オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
パッケージ
THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜公式サイトへ
読者の評価
85
投稿数:1
レビューを投稿する
海外での評価
84
Powered by metacritic
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2008/04/23 22:34

連載

連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介

画像集#001のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
 PCゲームと関連のあるNintendo DS/PlayStation Portable用タイトルを紹介していく連載「PCゲームを持ち出そう!」。41回めとなる今回紹介するのは,2007年9月にディースリー・パブリッシャーから発売された,「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」(原題 Puzzle Quest: Challenge of the Warlords)のプレイステーション・ポータブル(以下,PSP)版だ。
 海外では,2007年10月にWindows版「Puzzle Quest: Challenge of the Warlords」が発売されているほか,Macintosh版も2008年3月に発売されている(関連記事)。

 それでは,本作がどんなゲームか,ざっと紹介しよう。
 数十年にわたり平和が続いている,剣と魔法の世界「エセリア」に,アンデッド達が現れるようになった。プレイヤーは,バルトニア王国の見習い騎士となり,この世界に立ち込め始めた暗雲を吹き払うべく,冒険の旅に出る。
 ……とここまで読むと,よくあるファンタジーRPGかなという印象を抱くだろう。実際,本作は大枠でRPGの体裁をとってはいるのだが,戦闘をはじめ,アイテムの作成,ペットの育成,呪文の習得といった部分にパズルゲームを採用するという,ほかにあまり類を見ない作品となっているのだ。

約2500円でここまで遊べるとは驚き
パズル好きならハマること請け合いの一作


画像集#003のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
 上で述べたように,本作はRPGとパズルゲームをミックスした作品なので,ゲームの流れについては一般的なRPGを思い浮かべてもらえればイメージしやすいと思う。つまり,ストーリーに沿ってファンタジー世界を探索し,各地の人々から請け負ったクエストをこなしていくというもの。クエストをクリアするにつれ,新たな場所に行けるようになり,そこで新たなクエストを請け負うことになるわけだ。
 クエストをクリアしたり,モンスターを倒したりして手に入れたゴールドで,より良い装備品を購入できるところも一緒。

 また,戦いに勝つと経験値が溜まっていき,それが一定値に達するごとにレベルアップするのもおなじみだろう。獲得したスキルポイントを割り振ることで,プレイヤーキャラクターの能力を高めていけるのだ。

画像集#008のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介 画像集#009のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介

 さて,この“よくあるタイプのRPG”に,パズルの要素がどうミックスされているのかだが,まず代表的な例として「戦闘」について説明しよう。
 本作では,パズルゲームで敵と勝負して勝つことで,経験値やゴールドが獲得できる。モンスターと遭遇した騎士が,「いざ勝負!」などと声を上げるや,おもむろにボードに視線を落として戦い始める姿を想像すると,ちょっと楽しい(もちろん,ゲーム世界では剣と魔法で戦っているという設定であるわけだが)。
 パズルクエストに採用されているパズルは基本的には1種類で,全編を通して同じゲームを繰り返しプレイすることになる。なんだか飽きてしまいそう,と思った人もいるかもしれないが,なかなかどうして,これがとてもシンプルで,かつ奥の深いゲームなのである。

画像集#005のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
 実は,本作のパズル部分は,「Bejeweled」というタイトルで知られるPopCap Games製のFlashゲームをアレンジしたものだ。このBejeweledは,WindowsやMacintoshのほか,PDAやiPodなど,さまざまなプラットフォームに移植されているので,遊んだことのある人も多いだろう。
 それでは,パズルクエストに組み込まれているパズルについて説明する。Bejeweledを知っている人は,同作をイメージしながら読んでみてほしい。

 このパズルは,ボード上に並べられたジェムのうち,隣り合う二つを入れ替え,縦または横に同じ色のジェムを三つ以上並べることで,それらのジェムを“ブレイク”していくというもの。
 ブレイクしたジェムは画面から消えてなくなり,空白になったマスを埋めるようにその上のマスのジェムが降りてくる。一番上の列のマスが空白になると,画面外から新たなジェムが降りていくる仕組みだ。
 パズルクエストでは,この,ジェムを入れ替えるというアクションを交互に行い,あとで説明する方法で敵にダメージを与えていき,相手のHPを先に0にしたほうが勝ちとなる。

 ジェムには,4色の「魔法ジェム」のほか,「ガイコツジェム」「スタージェム」「ゴールドジェム」があり,それぞれブレイクしたときに得られる効果が異なる。
 魔法ジェムをブレイクすると,その色によって各種マナが溜まっていく。マナは,戦いを有利に進めるのに用いる,さまざまな呪文を詠唱するために必要となるもの。呪文ごとに必要となるマナの組み合わせと量が決まっている。
 ガイコツジェムは,ブレイクすることで敵に直接ダメージを与えられるものだ。敵のHPを削るためのもっとも基本的な手段なので,このジェムをブレイクできる状況であれば見逃すべからず。
 そして,スタージェムをブレイクすると経験値,ゴールドジェムをブレイクするとゴールドが獲得できる。

画像集#006のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
 交互に進めていくと述べたが,四つ以上のジェムをブレイクすることで「ターンボーナス」が入り,続けて別のジェムを入れ替えられる。
 もちろん,立て続けにターンボーナスを獲得し,相手に手を出させずに進められればいうことはない。とはいえ本作の場合,一番上の列のマスが空いたときにどのジェムが降りてくるかが分からないので,何手も先の状況を読みながら進めていくのは困難だ。
 別の言い方をすると,割とランダム性の高いパズルなので,先のことを考えるというよりは,今置かれている状況の中でベストな手を探していくことになる。
 具体的にいうと,一つの例ではあるが,ガイコツジェムのブレイクまたはターンボーナスの獲得を第一に狙い,それが無理ならば,敵のターンとなっても相手に有利な状況にならないよう,ジェムを入れ替えることが基本だ。また,効果の高い呪文の詠唱に必要となるマナを溜めていくことも,重要なポイントである。
 戦闘中のパズルは完全なターン制で,制限時間もないので,じっくり考えながら進めよう。

 呪文には,防御/回復系,ステータス変更系,攻撃系があり,プレイヤーキャラクターの職業によって得意とするものが異なる。
 強敵が相手でも,戦いの進め方を工夫すれば,なんとか勝利を収められるのも本作の楽しいところ。ガイコツジェムをブレイクしたり,呪文を効果的に使ったりして,敵のHPをガシガシ削っていこう。

画像集#004のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介 画像集#007のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介

 ……と,なんだか攻略の説明みたいになってしまったが,要するに,単にパズルを淡々と解いていくわけでなく,いろいろと考えるべきポイントがあるということをいいたいのである。
 例えば,「リジェネ」という回復系の呪文を使うモンスターと戦うときは,その詠唱に必要となる青い魔法ジェムをこちらがブレイクしていけば,相手にリジェネを使わせずに済む,といった具合だ。
 ともあれ,立て続けにターンボーナスを獲得したり,一つのターンで5連鎖を達成して「シャイニングアタック」(経験値100を獲得できる)を決めたり,ここぞというところで呪文を詠唱し,大逆転を果たしたりしたときの気持ちよさは,誰しもクセになると思う。
 公式サイトでは,パズルクエストのWindows用デモ版Flashベースのデモ版が公開されているので,本作に関心を持っている人は確かめてみるといいだろう。

画像集#014のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
 戦闘以外の面に目を向けると,遭遇したモンスターの捕獲や飼育,アイテムの作成,新たな呪文の習得といった要素にパズルゲームが用いられている。
 上で述べたように,パズル部分は基本的にすべて同様だが,細かい違いがある。例えば,ペットのモンスターを育成するときに行うパズルには,ジェムを動かすアクションに制限時間が設定されており,一回ごとにすばやい判断が求められる。
 また,ペットとしてモンスターを捕獲するときのパズルは,ほかとはやや毛色が異なるもので,画面上のジェムをすべてブレイクすることで成功となる。モンスターごとにジェムの配置が決まっており,強いモンスターほどパズルの難度が高くなる。このパズルが,本作でもっともパズルらしいといっていい。強いモンスターを捕獲するのは大変だが,マップの移動速度や戦闘面でメリットがあるので,ぜひともチャレンジしたい。
 そして,新たな呪文を習得するときのパズルには対戦相手はおらず,続けてジェムをブレイクしていき,各ジェムを決められた数だけブレイクすれば成功。ただし,途中で完全に打つ手がなくなってしまうと,即アウトとなる。もう一息というところで失敗したときの悔しさといったら。でもついつい,やり直してしまうのだ。

画像集#010のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介 画像集#013のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介

PSP版パズルクエストの見どころはココ!


画像集#015のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介
 パズルクエストを遊んで,シンプルなパズルが,RPGのゲームシステムにうまくミックスされていることに感心する。キャラクターの職業や育成方法,装備するアイテムによってさまざまなプレイフィールを味わえることが,本作のリプレイアビリティの高さにつながっているのだろう。

 私は,原稿執筆のために1週間ほどプレイしているが,まだまだ終わりが見えないという印象。ボリューム満点で,これほど没入度の高いゲームが,3000円で釣りがくるくらいで購入できるのは嬉しい。
 よっぽどパズルが苦手,とか毛嫌いしている人にはオススメできないが,そうでなければ十分楽しめるのではないだろうか。休日の朝に「ソリティア」を始めたらやめられなくなって,いつの間にか夜になってしまった経験がある人なら(私はもちろんある),十分ストライクゾーンに入る作品だと思う。

画像集#011のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介 画像集#012のサムネイル/連載「PCゲームを持ち出そう!」。第41回は「THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜」のPSP版を紹介

THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜


対応機種:プレイステーション・ポータブル
メーカー:ディースリー・パブリッシャー
発売日:2007年9月27日
価格:2625円(税込)
公式サイト:http://www.d3p.co.jp/p_quest/

  • 関連タイトル:

    THE パズルクエスト〜アガリアの騎士〜

  • 関連タイトル:

    Puzzle Quest: Challenge of the Warlords(Macintosh)

  • この記事のURL:
AD(最終更新日:2022/12/17)
SIMPLE2500シリーズ Vol.11 THE パズルクエスト~アガリアの騎士~
ビデオゲーム
発売日:2007/09/27
価格:
amazonで買う
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:04月18日〜04月19日