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[CES 2015]「左サイドボタンの数と配置をカスタマイズできる」とは,こういうことだった。ROCCATの新型マウス「Nyth」体験レポート
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印刷2015/01/10 00:00

テストレポート

[CES 2015]「左サイドボタンの数と配置をカスタマイズできる」とは,こういうことだった。ROCCATの新型マウス「Nyth」体験レポート

ROCCAT新製品の中でも目玉といえるのが,この「Nyth」。カスタマイズ性を重視した新製品である
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 ドイツのゲーマー向け周辺機器ブランドであるROCCATが,2015 International CES(以下,CES 2015)開催に合わせて多数の新製品を発表したことは,すでにお伝えしているとおりだ。
 そのROCCATは,CES 2015のサブ会場であるホテルのスイートルームにて,新製品を展示するブースを開設していた。今回はそのブースに展示されていた製品の中から,「左サイドボタンの数と配置をユーザーが自由にカスタマイズできる」というユニークな仕様のゲーマー向けマウス「Nyth」(ニス)を中心にレポートしよう。


左サイドのスイッチが自在に付け外し可能

ゲームに合わせて必要なスイッチだけを付けられる


 さっそくだが,左サイドボタンの数と配置は,どのようにカスタマイズ可能なのか。
 結論からいうと,Nythでは,左サイドにボタンを取り付ける穴(本稿では便宜上,以下「ボタン坑」と呼ぶ)を12個備えており,ユーザーは,ここに好きな配置でボタンをはめ込んで使える仕組みになっている。すべてのボタン坑をボタンで埋めれば,Razer Nagaシリーズ的な,左ボタン12個仕様のマウスとして利用できるわけだ。

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Nythの左サイド。こんな感じで12個のボタン坑が用意されている
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「Nythに付属する[1]〜[12]のボタンをボタン坑にすべて取り付けたところ

 はめ込む側のボタン自体は単なるプラスチック製の部品で,ボタン坑1つ分の一番小さなものと,本体前後方向2つ分のサイズを持つボタン,そして使わないボタン坑を覆うカバーが付属する。それだけでなく,ROCCATが無償公開予定の3Dデータを基に,ユーザーが3Dプリンタで好きな形状のボタンを作ることも可能になるという。

 ちなみに,ボタンは1つ1つ異なる形状をしているので,ある坑に付けられるボタンはどれと決まっている。ボタン側にもそれを示す番号が刻まれており,設定ソフトウェアでボタンに機能を割り当てるときも,この番号でボタンを管理することになる。

左は,1〜4および9〜12のボタン坑をカバーで覆いつつ,ボタン坑2つ分の幅を持つ[5]ボタンと,[7][8]ボタンを並べて取り付けてみたところ。右は5〜8のボタン坑にカバーを付けつつ,ボタン坑2つ分の幅を持つ[3][9]ボタンを取り付けたところだ。この場合,1〜2と11〜12は剥き出しになっているが,現時点では,ボタン坑を1つ1つ覆えるカバーが存在するかどうかは(おそらく存在すると思うが)明らかになっていない
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 サイドボタンへの機能割り当て設定は,Nythに合わせての公開が予定されているROCCATの統合設定ソフトウェア「Swarm」で行う。ついにROCCATも,製品ごとではなく,複数の製品を横断的にサポートする統合ソフトウェアをリリースすることになったわけだ。
 Swarmでは,ゲームごとに配置や機能割り当てが異なるプリセットが複数用意され,ユーザーが1から設定をカスタマイズし,それをプリセットとして保存,活用することも,もちろん可能だ。
 なお,掲載しているSwarmの画面写真はすべて開発中のもので,製品版とは異なる部分があるかもしれない。

統合ソフトウェアであるSwarmのメインメニュー。ボタン設定は「BUTTON ASSIGNMENT」タブ以下,マウスの画像の下に用意されたプリセット一覧から選択することも,アイコンやプルダウンメニューを使って1からカスタマイズすることもできる。設定変更はドラッグ&ドロップで簡単に行えた
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BUTTON ASSIGNMENTタブでは,もちろん左サイド以外の入力系もカスタマイズできる。ちなみに左サイドボタン以外は,左右メインボタンと,センタークリック機能付きスクロールホイール,ホイール奥側左の「EasyShift[+]」ボタン,そしてホイール手前の背びれスイッチ「Fin Switch」という構成だ。右は「ADVANCED CONTROL」タブで,センサーやLEDイルミネーションなどの設定を行える
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Nythの右側面パーツを取り外した状態
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 また,とくに機能を割り当てられるわけではないが,Nythは右側面のパーツも交換可能となっている。付属するのは,マウスの手前側(=後方側)が軽く膨らんだタイプと,手前側から奥側(=左右メインボタン側)まで横に大きく膨らんだタイプの2種類。握り方に応じて,好きなほうを選べるわけである。

2種類用意される右側面パーツを差し替えてみたカット
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 搭載するセンサーはPhilips Photonics製のレーザー方式採用モデル。北米市場における発売が2015年第2四半期の予定で,価格も未定という状況もあってか,それ以外のスペックは,設定できるトラッキング解像度が最大10000DPIであることしか決まっていないとのことだった。

 CES 2015では,ゲーマー向け周辺機器メーカー各社はカスタマイズ性の高さを追求しているのが印象的だが,そのなかだとNythは,比較的素直な実装で,使いやすくしようとしている印象を受ける。3Dプリンターを使ってのカスタマイズというのがゲーマーにどう受け入れられるかも含め,今後の動向に注意を払っておきたいところだ。


キーボード3製品は2015年第3四半期に出荷


 そのほかに発表された新製品も,駆け足で見ていこう。
 ZF Electronics製のキースイッチ「Cherry MX RGB」を採用するゲーマー向けキーボードが,「Ryos MK FX」「Ryos TKL FX」だ。前者はフルキーボードの従来製品である「Ryos MK Pro」を,後者はテンキーレスの「Ryos TKL Pro」をCherry MX RGBに変更したものとのこと。2015年第3四半期の発売予定で,価格は両製品とも未定だ。

Cherry MX RGBを採用するROCCAT初の製品,Ryos MK FX(左)とRyos TKL FX(右)
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 スマートフォンと連携する機能を備えるという「Ryos Phobo」(ライオス フォボ)も,2015年第3四半期発売の予定となっている。PCとUSB接続した状態から,ワンキーでスマートフォンとのBluetooth接続に切り替えが可能で,スマートフォン用キーボードとしても使えるのが特徴となる。

スマートフォン連携機能が特徴のRyos Phobo(左)。[Insert]キーや[Home]キーなどは,スマートフォン接続時には別の機能が割り当てられるため,キートップにもそれを示す記号が描かれている
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スマートフォン用アプリ「Power-Grid」の新バージョン(左)。PCの動作状況を表示したり,ゲームを起動するといった基本的な機能は従来と同様だが,見た目がだいぶ変わったほか,対応ゲームに合わせてアプリ側の画面を変更するといった新機能も導入される予定だ(右)。こちらもリリース時期はNythと同じ時期になるとのこと
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「ROCCAT」公式Webサイト(英語)

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