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[GC 2007#070]Command & Conquer 3,拡張パック「Kane’s Wrath」を発表
C&Cファンであればご存じかもしれないが,Tiberiun SunではCABALという一隊がNODから離脱した。しかし,その後もこのファクションに関しては語られず仕舞いであったりと,Tiberiun Sunではストーリーの幅が広すぎて不明瞭な部分も多かった。そこで,今回の拡張パックでスポットライトが浴びることになったNOD首領Kaneのキャンペーンでは,二つに分かれて弱体化してしまったNODを再び一つに統合することになる。キャンペーンは三つの章に分かれており,第1章ではTiberium Warsのエンディングから後のことを,第2章ではKillianに絡む事件の真相が明らかにされ,第3章ではTiberium Wars後の話が進められていくという。
Kane's Wrathで大きく変更されるのは,ストーリー上NODがNODとCABALの2種類に分かれているように,それぞれのファクションにはさらに二つのサブファクションへと分かれ,全部で六つの勢力でマルチプレイモードが楽しめるようになる点。CABALを含め,具体的にそれぞれのサブファクションの能力や名称が説明されることはなかったものの,これだけでも随分と長らく遊べそうなフィーチャーである。
六つのファクションになったためか,新ユニットも相当数用意される見込み。今回発表されたものは,以下のとおり。
●GDI
Hammerhead
アンモ補充のために逐一ベースに戻るのが面倒だったGDIの空軍部隊だが,Hammerheadのオートキャノンは弾切れが起こらない。対空兵器には弱いものの,ガリソン用スロットが一つ用意されており,歩兵ユニットを載せて攻撃力を増すことも可能だ。
Slingshot
GDIに欲しかった対空戦車で,ホバーで移動する軽量タイプ。
Shatterer
こちらもホバーで移動する戦車で,対Scrinで威力を発揮するSonic Emitterを装備している。複数の敵を一度に攻撃できるので,的確なフォーメーションがキーとなる。
Zone Raider
Zone Trooperの女性版。Zone Trooperの対地能力に対し,Zone Raiderは対空能力に秀でている。
“New Orca”
新ユニットなのか,新装備なのかわからなかったが,Sonic Attack能力を保持していた。
The Awakened
CABALファクションに改良されたサイボーグ歩兵。左手にマシンガン,右手にEMPキャノンを装着しており,歩兵を相手にすればほとんど無敵状態のようだった。
Spector
ステルス型の砲撃車で,EMPキャノンと合わせれば非常に強力なNODらしいユニットだ。Shadow Infantryの新技術で,敵地中心にビーコンを設置すれば,かなり離れていても長距離攻撃が可能になる。
Reckoner
二つのガリソン用スロットがある輸送車で,敵地に突入させれば即席バンカーへと変形可能。ただし,移動中は歩兵が中から攻撃することはできないようだった。
Tiberium Trooper
実際の姿は確認できなかったが,Reckonerの中から緑色のショックガンで攻撃するユニットは,Tiberium Trooperという名称だと説明を受けた。
●Scrin
Megapeed
Scrinで紹介された唯一のユニットだが,コンセプトアートだけで,実装されていないようだった。巨大なムカデ型の形状で,破壊されても複数に分裂して攻撃を続けるという面倒くさいヤツ。見つけたら総力攻撃で完全に破壊するのが吉とのことだ。
新ユニットはまだまだありそうで,今回はほんの一部とのこと。これだけユニットが多いのなら,マルチプレイでの戦術が大きく変わってくることも予想される。
さて,「Battle for Middle-Earth」に始まり,ゲーム機でのRTSを開拓してきたという自負のあるElectronic Artsのロサンゼルス支部の面々だけに,今回も新しいコントロールシステムを開発したとのこと。それが,「ラジオ・インタフェース」(Radio Interface)と名付けられた昔の電話機のダイヤルのようなもので,ゲーム機のRTSゲーマーにとっては,わざわざ基地に帰って新ユニットを生産するというのが面倒だったらしく,このラジオ・インタフェースは画面をスクロールさせることなくユニット生産できるようになる代物だそうだ。
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Command & Conquer 3: Kane's Wrath
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