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QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る
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印刷2008/08/06 11:45

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QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る

画像集#001のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る
 7月にロサンゼルスで開催されたE3 Media and Business Summit 2008の「台風の目」という感じだったのがテキサスの独立系スタジオ,id Softwareだ。同社のカリスマプログラマーであるJohn Carmack(ジョン・カーマック)氏がElectronic Artsのプレスカンファレンスの最後にサプライズゲストとして現れ,開発中の「Rage」をEAブランドで発売すると電撃発表したり,Activisionのプレスカンファレンスで,新作「Wolfenstein」を発表したりと八面六臂の大活躍だった。「Enemy Territory: Quake Wars」以降,ちょっと静かだった同社が再び活発に動き出した印象がある。


画像集#002のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る
 8月にダラスで開催されたid Softwareのファンイベント「QuakeCon 2008」では,さらにさまざまな情報が公開され,相変わらず「完成したときが発売するとき」というスタンスではあるものの,RageとWolfensteinのほか,「Quake III Arena」をベースとしたオンライン対戦ゲーム「Quake Live」と,5月に制作が発表された「DOOM 4」の制作確認。そしてiPhone向けの「DOOM II RPG」「Wolfenstein RPG」(いずれも仮題)やNintendo DS用の「Quake Arena」の発表がされたのである。数年前まで“少数精鋭のチームでPC用のFPSを作るデベロッパ”という印象の強かったid Softwareだが,プラットフォームをコンシューマ機やモバイルに広げ,いくつもの開発ラインを同時に動かすメーカーに変わろうとしているのだ。

Electronic Artsのプレスカンファレンスに登場したCarmack氏
画像集#004のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る
 残念なニュースとしては,Quakeシリーズの最新作となる「Quake 5」については作られておらず,また(これはQuakeCon 2008での話ではないが),なんとなく噂のあった「Quake MMO」についてもCarmack氏は「あまり興味が持てない」と否定している。

 さて,以上のラインナップの中で,やはり個人的に一番興味深いのがDOOM 4だ。というか,そういう記事なので,「いや,オレはやっぱりRageだ! RPG的な要素も多く,Carmack氏が精魂込めて開発したMega Textureテクノロジを使って一瞬で描画される広大な土地を自由自在に行き来して,レースが楽しめるのはすごい。また,John Romero(ジョン・ロメロ)氏と無関係な初のIPとしてid Softwareの方向性を見る意味でも興味深い」などと必要以上に説明的に反対しないでいただけると,当方としては大変助かります。

Rage(左)とDOOM 3(右)
画像集#005のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る 画像集#006のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る

 とはいえ,QuakeCon 2008では制作進行が確認されただけで,あまり詳細な情報は語られていない。ストーリーは前作である「DOOM 3」を引き継いだものにはならず,ということはあの火星の古代文明だのアーティファクトだのは出てこないわけで,そのため,リリース時には“DOOM”に何かサブタイトルが付いた題名になるらしい。DOOM 4とは呼んでいるが,これはあくまで仮の名称ということだ。
 プレイスタイルもDOOM 3の「暗くて狭い一本道をおっかなびっくり進む」から,オープンスペースで武器をバリバリ撃ちまくるというものになりそうで,初代DOOMのゲーム性に回帰したというところだろう。となると,シングルプレイがメインになるのかな? という気もするが,DOOM 3のマルチプレイが結果としてさんざんだったことを受け,マルチプレイにも傾注するとのこと。ただし,具体的にどうなるのかは分からない。ちなみに,id Software系のゲームでマルチプレイに成功したタイトルとしてQuekeシリーズと「Return to Castle Wolfenstein: Enemy Territory」が挙げられるが,後者のマルチプレイスタイルは新作Wolfensteinに引き継がれる予定となっているようだ。

Wolfensteinから。ふたたび,B.J.Blazkowiczが大活躍する
画像集#007のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る 画像集#008のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る
画像集#009のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る 画像集#007のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る

 さて,Carmack氏によると,「DOOM 4はRageの三倍のコンピューティングパワーを必要とする」らしく,「これまで誰も見たことのないグラフィックスをお見せする」とのこと。DOOM 3でFPSのグラフィックスレベルを大幅に引き上げたCarmack氏の言うことだからこれには期待が持てるが,「Crysis」のジャングルだの「Red Faction: Guerrilla」のなんでもかんでも破壊できるゲーム性がある現在,見たこともないグラフィックスとはなんなのか気にならずにはいられないというか,気になる。
画像集#003のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る
 ゲームエンジンに何が使われれているのかよく分からなかったが,DOOM 4にはコンシューマ機版が予定されている(Xbox 360版とPLAYSTATION 3版が作られるようだ)ことから,Rageにも使われているマルチプラットフォーム対応の「id Tech 5」である可能性が高い。id Tech 5は,Carmack氏の手になる五つめのエンジンで,拡張されたMegaTextureによる広大な土地の描画や,ダイナミックに変化する地形描写などが特徴だ。必然的にやたらテクスチャファイルがでかくなり,Xbox 360版では複数のDVDで供給されるか,あるいは画質を落としたものになるという話も聞こえているから,すごいや。

Quake 4(左)でもEnemy Territory: Quake Wars(右)でも激しい正面衝突を繰り広げるStrogg軍と人類
画像集#012のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る 画像集#011のサムネイル/QuakeCon 2008でほんのちょっとだけ明らかになった「DOOM 4」に迫る

 現在のところ,発売日もパブリッシャも決まっていないDOOM 4。QuakeCon 2008でも話だけで,スクリーンショットやムービーなどはまったく登場しなかったようだが,今年8月に予定されているGames Conventionなどのゲームショウで,その姿が見られるかもしれない(希望的観測)。
 いずれにせよ,創業17年を迎えていまだに我が道を行く老舗デベロッパ,id Softwareはこれからも要注目だろう。かなり秘密主義なところがメディア泣かせなんですけどね。
  • 関連タイトル:

    DOOM 4

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