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印刷2017/01/10 00:00

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[CES 2017]正式発表前のゲーマー向けキーボードを複数目撃。Thermaltakeブースレポート

Thermaltakeブースの入り口付近にあった,「ドンキーコング」の1面をイメージして作られたMod PC。ベースになっているのは,CES 2017で発表したE-ATX対応PCケース「The Tower 900」で,液冷パイプを1面のルートに見立てて,上にはドンキーコング,下にはミニチュアのマリオが置かれている
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 Thermaltake Technology(以下,Thermaltake)は,CES 2017に合わせて,ゲーマー向け製品ブランド「Tt eSPORTS」の新型キーボードやマウス,ヘッドセットなどを発表した。
 それらを取材しようと,Thermaltakeのブースに足を運んだところ,そこには発表された製品だけではなく,今回は正式発表されなかったキーボードやマウスが,いくつも参考出展されていたのには驚かされた。そこで本稿では,それらTt eSPORTSの新製品と,参考出展製品をまとめて紹介したい。


メンブレンスイッチを使ったフローティングタイプのキーボード


 まずは,参考出展の新型キーボードから始めよう。
 「Charger H」という製品名――に聞こえたのだが,「Challenger H」かもしれない――の新型キーボードは,一見すると,金属製のベースにメカニカルキースイッチを載せて,その上にキーキャップを被せた2016年に流行したタイプのキーボードに見える。

Charger H。パッと見では,ベース上にメカニカルキースイッチを載せた流行のキーボードに見える
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側面から見ると,プランジャーに覆われたスイッチが見える
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 ところが,Charger Hがキースイッチに採用しているのは,プランジャーによる支持構造を組み合わせたメンブレンスイッチなのだ。つまり,メカニカルスイッチのキーボードで流行したデザインを取り入れつつ,メンブレンスイッチによる低コスト化を実現したのが,Charger Hの特徴というわけである。

 それぞれのキースイッチには,発光色や発光パターンをカスタマイズ可能なカラーLEDイルミネーション機能を内蔵。キースイッチがメンブレン式であることを除けば,ゲーマー向けキーボードの流行を一通り押さえているといえよう。

大きめの付属パームレストは着脱可能だ
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 メンブレンスイッチの採用による低コスト化の効果は,価格にしっかり反映されており,北米におけるCharger Hのメーカー想定売価は59ドル程度(税別,約6932円)だという。さらに,カラーLEDイルミネーション機能を簡略化して,キーの列ごとに発光色が固定されているバリエーションモデルになると,49ドル程度(税別,約5757円)とのこと。後段で説明する新型メカニカルキーボード「MEKA Pro」が約100〜110ドルなのに比べると,ほとんど半額に近い。

カラーLEDイルミネーション機能を簡略化したバリエーションモデル。横一列ごとに発光色が固定されていることを除けば,上位モデルと変わらない
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 流行のデザインを採用したメカニカルキーボードには魅力を感じるが,価格が高くて手が出せないという人に喜ばれる製品となりそうだ。ぜひとも,適正な価格で日本語配列モデルが登場することを期待したい。


シンプルなメカニカルキーボード「MEKA Pro」と,カラーLED版の参考出展モデル


MEKA Pro。赤色LEDを採用するシンプルなメカニカルキーボードだ
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 CES 2017に合わせて,正式発表された新型メカニカルキーボードが,「MEKA Pro」だ。キースイッチにCherry MX BlueまたはRed,Brownを採用する3種類を用意し,各キーには赤色のLEDを内蔵するのが特徴だ。また,キーボード上でマクロ操作を登録する機能も備えている。

Cherry MX Brown(左)やCherry MX Red(右),およびCherry MX Blueをキースイッチに採用する3モデルが発売予定だ
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 一方,Thermaltakeブースには,MEKA Proとほぼ同じデザインで,カラーLEDを備えた新型キーボードも参考出展されていた。機能的にもMEKA Proとほぼ同等だが,LEDイルミネーションの発光色や発光パターンを,Windows上で動く設定ソフトを使わなくても,キーボード操作だけでカスタマイズできるのが大きな違いとなっている。

カラーLED版の参考出展モデル。見た目はほぼMEKA Proと同じだが,いくつかのキーには,LEDイルミネーションのカスタマイズ機能を示す印刷があるのが違いだ
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 MEKA Proが100〜110ドルなのに対して,カラーLED版の価格は120ドル程度からとのことで,価格差はあまり大きくない。さらに,テンキーレスタイプも用意しているという。
 派手な機能こそないが,適正な価格で日本語配列版が登場すれば,カラーLED内蔵メカニカルキーボードの新しい選択肢となるのではないだろうか。

こちらはテンキーレスタイプ。機能面ではフルキー版と変わらないようだ
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指紋認証センサー付きマウスやソフトな光るマウスパッドなどもあり


VENTUS X RGB
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 Thermaltakeは,CES 2017で新型のゲーマー向けマウス「VENTUS X Optical RGB gaming mouse」(以下,VENTUS X RGB)も発表している。
 既存の光学センサー搭載マウスである「VENTUS X」をベースに,スクロールホイールとパームレスト部にあるドラゴンのシンボルマークにカラーLEDを搭載したのが特徴だ。センサーには,PixArt Imaging(以下,PixArt)製の光学センサー「PMW3360」を採用している。

 VENTUS X RGBは,ごく普通のマウスであるが,その一方で,指紋認証センサーを搭載するという,国内未発売の変わり種ゲーマー向けマウス「Black FP gaming mouse」(以下,Black FP)も出展されていた。
 左側面の先端より,右親指で触れる部分に指紋認証センサーを搭載しており,指紋によってWindowsやWebサイトへのログオン,暗号化したファイルの復号処理などを行えるのが特徴であるとのこと。

国内未発売のBlack FP(左)。PixArt製レーザーセンサー「ADNS-9500」を搭載する。左側面先端にある黒い部分が,指紋認証センサーだ(右)
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 ゲーマー向けマウスに指紋認証機能が必要かどうかはともかく,指紋認証によるログオン自体は,使ってみるとなかなか便利なものなので,国内に登場することがあれば,興味のある人は試してみるといいだろう。

 マウスパッドにも,ちょっと変わった参考出展があった。Thermaltakeは,カラーLED内蔵で光るマウスパッド「DRACONEM RGB」を国内でも販売している。他社の光るマウスパッドがそうであるように,DRACONEM RGBは固いベースを使ったマウスパッドなので,盤面に柔軟性はまったくない。
 一方,今回参考出展されていたのは,光るマウスパッドでありながら,ベースがソフトなラバー素材で,柔らかく曲げることもできるという製品だ。

盤面がソフトな光るマウスパッド(左)。右写真のように曲げることができる。ただし,丸められるほど柔らかいわけではない
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 曲げることもできるとはいえ,布製マウスパッドのように丸めることはできない。それでも,柔軟性が一切ないマウスパッドよりは設置場所には困りにくいかもしれない。

 最後に取り上げるのは,CES 2017で正式発表となったUSB接続型ヘッドセット「CRONOS Riing RGB 7.1」だ。名前にRGBとあるとおり,左右のエンクロージャ側面にあるリングと,その中央にあるドラゴンマークにカラーLEDが内蔵されており,PC上の設定ソフトウェアやインラインリモコンの操作によって,発光色や発光パターンを変えられるのが特徴だ。

CRONOS Riing RGB 7.1
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 C-Media Electronicsのバーチャルサラウンド技術「Xear Surround」を利用した7.1chのバーチャルサラウンド機能にも対応している。北米市場での価格は89.99ドル(税別,約1万573円)だ。

エンクロージャに埋め込まれたカラーLEDは,インラインリモコンで色を変えられる(左)。2本のアームとヘッドバンドで左右のエンクロージャをつないでいる(右)
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ThermaltakeのCES 2017特設Webサイト(英語)

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    Tt eSPORTS

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