イベント
[Gamescom]Epic Games社長のマイケル・キャップス氏「Unreal Engine 4.0」の開発と5つの新規プロジェクトの開発着手を明言
2004年の登場以来,常に「ゲーム業界最高のグラフィックス技術」と評される「Unreal Engine」。Epic Gamesは,同社の設立者でもあるリード・プログラマ,Tim Sweeney(ティム・スウィーニー)氏が1991年に「ZZT」というゲームを手掛けたときから,すでにツールに関するノウハウを蓄積しはじめている。
その後,1996年に,ゲームエンジン開発を伴う「Unreal」プロジェクトに着手し,1998年に同作を公開。さらに1999年の「Unreal Tournament」でネットワーク技術を,そして2003年にはコンシューマー機専用の「Gears of War」を世に送り出し,その地位を揺るぎないものにしている。
面白いのは,Epic Gamesは,実際に立ち上がりはじめていた続編の企画を却下し,Chair EntertainmentのすべてのチームをiOS向けゲームの開発に移管させたことだ。当時は,社内でも相当リスキーだという批判もあったようだが,それが結果として「Infinity Blade」を生み出すこととなり,同プラットフォームにおける本格派ゲームの先駆けとなっているのである。
もちろん,Unreal Engineのような非常に複雑なテクノロジーをアップデートし続ける労力自体は尋常なものではないのだろうが,その甲斐あって,Microsoft,NVIDIA,Appleといったプラットフォームホルダーへの影響力を持つ開発会社としての立場をも確立している。例えば「次世代ゲーム機に向けたラブレター」として作成され,Game Developers Conference 2011で公開されたデモムービー「Samaritan」も,そうしたEpic Gamesの手法であるわけである。
その新作については,それ以上詳しい話は行われなかったものの,現在Epic Gamesでは「Unreal Engine 4.0」の開発と並行して,さらに5本のゲーム制作を行っているとキャップス氏は述べる。Epic Gamesにとっては,過去最大の新規プロジェクトを抱えていることになるが,ひょっとしたら“次世代ゲーム機”の登場がいよいよ現実になりはじめているのかもしれない。今やハードウェアベンダーにも多大な影響力を持つEpic Gamesなら,そう考えてみてもおかしくはないだろう。
- 関連タイトル:
Unreal Engine
- 関連タイトル:
Gears of War 3
- この記事のURL:
キーワード
(C) 2010, Epic Games, Inc. All Rights Reserved. Epic, Epic Games, the Epic Games logo, Gears of War, Gears of War 2, Marcus Fenix and Crimson Omen Logo are trademarks or registered trademarks of Epic Games, Inc. in the United States of America and elsewhere. Microsoft, the Microsoft Game Studios logo, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.