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[TGS 2016]MSI創立30周年記念で,豪華な液冷仕様「GeForce GTX 1080」搭載カードがTGSに登場
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印刷2016/09/21 17:43

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[TGS 2016]MSI創立30周年記念で,豪華な液冷仕様「GeForce GTX 1080」搭載カードがTGSに登場

 PCパーツやゲーマー向けPCメーカーとして,日本のゲーマーにも高い知名度を誇るMSI。同社は1986年に,たった5人の技術者によって設立されたそうだが,変化の速いPC業界を生き抜いて,2016年には創立30周年を迎えている。
 そんなMSIが,東京ゲームショウ2016(以下,TGS 2016)の自社ブースに,30周年記念モデルの液冷仕様グラフィックスカード「MSI GeForce GTX 1080 30th Anniversary」(以下,30周年モデル)を出展していた。
 2016年内の国内発売を目標にしており,価格は「従来のものより,思いっきり高くなると思います」と,ブースの説明員は答えていた。ある意味,金に糸目を付けないグラフィックスカードとして作られた30周年モデルの概要をレポートしよう。

30周年モデルを搭載した展示機。CPUにも簡易液冷ユニットが付いているが,こちらは30周年モデルに含まれるものではない
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 搭載GPUは,いうまでもなく「GeForce GTX 1080」で,ビデオ出力インタフェースは,Display Port 1.4×3,HDMI 2.0b×1,Dual-Link DVI-D×1と,ここまではリファレンスカードである「GeForce GTX 1080 Founders Edition」と変わらない。
 カスタム仕様のポイントは冷却機構だ。30周年モデルに合わせてカスタム化したというEK WaterBlocks製の液冷ブロックと金属製バックプレートで,カード本体を挟み込む構造で,ギリギリながら1スロットサイズに収まっている点に魅力を感じる人もいるだろう。ハイエンドグラフィックスカードらしからぬスリムさがステキだ。

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カードを液冷ブロックと金属製バックプレートで挟んだ構造がよく分かる
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液冷ブロックがゴツイものの,基本的にはすっきりした見た目をしている

真上から見ると,薄さがよく分かる(左)。写真では分かりにくいが,ヒートシンク側面にはゲーマー向け製品ブランドG Seriesのシンボルマークであるドラゴンが描かれていた
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液冷ブロックの上にあるLEDは,MSI製ソフトウェアで光り方を制御できるそうだ
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 冷却システムの仕組み自体は,よくある簡易液冷キットと変わらないようだ。液冷ブロックがGeForce GTX 1080搭載カードにセットされ,クーラントも充填された状態で出荷するとのこと。冷却ユニット自体はEK WaterBlocksの「Predator」をベースにしており,ラジエータに取り付けられた冷却ファンにも,同社製の「EK-Vardar」を採用するなど,かなり本気の仕様である。
 取り付けるには,直径120mmの冷却ファンが付いたラジエータをセット可能なPCケースが必要だ。フルタワーサイズのPCケースであれば,まず問題はないだろうが,ミドルタワー以下のPCケースではラジエータの取り付けスペースを捻出できるか,慎重に考えたほうがよさそうである。

ラジエータにセットされたファンは,静音性で定評のあるEK-Vardarだった(左)。ラジエータがあるので通常の120mmファンよりも場所を食うし,加えて太いチューブを引き回すので,設置するにはPCケースに内部に十分な余裕が必要だ(右)
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豪華な専用木製ケース。ただし,30周年モデルの製品ボックスに採用される“かも”とのことで,これを使うとは決まっていないらしい
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 取材時には,30周年モデルを搭載したPCで,「Tom Clancy's The Division」がプレイできるようになっていた。ゲームのグラフィックス設定は,2560×1440ドットのフルスクリーン表示で,グラフィック品質は「ウルトラ」プリセットになっていた。
 それになりに負荷の高い状態であるが,画面左上に表示されていたモニタリングデータを見ていると,フレームレートは60fpsをキープしており,安定して高い性能を発揮できることがうかがえる。
 なお,GPU温度は53〜55℃近辺で安定していたので,高負荷な状態でも十二分にGPUを冷やせているようだ。

グラフィック品質は「ウルトラ」プリセットを選択(左)。モニタリングデータによると,GPU Temperature(GPU温度)は53℃から,状況によっては55℃まで上昇したが,それ以上熱くはならなかった(右)。適度に冷えた状態を維持できている
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iPhone用赤外線カメラ「FLIR ONE」を使って,動作中の30周年モデルを撮影してみた。液冷ユニットだけでなく,金属製バックプレートでも放熱が行われている様子がよく分かる
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 見た目に格好良く,高負荷時もGPU温度を低く保てる液冷グラフィックスカードの30周年モデル。カード自体がスリムなのは利点だが,大きなラジエータを取り付け可能なPCケースが必要なのは,少々ネックになりそうだ。そのうえ,作り込んだ冷却システムによって,製品価格はかなり高くなることは避けられない。
 本製品が欲しいというMSIファンは,お財布ゲージを溜めて発売を待つのがよろしかろう。

MSI 30周年記念モデルとして出展されていたサイコムの「G-Master Spear Z170-DTN-AVA」。グラフィックスカード用液冷ユニットは装備していないものの,30台限定で7000円割り引くお買い得モデルとのことだ
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MSI 公式Webサイト


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