連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第120回:「ニンテンドー3DSを買いました」
著者近影
今週は何はともあれニンテンドー3DS(以下,3DS)でしょう! いつやるか? 今でしょう。英語なんて言葉なんだ,こんなもんやれば誰だってできるようになる!
結局,3DS本体は発売日に並ぶこともなく買えちゃいましてね。あの予約のできなさは何だったんだ,と。買えるのかどうかの心配は何だったんだ,と。
あとどうでもいいけど,とあるプロレスラーは誕生日プレゼントとして3DSをもらったらしい,と。いいなぁプロレスラー。こうやってゲイムについて書くお仕事を頂いている私が必死で予約して……イヤ,予約できなかったんだけれども,頑張って入手したのに,そもそも買う気すらなかったのにノーマネーで手に入れることができるってプロレスラーはいいなぁ。人の前に出る仕事でありながら芸能人よりは身近であるが故に,こういう悲しい事件も起こってしまうわけね。
男性アイドルなんかは,バレンタインデーにもらうチョコレートがトラック○台分,とかそういうエピソードをよく聞くけれども,ぶっちゃけチョコレートをトラック○台分なんて食べきれないじゃん? せいぜい10個くらいがプロレスラーにとって過不足なくていい気がするわ。いいなぁプロレスラー。
というわけで3DSを入手したわけですけれども,本体だけでは遊べない。イヤ,実際には本体についたいろんな機能や内蔵ソフトで遊べるのよ。「顔シューティング」も「ARゲームズ」も楽しいの。
でも,やはりゲイムといったら本体と,さらに別売りのソフトで遊ぶっていう文化があるじゃない。基礎の基礎が怖いってことを,今日は何度も言っておきます。英語の力を上げるには,1,音読。
で,そのソフトの話なんだけど,この一連の3DSに関する「予約できなくて入手できるか分からなかった恐怖」でゲイマーズハイになった私は,もし3DSが手に入らなかったら,逆に8本のローンチタイトルを全部買ってやろうかと思ってたのよ。あてつけで。何に対してかまったく分かんないけど。そして,今考えたら本体が手に入ってて本当に良かったと思っているけど。みんなも気をつけてね,ゲイマーズハイには。
てなわけで,ソフトの話なんだけど,本体を買えたことでチョイスせねばならなくなった私は,「Winning Eleven 3DSoccer」「nintendogs + cats フレンチ・ブル & Newフレンズ」「レイトン教授と奇跡の仮面」の3タイトルを選んだの。
まず,Winning Eleven 3DSoccer。
これはね,据え置き機のウイイレ好きである私がどう評価すべきか……非常に難しいわ。3Dになったことで,確かに自分がサッカーをやってるっぽい雰囲気は出ている。でも同時に,このウイイレを愛せるのか? という葛藤も私の中に生まれたの。
もの凄く客観的に言ってしまうと,今後3Dでの表現が突き詰められていくことで,サッカーゲイムはこれまでよりもさらにサッカーに近づく……そんな可能性をきちんと提示している作品だと思うのよ。それに,たぶん多人数でヤったらめちゃくちゃ楽しいと思う。でも,その楽しさの種類は,ウイイレと呼んでもいいんだろうか?
そりゃね,こんなの,私がウイイレのことが好き過ぎるが故の面倒くさい意見だってことは重々承知しているわ。ライトな層に対しては,このままでいいと思うし,実際に3DSの購買層のことを考えても間違ってないと思う。
要するに,3DSで真っ先に表現すべきサッカーゲイムは,この形で間違いはないんだろうけれども,結果として今までのウイイレが持っていた,いわばチェスのようなゲイム感覚は失われてしまった気がする。そこをどう評価するか,ってところね。
あ,誤解のないように補足すると,ゲイム自体はもちろん2Dでも遊べるわよ。私が考えたいのは,3Dでより違う表現ができるようになった分,3DSではウイイレがどういう方向に向かっていくかっていう部分について。ライトユーザーにとっては,3Dでのサッカーはこうだっていうことを体感するに丁度いいソフトだと思う。サッカーゲイムとして普通に楽しめるしね。
問題はウイイレヘビーユーザーが,どう受け取るかってところ。個人的には,ウイイレヘビーユーザーにこそ,このWinning Eleven 3DSoccerをプレイしてもらい,ウイイレの未来を私と一緒に考えてほしい…っていうのは大げさなのかしら。
お次は,nintendogs + cats フレンチ・ブル & Newフレンズ。
もともとコンセプトからして,ゲイム性が高いタイプではないから,ゲイム的に面白いかどうか? という部分にフォーカスしちゃうと,ダントツに面白い! ってわけではないわ,正直言って。
ただ,面白くないか? っていわれたら,そんなことも決してない。言い方を変えると「面白いかどうかなんてどうでもいい」。これポイント。とにかく,「そこにいる感」が半端じゃなくなったわ。
まだ私はゲイム中でcatsを飼うまでに至ってないんだけど,少なくとも子犬には生命が吹き込まれているように感じられたの。子犬が喜ぶことをしてあげたい,ゲイ……もとい,芸を覚えさせたい。知らず知らずのうちに,子犬を愛しちゃっているのよ。たぶんこのソフトが狙っているのはそこなんでしょうね。そしてそれは,見事に形になっていると思う。
仮想世界で救世主になるなどの目的があって,それに向かって苦難を乗り越えていくゲイムが好きな人には,あまり向かないかもしれない。ただ,3DSとはどういうものなのか知りたい人,優しい気持ちになりたい人,ニンテンドーDSで「nintendogs」をプレイしたことがある人には,断然おススメできるわね。
少なくとも,私は今のところ毎日子犬を触ってるわよ。
そして最後,レイトン教授と奇跡の仮面。
これはね,凄いわよ。何がって,レベルファイブの挑戦する姿勢。だって,3DSでソフトを出すとなったら,立体視で何を表現するかっていうのが求められるところじゃない。
ほかのソフトは「リアルさ」「そこにいる感」を表現するために,主観的な視点で3D表現を取り入れているわけだけど,レイトンときたらアニメのまま殴りこんでるのよ。
ゲイム内容も,純粋にゲイム性だけでいうと,今までとあまり変化はないの。そういう意味で,3Dになることによってゲイム性が変化することを期待していた人は,若干肩透かしを食うかもしれないわね。
実際,これは評価が分かれると思う。「このレイトン,3DSじゃなくてもいいんじゃん」というものと「3DSでもレイトンはこうなんだ」というものにね。でも私は後者として受け取ったし,本気でレイトンはこれでいいと思う。なぜなら,ゲイム的には変わってなくても,レイトンシリーズとしては確実にスケールアップしているから。
では,何がスケールアップしたかというと,アニメーション。ここを3Dにしてきたわけね。レイトンシリーズが勝負するポイントとして,ディズニー作品やジブリ作品のような,質感溢れるアニメ映画っぽい部分があるわけじゃない。そこが強化されているのよ。結果,レイトンシリーズの高級感とブランド力が増した気がするわ。
野球のピッチャーでいうと,新たに変化球を覚えるんじゃなくて,今ある決め球を磨いた感じ。立体視ってところでみんなが足すことに躍起になっている中,自分の作品の売りを磨いてきたっていうのは,確かな戦略眼がないとできないこと。きっとレイトンシリーズは,よっぽどの勝算と必要性がない限りはこのスタイルを崩さずに続いていくんでしょうね。
「二ノ国 漆黒の魔導士」でも思ったけど,思い切ったことをする会社ね,レベルファイブは。3DSを持っているのならば,是非プレイしてほしいタイトルね。レイトンってこういうものだ,っていう信念が見えるわよ。
というわけで今週は3DSのロンチ8タイトルのうち3タイトルをプレイしてみたわ。これを機に「今週のハマりゲイム」も,DSから3DSに変えてみることにする! ところで私,一体いつになったらXbox 360を復活させるんでしょうね?
ではまた来週! そういえば「トゥーワールド2」……。
PlayStation 3:「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2011」
ニンテンドー3DS:「nintendogs + cats フレンチ・ブル & Newフレンズ」
PSP:「モンスターハンターポータブル 3rd」
Wii:「WiiFit」
Xbox 360:Red Ring of Death(2009年8月から)
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- 関連タイトル:
レイトン教授と奇跡の仮面
- 関連タイトル:
nintendogs + cats フレンチ・ブル & Newフレンズ
- 関連タイトル:
nintendogs + cats 柴 & Newフレンズ
- 関連タイトル:
nintendogs + cats トイ・プードル & Newフレンズ
- 関連タイトル:
Winning Eleven 3DSoccer
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