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[CJ 2011]PC版展示は一切なし。新たな超巨大ゲーム市場となりそうな中国スマートフォンに照準を合わせた第九城市の展望を聞く
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印刷2011/07/30 22:41

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[CJ 2011]PC版展示は一切なし。新たな超巨大ゲーム市場となりそうな中国スマートフォンに照準を合わせた第九城市の展望を聞く

第九城市 副総裁のChris Shen氏
 第九城市(以下,The9)といえば,中国オンラインゲーム業界では話題の多い運営会社であり,近年でいえば「World of Warcraft」のNetEaseへの移管,「Audition」の移管など,大型PCオンラインゲーム絡みの話題が尽きなかった。昨年のChinaJoyでは,広大な空間になにも置かないという謎の展示(?)で話題を呼んだのだが,それが転機だったのだろうか。今年はちゃんと大きなブースを構えていたものの,展示されているのはスマートフォン(タブレット含む)版ゲームのみという大胆な方向転換を行っていた。
 携帯電話用アプリ専業メーカーであれば,携帯用ゲームのみの展示にも納得だが,The9のようなゲームパブリッシャがPCオンラインゲームをまったく展示しないというのも,かなり思い切ったことである。

 今回,同社副総裁のChris Shen氏にインタビューする機会を得たので,まずそのあたりについて話を聞いてみると,同社の関連会社というわけではないものの,The9はRed5に出資してきており,PCゲームについてはそちらに任せて,新しいスマートフォン向け事業に注力しているとの答えが,冗談交じりに返ってきた(とはいえ,「Firefall」自体の中国サービスをThe9がやると決めているわけでもないようだが)。The9は,昨年からスマートフォン向けのゲーム配信を始めており,将来的なビジネスの柱として,スマートフォン市場を重視しているということであろう。

ギャラクシーフロンティア

 聞くと,中国国内にはすでに30以上の企業が参入して,スマートフォン向けにアプリダウンロードサービスを行っている。AndroidやWindows Mobileといった端末だけでなく,iPhoneなどについてもアプリ配信を行うというあたりが,日本では考えられないなという感じなのだが,実際にやっているらしいのでそれもアリのようだ。
 ゲーム業界関係者がスマートフォンを有望な市場と捉えていること自体は,とくに驚くことではないのだが,PCオンラインゲームとはかなりビジネススキームが異なることも事実である。
 スマートフォンアプリの販売単価は非常に低く,そもそもが薄利なので超多売でないと成り立たない。日本円で説明すると,100円のアプリを仮に7:3ルールで扱ったとしても,10万本売れて300万円の売り上げ。そもそも,1本を売るために,その10倍の無料版配布を行う必要があったりするケースも少なくないことから,回線などの諸経費を考えると,控えめにいってもさほど儲かりそうな気はしない。ものすごく多くのユーザーを抱え込んで,はじめて成り立つビジネスなのである。

 The9としても,現状ではビジネス的な採算は取れていないが,将来的な投資としてスマートフォン市場に傾注しているとのこと。
 中国のスマートフォン市場について聞いてみると,政府からの公式な数字ではないとしつつ,だいたい中国国内での携帯電話新規契約の10%程度がスマートフォンになっているという。現在の中国国内での携帯電話利用者は8億人に達しているとのことで,すでにとてつもない市場となりつつあることが分かる。しかも伸びしろも大きい。
 ちなみに,なにげに日本でのスマートフォンの普及率は世界でもトップクラスで,携帯電話出荷の50%がスマートフォンとなっているのだが,台数を掛け合わせると市場規模ではすでに負けている感じだ。

エイタローソフトがGalary Frontierとともに持ち込んだ「ラスプレ」乙女ゲーは中国にはないジャンルということで試験的に導入してみたとのこと
 さて,The9は7月29日,The9中国の大手携帯電話会社である中国連通(China Unicom)との提携を発表した。今後,中国連通のスマートフォンでいわゆる「AppStore」(あるいはMarket)でゲームを探すと,The9のサービスにつながるようになるという。日本でいうと,少なくともKDDIクラスの会社と独占契約を結んだわけで,今後の勝ち残りで一歩優位に立ったわけだ。

 Shen氏は,スマートフォンの魅力として,操作しやすいこと,画面が美しいこと,ゲームがやりやすいことの3点を挙げた。お気に入りのゲームはいろいろあるが(端末を見せてもらったがゲームがずらりと並んでいた),「Guns'n Glory」というゲームが大好きだという。これはちょっとコミカルなTower Defence風のゲームだ。
 スマートフォンというと,シンプルなゲームに人気が集まりがちであり,価格も低価格か,広告表示入りで無料版のまま配信するというものが多い。これはソフト開発側からすればビジネスになるのだが,ソフト配信側にとってはビジネスにならないケースである。とにかくアクセスを集めて,広告やクーポンなど,配信とは違った分部でビジネスを展開する手はあるのだが,同社のこれまでのビジネスとは少し違ったものとなる。

 今回,中国連通との提携と同時に,日本のエイタロウソフトによるスマートフォン版のオンラインゲーム「ギャラクシーフロンティア」との提携も発表されたのだが,オンラインゲームのノウハウを持つ同社としては,シンプルなゲーム販売よりもスマートフォンでのオンラインゲーム運営のほうを狙っているのではないかと聞いてみたところ,どちらも視野に入れた展開をしていくとのこと。
 ただ,今後期待するゲーム分野としては,オンラインゲームとソーシャルゲームを挙げており,同社としては,シンプルなゲームでシェアを伸ばし,今後はオンラインゲームやスマートフォンでのソーシャルゲームに期待をかけているのだろう。
 PCオンラインゲームよりも巨大な市場になる可能性のある分野で,The9は幸先のよい滑り出しを遂げている。この段階でChinaJoy会場に,スマートフォンメインの出展を行うというのは,本気で勝ちにきていると見ていいだろう。氏は,今後「1000人民元を切る端末が登場してくれば,爆発的に広がるはず」との見解を示し,来るべき日に向けて着々と足固めを行っているようだ。同社の今後の展開に期待したい。

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