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大人気のサウンドクリエイター出演番組が困窮? 住宅街でひっそり行われた「『おとや(貧)』 〜酒がたりないぜ!〜」の現場に潜入
大きなスタジオに多彩なゲストを招いての,盛りだくさんな内容だった前回から一転,今回は坂本氏の自宅の一室でこじんまりと収録が行われた。出演は,以下のレギュラーメンバー6名だが,これまで声の出演のみだった下村陽子氏が初めて画面内に姿を見せている。
●司会
坂本英城氏(ノイジークローク)
光吉猛修氏(セガ)
●コメンテーター
佐野電磁氏
光田康典氏(プロキオン・スタジオ)
なるけみちこ氏
下村陽子氏
番組は,“予算がない”ということを表現するための小芝居からスタート。前回の華やかさとは対照的に,ロウソクの明かりのもと,なるけ氏と光田氏は内職をし,佐野氏に至ってはペットボトルを使って精米をしているというありさまだ。
なお,困窮を表現するための顔のペイントやTシャツの継ぎ当てなどは,本番直前になるけ氏が提案したもの。佐野氏は,そのアイデアを賞賛しつつ「なるけ監督の演出は厳しいな〜」と冗談を飛ばしていた。
困窮を表現するための内職の演出の多くは,なるけ氏の発案によるものだった |
本番直前まで演出を怠らない,なるけ氏。「こんなに活き活きしているなるけさんは見たことがない」とは,下村氏の弁 |
坂本氏は幼少の頃からピアノを習っていたため「女の子みたいだ」とからかわれていたが,中学1年生のときにゲームミュージックをピアノで弾いてみせたところ,周囲の評価が一変。そのときからゲームサウンドクリエイターになろうと決めたというエピソードを披露した。
なるけ氏は楽器ショップに務めていた当時,SEGA SOUND TEAMのスタッフから「仕事が終わったら自由に楽器練習してて大丈夫」と聞かされてサウンドクリエイターへの転向を決意。あてもないまま即座に退職した二日後、運良くアルバイト情報誌で某社ゲームサウンドクリエイターの仕事を見つけたらしい。
メンバー各自が小さなホワイトボードに質問の答えを書いていった。光田氏は,高価な機材を買うためにアルバイトしていたとのこと |
光吉氏と下村氏は,教職に就こうと考えたこともあったそうだ。下村氏は面接時の服装が原因で不採用になったとか…… |
「メンバーの中で上司にするなら誰?」という設問には,メンバー各自もホワイトボードに答えを記入した。下村氏,佐野氏は面倒見の良さを理由に,なるけ氏を選択。光吉氏は,女性上司に憧れているとのことで,「下村部長,なるけ先輩」という贅沢な回答をした。坂本氏は,坂本氏自身。これは自分を一番分かっているのは自分なので,きっと自分を理解してくれそうだから,という理由だそうだ。
また,なるけ氏は意外にも佐野氏を選択。「普段,会社にいなさそう」と落とす一方で,「でも一大事には全部引き受けてくれそう」と男気を評価していた。なお光田氏の回答,および視聴者から最も支持が高かったのは,光吉氏だった。
「自分のテーマ曲を作ってもらうとしたら?」という設問では,光田氏が1位,下村氏が2位に。これは代表作の印象が強いからだろう |
「最も暗黒面に近そうなのは?」という設問では,光田氏が1位。クールな格好良さに対する評価の裏返しでもあるのだが,本人は番組最後まで引きずるほどショックだったようだ |
番組終盤のメールコーナーには,おとやの困窮を救うアイデアが寄せられた。その中で最も現実的だったのは,おとやのメンバーが実際に演奏するライブを開催し,チケットやグッズを販売するというもの。これにはメンバーもかなり乗り気だったので,ひょっとすると実現するかもしれない。
また「仕事を受けるかどうかの分岐点」に関しては,基本的に全部受けるというメンバーが大半だが,それに加えて光田氏はクオリティを保てるスケジュールかどうかを重視。なるけ氏と下村氏,そして坂本氏は相手の人柄や熱意を大事にしたいと述べた。
また光吉氏は,あえて今,ファンタジーRPG,それもPCゲームの曲に挑戦してみたいという。理由は,これまで経験したことがないというのもそうだが,PCゲームは世界で流通されるため,より多くの人に曲を届けることが可能だからとのこと。
メンバーの幼少の頃の写真も公開された。佐野氏は,小学校中学年の頃から,今のようなキャラクターだったようだ |
なるけ氏が自宅から発見した,過去の光吉氏の取材記事。発言の内容もさることながら,写真のパースに話題が集中した |
今回のおとやは,坂本氏の自宅で行われたこともあってか,終始“家飲み”のようなアットホームな──いい意味でダラダラとした──雰囲気が漂っていた。そのためトークはところどころ脱線しながらも大きく弾み,放映時間は当初の予定を30分以上もオーバーする盛り上がりとなった。今後,おとやがどう展開していくのかは未定だが,今回の番組中でも話題になったライブに期待する視聴者も多いのではないだろうか。
番組中の随所で,なるけ氏は即興で描いたイラストを披露した。これはバナナをマイクに歌う光吉氏を描いたものだが,うまい! |
本番前の最終打ち合わせ。バックの大画面テレビは決してハメ込み合成ではない! |
最後に,おとやのメンバーから番組終了後の感想をいただいたので掲載しよう。
光田康典氏:
楽しかったです。こういう雰囲気もいいんじゃないですかね。非常に視聴者と近い感じを楽しめたのでよかったです。
下村陽子氏:
坂本さん家で楽しく飲めるというから来たんですけれど,今日は何だか引っ張り出されちゃって(笑)。本当に楽しませていただきました。お疲れ様です!
光吉猛修氏:
いい意味でリラックスできたというか……何だか(番組中,いつもの多弁ぶりを発揮していた)佐野さんの部屋にいるかのような雰囲気になっちゃいましたね(笑)。
坂本英城氏:
前回の大きなスタジオでは,モニターの向こうに何万人もいるという実感がありましたけれども,今回は全然ないというか(笑)。また今回は自宅からなので,回線や機材の心配ばかりしていたのですが,何とか無事終わってよかったです。
なるけみちこ氏:
本番はもちろん楽しかったんですけれども,一番楽しかったのは小道具の調達です!
佐野電磁氏:
なるけ監督の希望に沿えたかどうか……なるけ監督の次回作に期待してください!
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