プレイレポート
「Homefront」先行試遊会で明らかになったマルチプレイのシステムを紹介。バトルポイントで戦況に合わせた装備を手に入れよう
使用されたのは,Xbox 360版の「Pre Alpha Multiplayer」と呼ばれるバージョンで,βどころかα以前のもの。当然,いくつかの問題点を抱えており,またビジュアルの品質も最終的なものとは異なっているとのことだった。とはいえ,FPSファンの期待作であるHomefrontの実際のマルチプレイが体験できるのは,日本国内においてはこれが初めて。貴重な機会であることには間違いないだろう。ただし,会場は撮影禁止となっており,このページに掲載したスクリーンショットはTHQから提供されたものとなる。以上の点はあらかじめご了承いただき,本稿を読み進めてほしい。
「Homefront」公式サイト(要年齢認証)
ゲームの舞台となるのは,架空の大朝鮮連邦(KPA)の占領下にある,2027年のアメリカ西部。シングルプレイでは,平凡な一市民である主人公がレジスタンスに加入し,KPAを相手にゲリラ戦を仕掛けて祖国アメリカを自分達の手に取り戻していく――というストーリーが描かれる。
それに対して,マルチプレイでは戦争初期の段階が舞台となり,侵略を進めるKPAと,それを阻止しようとするアメリカ軍という構図になるようだ。
試遊の前に行われたプレゼンテーションによれば,本作のマルチプレイはペースが早く,専用のDedicated Serverにより,最大32人という大規模な戦闘がラグもなく遊べるのが売りだそうだ。システムリンクとLANにも対応しているが,経験値(これが何を指しているかについては,説明されなかった)は入らないという。
また,本作の重要なフィーチャーとして「バトルポイントシステム」が紹介された。バトルポイントは,敵を倒す/ゲーム内の目的を達成するといった特定の行為をしたときに与えられるもので,これを使って新たな武器やドローン(無人の戦闘マシン)などのアイテムが取得できる。一瞬で手に入るのも特徴的で,例えば死にかけているときに敵が近づいてきた場合,即座にドローンを出して敵の注意をそちらに引きつけ,そのスキに体力を回復をするといったフレキシブルな使用ができるわけだ。
さらにバトルポイントが貯まると,戦車や戦闘ヘリなどの大型のビークルが購入できる。また,バトルポイントは試合開始からある程度の時間が経過しなければ貯まらないので,戦いが進むにつれて戦闘規模が大きくなっていくという効果を生む。
もちろん,バトルポイントを細かく使っていくか,十分に貯めて大型のビークルを買うかはプレイヤー次第だ。しかし,例えば敵が戦闘ヘリを戦場に送り込んできた場合,あわててこちらも戦闘ヘリを購入する必要はなく,安価なロケットランチャーでも対応できる場合がある。とにかく貯めればいい,とも言い切れないあたりが面白そうだ。
詳しいことは聞けなかったが,このほかにもなんらかのアンロック要素が用意されているという話だった。
マルチプレイデモで遊べたマップは2種類で,民家が連なる住宅地のような地域で,比較的小規模な「Cul-de-sac」と,かなりの広さを持った農場が舞台で,高低差もある「Farm」だ。前者は歩兵とドローンの戦闘がメインとなり,後者は最大32人で対戦できる大型兵器が入り乱れる大規模戦闘だ。
ゲームモードは「Ground Control」と名づけられたもので,マップ内に設置された3か所のオブジェクトポイントを押さえると1ラウンド取得となり,マップ上の別の場所に新たなオブジェクトが設定される。3ラウンドのうち,先に2ラウンド取得したチームが勝利だ。
実際にプレイした感想を述べると,まず操作方法についてはXbox 360の一般的なFPS/TPSのそれを踏襲しており,とくに戸惑うところはない。登場する武器も,SCARアサルトライフルやM249マシンガンのほか,ハンドグレネードやC4といった爆弾系の武器など,現代戦FPSでおなじみな顔ぶれだ。
現段階では,Infantry,Assault,Tri-Burst Assault,Sniper,Stealth,Heavyといった兵科が用意されており,それぞれの兵科で所持できる武器が異なっている。6種類の兵科というのは最近のFPS/TPSとしては多めだが,このへんは今後変更されるかもしれない。
最初にプレイしたCul-de-sacでは,ビークル類の登場しない8人対8人の歩兵戦となったが,FPSとしての基礎的な部分はすでにしっかりと出来ており,銃撃音やリコイルといったリアルさに直結する部分は不足なかった。
続いてプレイしたFarmでは16人対16人の戦いとなり,バトルポイントが貯まったプレイヤーから順次大型ビークルで出撃し始め,かなりダイナミックな戦闘が展開された。
ビークルは,ゲーム開始直後やリスポーン時の兵科選択画面で購入できるようになっていて,購入できるものも兵科によって違うようだ。貯まったバトルポイントはどの兵科でも共通に使えるので,序盤はスナイパーでキル数を稼いでバトルポイントを貯め,必要なだけ貯まったら別の兵科の乗り物で出撃,といった使い方も想定できる。
また,バトルポイントは,敵を倒したりオブジェクトを入手したときだけでなく,例えば自分がダメージを与えた敵を別の味方が倒したときにも入るなど,多くの場面で入手できるようになっており,結構ガンガン貯まっていく。
これで大型兵器を手に入れれば,さらに勢いよく貯まっていきそうで,まるでわらしべ長者。使いどころを見極め,使うときには惜しまず使うほうがいいのかもしれない。
シングルプレイのストーリーが衝撃的なあまり,そちらばかり注目されがちな本作だが,最大32人のプレイヤーによる対戦は,大規模ながらもスピーディで,マルチプレイFPSファンとしても期待できそうだ。欧米での発売は2011年3月が予定されており,対応機種はPCのほか,PlayStation 3とXbox 360が予定されている。
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