台湾時間2017年5月30日,ASUSTeK Computerは台北市内で「Republic of Gamers」ブランドの製品説明会を開催。その場で,
「GeForce GTX 1080」搭載ながら,畳んだときの厚さがわずか16.9〜17.9mmというゲーマー向けノートPC「
ROG Zephyrus」を発表した。
ROG Zephyrusは,
同日付けでNVIDIAから発表になった,Pascal世代のGPUを搭載して薄型ノートPCを実現する技術「
Max-Q Design」(以下,Max-Q)を採用する製品だ。会場で実機ををチェックすることができたので,その「ほとんどモバイルノート」な外観,そしてスペックをレポートしてみたいと思う。
ROG Zephyrusとモデルのおねえさん。涼しい顔をして持っているが,重量はバッテリー込みで2.2kgなので,「15.6インチ液晶パネルを採用するノートPCのうち,モバイルを多少なりとも想定したモデル」並みの重さがあることになる
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ROG Zephyrusは,15.6インチで解像度1920
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1080ドット,垂直リフレッシュレート120HzのG-SYNC対応液晶パネルを搭載するノートPCだ。組み合わせられるCPUは4コア8スレッド対応の「Core i7-7700Q」。メインメモリはDDR4で,最大容量は24GBになるという。ストレージは物理インタフェースがM.2となるPCI Express x4接続型SSDとなり,こちらは最大容量1TBとのことだ。
写真は開いた状態の前側からと底面側から。机上の占有サイズは37.9(W)×26.2(D)mmとのことなので,この記事の原稿を書くのに使っているDell製の15.6インチ液晶パネル搭載ノートPC「XPS 15 9550」より,横も縦も少し大きい計算になる
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I/Oインタフェースは本体の左右に散っている。左は奥からACアダプター接続端子,HDMI Type A,USB 3.1 Gen.1 Type-Aが2,3極&4極両対応の3.5mmミニピンサウンド入出力端子で,右側面は奥からUSB 3.1 Gen.1 Type-Aが2,USB 3.1 Gen.2 Type-Cが1となる。有線LANはサポートしていないため,基本的にはIEEE 802.11ac接続を行う仕様だ
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外観上の大きな特徴は,キーボードと,10キーパッドとしても使えるタッチパッドが,本体の手前に寄っているところ。よく見ると,Republic of Gamersのロゴがある以外はのっぺりした印象の板面には大きな空気孔が空いてるのを確認できるので,このあたりにMax-Qの秘密が隠れているのかもしれない。ただいずれにせよ,キーボードはちょっと使いづらそうだ。
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キーボードが思い切り手前に寄ったデザインのROG Zephyrus。よく見ると,写真でキーボードの上にあるスペースには空気孔が空いている |
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キーボード自体は「Aura RGB」に対応しており,色のカスタマイズが可能。Anti-Ghosting(アンチゴースト)対応で,30キーの同時押しをサポートするという |
天板を開くと,本体後方がちょっと持ち上がる
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もう1つ面白いのは,排気孔のギミックである。ROG Zephyrusを畳んだ状態だと最も厚いところでも厚さが17.9mmというのは先述のとおりだが,天板を開くと,自動的に本体のヒンジ側が「開く」ようになっており,ここも空気孔として機能するようになるのだ。液晶パネルを開く角度に合わせて空気孔が開いていくのは,目を引くポイントである。
ヒンジ部に寄ったところ。天板部を開く角度に合わせてヒンジ部の空気孔も開いていくのが分かる
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なお,ASUSTeK Computerは今のところ,ROG Zephyrusの発売時期も価格も明らかにしていない。いわく「発売時期と価格は国や地域によって異なる」とのことである。
「モックアップではありませんよ」ということで,会場にはVRコンテンツ「Robo Recall」を試せるデモ機もあった
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