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MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
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印刷2013/10/09 20:45

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MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール

MSIが8日に発表したRadeon R9搭載カード3製品。左からR9 280X Twin Frozr 4S OC,R9 270X Twin Frozr 4S OC,R9 270X HAWK
画像集#001のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
 2013年10月8日に最上位モデルを除くRadeon R9&R7シリーズの情報が開示されたことを受け,MSIは,「Radeon R9 280X」および「Radeon R9 270X」搭載のグラフィックスカード計3製品を国内市場に投入すると発表した。
 製品ラインナップは,「R9 280X Twin Frozr 4S OC」と,「R9 270X Twin Frozr 4S OC」「R9 270X HAWK」。販売代理店想定売価は順に,4万5000円前後,3万円前後,3万4000円前後となっており,いずれも10月25日発売予定だ。

掲載当初,発売日を10月18日と記載していましたが,販売代理店のアスクから,発売日が10月25日に変更されたとの発表がありましたので,本文を変更いたしました。(2013年10月17日)

Sam Yang氏(PM Manager,Multimedia PM Division,MSI)
画像集#009のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
 今回4Gamerでは,台湾本社でプロダクトマーケティングマネージャーを務めるSam Yang(サム・ヤン)氏による,新製品に関する報道関係者向けラウンドテーブルへ参加できたので,その内容をレポートしたいと思う。
 なお,Radeon R9 280XやRadeon R9 270Xとは何か,という話は,掲載済みの解説記事およびレビュー記事をチェックしてほしい。

AMD,R9 290シリーズを除くRadeon R9&R7シリーズのスペックを公開。R9 280X以下は基本的にHD 7000系のリフレッシュ

「Radeon R9 280X」「Radeon R9 270X」「Radeon R7 260X」レビュー。AMDによる“2013年秋のリネーム祭り”は侮れない



ゲーマー向けモデルはTwin Frozr 4Sクーラー搭載

HAWKシリーズは「同価格帯で一番上」を目指した製品


 まずは発表された3製品を説明しておこう。R9 280X Twin Frozr 4S OCはRadeon R9 280Xに,MSI独自の「Twin Frozr 4S」クーラーを組み合わせたゲーマー向けグラフィックスカードである。下に掲載したスライドでは,GPUコアのベースクロックが書かれていないが,確認したところベースクロックが1000MHz,最大動作クロックは1050MHzとのことで,リファレンス仕様より最大動作クロックが50MHz分クロックアップされている。なお,グラフィックスメモリは容量3GBのGDDR5メモリで,動作クロック6GHz相当という点はリファレンス仕様と同じだ。
 映像出力端子は,mini DisplayPort×2,HDMI×1,Dual-Link DVI-I×1の4系統を備えている。

画像集#002のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール 画像集#003のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
R9 280X Twin Frozr 4S OC(左)と,スペックや特徴を記したスライド(右)

 R9 270X Twin Frozr 4S OCも,Twin Frozr 4Sクーラーを搭載するゲーマー向け製品だが,GPUコアのベースクロックが1070MHz,最大クロックが1120MHzと,Radeon R9 270Xの「最大1050MHz」と比べると,メーカーレベルで若干のクロックアップがなされている。グラフィックスメモリは容量2GBで動作クロック6GHz相当と,こちらは定格どおりだ。
 映像出力端子は,DisplayPortとHDMI,Dual-Link DVI-IとDual-Link DVI-D各1系統となっている。

画像集#004のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール 画像集#005のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
R9 270X Twin Frozr 4S OC(左)と,スペックや特徴を記したスライド(右)

 もう1製品のR9 270X HAWKは,ゲーマー向けではなくオーバークロッカー向けの製品である。スペック面を見ると,グラフィックスメモリ容量やメモリの動作クロック,映像出力端子などはR9 270X Twin Frozr 4S OCと同じだが,GPUコアのベースクロックは,若干高い1080MHzに引き上げられている(最大クロックは未公開)。搭載するクーラーは「Twin Frozr 4」とのことだ。

画像集#006のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール 画像集#007のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
R9 270X HAWK(左)と,スペックや特徴を記したスライド(右)


MSIは4つの要素でグラフィックスカードを差別化する


MSI製グラフィックスカードの特徴を表したキーワードが「G.A.M.E. Spirit」である
画像集#010のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
 ラウンドテーブルでYang氏は,今回の新製品を含む,MSIのゲーマー向けグラフィックスカードが持つ独自の特徴を解説した。
 説明の冒頭でYang氏が提示したキーワードは,「G.A.M.E. Spirit」というもの。G.A.M.E.の部分には,以下のような意味が込められているという。

 まず「G」は,MSI製の簡易オーバークロックツール「Gaming App」のことだ。同社独自のオーバークロックツールといえば「Afterburner」が名高い。しかしYang氏らが言うに,「Afterburnerでは難しい」というユーザーが少なくないのだという。そこでもっと簡単に,ボタンを押すだけでグラフィックスカードの動作設定を変更するツールとして提供されているのが,Gaming Appというわけだ。
 Gaming Appでは,「Gaming Mode」「ECO Mode」「Silent Mode」と用意された3つのボタンを押し分けることで,グラフィックスカードの動作モードを変更できる。たとえば,[Gaming Mode]ボタンをクリックすればオーバークロック動作モードに切り替わり,[Silent Mode]を押せばファンの回転数を落とした静音動作モードに切り替わるという。「普通の人も欲しがる3つの機能」(Yang氏)を簡単に切り替えられることが,他社製品にない利点であるとアピールしていた。

 続く「A」は,「Advanced thermal design」の頭文字で,MSI製グラフィックスカード独自の冷却機構を意味する。たとえばTwin Frozr 4やTwin Frozr 4Sの場合,冷却ファンからのエアフローを誘導するバッフルプレート的な機能を,放熱フィンの加工によって実現しているのだという。たしかにフィンをよく見ると,小さな「ハ」の字型の窪みがあり,これでエアフローの向きを整えているらしい。これはMSIが特許を持っている技術とのことだ。

画像集#011のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール 画像集#012のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
Twin Frozr 4とTwin Frozr 4Sで共通して導入されている,エアフロー制御技術の説明スライド(左)と,R9 280X Twin Frozr 4S OCに実装されたその実物(右)。ハの字型に窪んでいる部分で,エアフローを誘導するらしい

R9 270X HAWKは裏面にも金属製プレートを装備している
画像集#008のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
 また,今回の3製品は,ヒートシンクと基板の間に金属製のプレートを挟んでいる。このプレートは,大きくて重いTwin Frozr 4やTwin Frozr 4Sが装着された基板を曲げ荷重から保護するとともに,GPU本体やメモリチップ以外のパーツ類にとって,ヒートシンクの役割も果たすのだという。
 また,R9 270X HAWKは裏面にも金属製プレートを装備しており,放熱面ではほかの2製品よりも有利になっているとのこと。電源部の温度は,背面にプレートを装着しない状態と比べて4〜5℃ほど下げられるという。

画像集#013のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール 画像集#014のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
ファンを支えるフレームの右側に見える黒い板が,そのプレートだ(左)。GPUやメモリチップには接していないが,カード表面を広く覆っている(右)

 3文字めの「M」は,MSIのマザーボードやグラフィックスカードではお馴染みの「Military Class Component」のこと。高品質で高耐久性の部品を使うことで,製品全体の耐久性が大きく変わるのだという。今回の新製品はMilitary Class 4に準拠しているとのことだが,これら高品質の部品の採用によって,こうしたものを使わない場合と比べて,コストは25%も上がっているのだそうだ。

Afterburnerに組み込まれたビデオキャプチャ機能「Predator」。25ドル程度で販売されているアプリケーションに相当する機能が,タダで使えるとYang氏らはアピールしていた
画像集#015のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
 最後の「E」は「Experience」とされているが,これはAfterburnerが備えるビデオキャプチャ機能「Predator」のことを意味するのだそうだ。
 Predator自体は2011年に登場したものだが,今ひとつアピール不足が響いてか,あまり知られていないとYang氏は嘆く。ゲームのプレイ動画撮影が人気を集めていることでもあるので,これをあらためてアピールすることで,MSI製品の人気を高めたいとのことだった。

左からSam Yang氏,Yang氏とともに来日したJerem Liaw氏(Assistant Vice President,Multimedia Sales Div,MSI),Minky Chen氏
画像集#016のサムネイル/MSI,Radeon R9 280X/270X搭載カード3製品を発表。メディア向けラウンドテーブルで同社製グラフィックスカード独自の特徴をアピール
 今回発表された製品以外,とくにRadeon R9シリーズの最上位である「Radeon R9 290X」「Radeon R9 290」を採用する製品については,さすがに言及してくれなかったが,もちろん同社も準備中とのこと。Radeon R9 290XおよびRadeon R9 290搭載カードには,フルバージョンの「Battlefield 4」をバンドルするプランもあるとのことだ。
 今後も日本市場ではハイエンドを重視し,品質の高さを訴えていくと述べて,Yang氏は説明を締めくくった。Yang氏の言葉どおりの製品が,今後も登場し続けることを期待したい。

MSI ゲーマー向けグラフィックスカード 製品ページ


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