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悲劇の物語を描く女性向けADV「花帰葬」がPSPで登場。ファンディスクの外伝ストーリーも収録
プロトタイプは,PSP用ソフト「花帰葬」を8月12日に発売すると発表した。価格は4830円(税込)。本作は,2003年末に行われた同人誌即売会で,HaccaWorks*によって販売された女性向けアドベンチャーゲームをPSPに移植したものだ。儚い世界観やビジュアル,選択肢によって分岐する感動的なシナリオ,志方あきこさんが手掛ける音楽などが評価され,2006年にはPlayStation 2にも移植されている。
その内容は,いわゆる“乙女ゲー”ではなく,悲劇の物語が描かれるということだ。
今回のPSP版は,PS2版で追加された要素だけでなく,2005年に発売されたPC用ファンディスク「花帰葬 PLUS+DISC」のストーリーも収録。花帰葬 PLUS+DISCのストーリー「a sight of petals red」と「花唄」は,PS2版と同じキャストによるフルボイス化も行われている。
また,PSP版独自の要素としては,快適にプレイするためのメディアインストール機能や,好きなイベントCGをPSPの壁紙に設定できる機能などがある。
本作のプロローグや,ファンディスクの外伝ストーリーの内容,キャラクター紹介については,以下にリリース文を掲載するのでそちらを確認しよう。
Prolog プロローグ
その世界では「雪」は終局を呼ぶものだと伝えられていた。
何もかもを終わらせてしまう、忌むべき物なのだと。
事実、今、雪は世界を浸食し、徐々にとはいえ確実に人々の生活を脅かし始めていた。
しかし、七つの国々では日々戦が絶えず、降り止まぬ雪さえもそれを阻む事は出来ずにいた。
ある国に身を置く白羽の預言師はこの雪を「嘆き」だと云った。
人が人の命を奪うことに主が嘆いているのだと。
それを信じる者は少なくなかった。
雪は人々の心まで侵し始めていた。
人々は預言師に嘆きを止める方法を請うた。
預言師は「ひとつだけ」と答えた。
たったひとつを消せば世界はまた続いてゆくのだと…。
Characters 登場キャラクター
■玄冬(くろと) 22才/185cm CV:三木眞一郎
主人公。ある事故がもとで記憶を失ってしまった。実直で、少々融通が利かない所があるが、基本的には人畜無害。理由も判らないまま常に罪悪感を感じており、自分をどう捉えて良いのか悩んでいる。 ■花白(はなしろ) 16才/165cm CV:斎賀みつき
玄冬と行動を共にしている少年。玄冬が記憶を失った経緯を唯一知る。利発だが少々短気で、感情のセーブが効かないところがある。見た目にそぐわぬ剣の使い手だが、玄冬には甘く、依存度も高い。
■白梟(しろふくろう) 年齢不詳/170cm CV:篠原恵美
彩国に身を置く預言師。一見優しく儚げだが常に冷静で、少々理想論を掲げすぎているきらいがある。対立意見者には容赦がない。黒鷹とは旧知の仲。 ■黒鷹(くろたか) 年齢不詳/180cm CV:井上和彦
突然玄冬の前に現れる謎の人物。常に楽しそうで、愉快犯的な態度を取る。
■銀朱(ぎんしゅ) 23才/178cm CV:伊藤健太郎
彩国の第三兵団の若き隊長。少々短気だが真面目で責任感が強く、兵達の信頼は厚い。訳あって玄冬達を追っている。
・a sight of petals red
花帰葬本編の数年前の物語。やがて現れる破滅をもたらす者「玄冬」を倒すためだけに、厳しく育てられてきた「花白」。本編では見られなかった彼の過去の物語から、本編の2つのエンディングのアフターストーリーまでが描かれます。
・花唄
世が乱れると人の子として生まれて来ると言われる「玄冬」。その親となった一組の夫婦の物語。政略結婚により夫婦となった時雨と彩紅は、反駁しあいながらも次第に心を通わせていく。つかの間の平穏の日々の先に訪れる出来事とは……。
★「花帰葬」外伝登場 新キャラクター
■時雨(しぐれ) CV:関俊彦
玄冬の父親の若き日の姿。彩国の武器商人の長男。家業を好まず、それゆえ父親との折り合いが悪くなり、貴族の家に婿養子に入ることに。穏やかな性格の青年で、植物好きが高じてその研究をしている。形だけの夫婦を望む彩紅とは、すれ違いの日々を過ごす。 ■彩紅(あやべに) CV:増田ゆき
玄冬の母親の若き日の姿。彩国の貴族の孫娘。一家の財政難により、武器商人の長男と政略結婚させられてしまう。時雨に冷ややかな態度をとり続けていたが、彼の優しさに触れ、少しずつ心惹かれていく。芯が強く、時に勇ましい行動を取ることも。やがて生まれた子が、次の「玄冬」になると聞かされて・・・。
■灰名(かいな) CV:石田彰
銀朱の父親の若き日の姿。彩国第三兵団の初代団長。初代救世主の直系の子孫で、白梟の下、いずれ生まれる「玄冬」に対処すべく日々奔走する。国王の信頼も厚く城下での人気も高い。身分問わずに、気さくに接する温厚な人物。 ■十季(とき) CV:鈴村健一
時雨の弟。兄とは正反対の生粋の商人。社交的な性格で、口達者で調子がいいが、兄思いな一面もあり、貴族の家に婿入りする兄を心配している。
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