連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第3回:「生きているからには思いっきり楽しまないと損だ」
著者近影
さて,のっけから例のヤツの話だけども,ケツ論から言うとワイはプロレスラーであってプロゴルファーではなかった,ということで,とりあえずまだ手は出してないわ。期待していた人がいたら謝る。スマン。
ところで,プロゴルファーに転身した元サッカー日本代表の礒貝洋光氏は今どうされているのかしら。私がサッカーやってた頃にテレビで見た高校選手権で,帝京高校の10番としてものすごい才能を見せつけてた礒貝選手。「天才」「日本最初のファンタジスタ」「未完の大器」の名にふさわしいパスセンスを持った礒貝選手。そんな彼がプロゴルファーになったと知ったとき,彼のブリリアントパスに魅せられ続けてきた私がショックのあまりバイトを休んだという逸話はあまりにも有名である。
なお,奇抜な考え,転じて,奇抜な事物のことを「奇想天外」と言うが,それはもともと礒貝選手のパスを表現した言葉で,礒貝選手の名前から“いそがい”→“いそうてんがい”→“きそうてんがい”となったことは言うまでもない。――民明書房 刊『現代サッカーの語学』より抜粋――
そんなわけで,最近はといえば先週に引き続き「カルドセプトDS」にくびったけな毎日を送っているのだけれども,今作はなぜか隻眼のゼネスにむかつかされまくるのは私だけだろうか。とくに,シリングを使われて土地守られたときの屈辱といったら。あとブーメランで土地奪われるとか,ホーネットの毒で殺されるとか,ケルベロスの2回攻撃がうっとうしいとか。
一番悔しかったのは,ホーリーワード1でゼネスをこちらの土地レベル4にハメたと思ったら,ゼネスのターンでクレイモア引かれて土地奪われたこと。被害妄想かもしれないけど,ありえないタイミングで引くってゼネスに限って多くない? 主人公にばっかちょっかい出すのよアイツ。かと思えばどうでもいいときに攻めてきてこっちにアイテム使わせるようなフェイント入れてきたり。本気で小ざかしいわ。個人的には,バルテアスよりもゼネスのほうがよっぽど破壊的で悪い奴だと思うよ。そして25戦してもなお,私が一番好きなクリーチャーである,風のハリケーンがいまだに引けない。これも仕様か?
ところで,書いてて気付いたんだけれども,カルドセプトって言うなればストーリーモードをクリアしてからが本番なわけじゃない? でも,私ってオンラインゲイムは苦手なわけで,かといって友達もいないから結局対戦プレイはしないのよ。そう考えたとき,私はいったい何のためにカードを集めようとしているのだろうか?
……まいっか! そんなこと言い出したら人生だってそうだもんね! 何のために生きているのか分からない。でも,生きているからには思いっきり楽しまないと損だ! そうだそうだ友達がいないなんて取るに足らないことなんだオンラインでコミュニケーションが取れないのも取るに足らないイヤそれは取れるなら取ったほうがいい気もするけども。要するに,楽しいうちはカード集めるだけだっていいじゃない! 彼女なんていないのに加藤 鷹の著書を買うようなもんよ! ってことでどうでしょう。
えー今週はもう一本いっときましょうかね。「采配のゆくえ」。アドベンチャー。コーエー。コーエーのアドベンチャーつったら「遙かなる時空の中で」と「七つの秘館」,そして「クロックアドベンチャー」なわけだけれども,采配のゆくえは遙かなる時空の中でのような女子向けってわけでもなければ,七つの秘館のようなポリゴンの謎ベンチャーでもなく。クロックアドベンチャーにいたっては,アドベンチャーとタイトルに付いてるもののアクションゲイムだからねコレ。要するに,コーエーのアドベンチャーには礒貝選手な作品が多いんだけど,この采配のゆくえは比較的ベーシックな,ニンテンドーDSっぽいアドベンチャーよ。キャラクターがアニメ調だし,武将は大体イケメンだし,巨乳のくノ一とか出てくるし。
だからってわけではないけれども,非常にプレイしやすいわね。武将のキャラも立ってるし,歴史をベースにしているわけだから戦国モノ好きならばストーリーもすんなり受け入れられるし。だから,やはりこれはある意味でコーエー力が最大限に生かされるタイトルであるという気がするわね。もっと重厚なモノを期待しているコーエーファンにはこのポップさは合わないかもしれない。でも私は,コーエーっぽくはないけれども面白い,と素直に思えたわ。
まだプレイ途中だからストーリーについては「今のところ」という前置きは必要だけども,非常に先が気になるわね。なぜなら,石田三成が主人公だから,普通に歴史をなぞれば負けるということを知っているわけ。それを,ゲイムだから覆すのか,あくまで歴史どおりいくのか,はたまた予想できない展開を見せるのか。これはいちエンターテイナーの意見なんだけど,「あらかじめ結末の分かり切っているものを見せつつ,どこで見る側を裏切るか」といった見せ方もアリだなぁ,ということに気づかされたわ。ありがとうコーエー。ありがとう,采配のゆくえ。
てなわけで,今週はこのへんでお別れしましょうかね。言っておくけど,私は諦めたわけじゃないのよ。来週こそはワイも礒貝選手と同じプロゴルファーに転身してるかもしれないわ。お楽しみに!
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