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[GCA 08#01]シンガポールでGCA開幕。「NFS アンダーカバー」の直撮りムービーも掲載
今年で2回めとなるGCAは,シンガポールのイベント会場,Suntec Singapore International Convention & Exhibition Centerを舞台に,9月18日から20日までの三日間開催される。主催するのは,ドイツのライプツィヒで毎年8月に行われるGames Conventionも実施しているLeipziger Messe International (LMI)。本家GCの大成功を受け,それをアジアにも輸出しようというのが本イベントだ。開催地にシンガポールが選ばれた理由は「こちら」の記事にもあるように,政府がゲーム産業の育成に熱心であり,またマルチカルチャーな国であることから欧米,アジアどちらのビジネスモデルもテストしやすいことなどだ。
何人かの関係者に聞いたところ,はっきりとは言わないものの「東京ゲームショウ」に取って代わるイベントを目指しているのは間違いないようだ。英語が公用語の一つとなっていることや,“特殊なゲーム市場”と見られている日本や韓国と異なり,欧米式のやり方が通じる(というか,通じそうに見える)ところがアピールポイント。規模はまだまだ小さいが,数年後はちょっと分からないかもといった印象だ。
今年も100社以上が参加したというが,そのほとんどはB2B会場でミーティングを行っており,ブース展示を行っているのは20社ほど。したがって,展示会場はさほど大きくなく,東京ゲームショウの1フロア分ほどといったところか。また参加企業のほとんどが地元のパブリッシャで,新作は少ない。PCゲーマーである読者にもなじみのあるメーカーといえば,Electronic Artsが筆頭に挙げられるだろう。
実際,EAのブースは他を圧倒しており,その存在感は強烈だ。恒例のカンファレンスはもちろん,プライベートルームでのツアーなどメディアへの対応にもそつがなく,EAのシンガポール本社が会場から徒歩10分という地の利は置いておくとしても,さすがというところだ。
本作では,アンダーカバー,つまり潜入捜査官になったプレイヤーが国際的な犯罪組織に潜入し,秘密を暴くためにさまざまなミッションをこなしていく。映画のようなストーリーと派手なアクション,そして物理エンジンを使った気持ちのいいぶっ壊れぶりが期待される一本だ。
ゲームに使われている「ヒロイック・エンジン」は,リアルさよりもゲーム的な疾走感を追求したもので,ヒロインとしてハリウッドスターのマギー・Qさんが登場するのも見逃せない。
……というような話はこれまで何度かした気がするが,今まではイメージ主体のスクリーンショットが何点か公開されただけで,実際のプレイシーンはほとんど知られていない。ドイツのGCでも撮影禁止だったし。そのため,現在のところ割と貴重なムービーというわけである。展示方法は本家同様,来場した人が自由にプレイできるというスタイルで,説明員がときどきどこかに行ってしまったりしているところもGCに似ているのだが,それはともかく発売を楽しみにしている人は要チェックだ。
7月のE3 Media & Business Summit,そして8月のGCと大きなゲームショウが続いてきたため,最新情報にはやや乏しい感のあるGCAだが,以降のレポートもお楽しみに。
- 関連タイトル:
ニード・フォー・スピード アンダーカバー
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