertainmentのブースで,新作RTS「StarCraft II」をプレイしてみた
StarCraft IIは,1998年に同社がリリースした「StarCraft」の続編。StarCraftといえば,世界中で(とくに韓国では社会現象といえるほどに)大ヒットした作品で,二十代後半より上の読者には,その名前を記憶している人も多いだろう。
StarCraftでは,プレイヤーが操作できる3勢力に,大きく異なる個性が与えられている。ユニットなどの外見だけでなく,テクノロジーツリーやリソースの採取方法,建造物の種類や建設方法,ユニット構成,さらにはインタフェースまでも大きく異なるのだ。
そして,勢力ごとの特性がそれほどまでに異なっているにもかかわらず,マルチプレイで不公平が生じないよう,絶妙なバランス調整が行われていた。
Blizzard Entertainmentが,「Battle.net」という対戦用ロビーを無料で提供したため,マルチプレイが非常に行いやすかったことも,本作が人気を博した一因といえる。
StarCraftに馴染みのある古くからのゲーマーにとって,2007年5月に届いた続編制作のニュースは,非常にインパクトのあるものだったことだろう。
さてGC 2007での展示では,2対2の対戦プレイが行えるようになっていた。使用できる種族は,本作の発表と同時に公開された「Protoss」と,その次に公開された「Terran」の二つ。今回のGCで,三つめとなる「Zerg」の詳細が発表されるかも……と淡い期待を抱いていたが,残念ながらそれはなかった。
ようやく順番が回ってきたので,Terranを選んでプレイしてみた。コマンドセンターとドローンしかない状態からスタートしたため,まずはリソースを蓄えるべく,サプライデポットを作ってワーカーを増やした。採取するリソースは,前作同様ミネラルとベスペネガスだ。ある程度溜まったらバラックを建て,マリーンを生産していく。インタフェースの基本レイアウトは前作を踏襲しており,操作して戸惑う部分はとくになかった。
筆者としては続編の登場に当たり,例えばリソースの種類が増えるとか,「Warcraft III: Reign of Chaos」のヒーローユニットに相当するものが登場するといった,ゲーム性に大きく影響する変更が行われるかもしれないと予想していた。しかし今回プレイした限りでは,そのような変化は見受けられなかった。どうやら,前作StarCraftのゲーム性を踏襲しつつ,各要素を着実に進化させていく方針をとっているようだ。
試遊機での対戦結果はというと,早々に敵軍の第一波がチームメイトの本陣近くに到着。慌てて自軍の兵力を送り込んだものの,到着前に友軍の前衛部隊が壊滅してしまった。続いて,増援を受けた敵部隊が勢いに乗って筆者の陣地になだれ込んできたため,我がチームはあえなく敗退した。うーん,残念。
それにしても,試遊している人のプレイヤースキルがやたらと高い気がした。プレイ待ちの列に並ぶ人の多くはStarCraftのルールをよく知っているようで,さほど戸惑うことなくマルチプレイに興じていた。ここドイツでも,Blizzard Entertainmentの影響力には,並々ならぬものがあるようだ。(ライター:星原昭典)
- 関連タイトル:
StarCraft II: Wings of Liberty
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(C)2007 Blizzard Entertainment. All rights reserved.
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