ソニックシリーズ20周年の最後を飾る大イベント，「ソニック ジェネレーションズ ファン感謝祭」レポート

ステージには本作のプロデューサーである飯塚 隆氏（写真中央）と，ディレクターの宮本裕司氏（写真左）が登場。2人は予選もずっと観戦していたという。司会はセクシー齋藤氏だ

　2011年12月23日，セガは「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」（PS3/Xbox 360）「ソニック ジェネレーションズ 青の冒険」の発売を記念し，お台場の東京ジョイポリスで「ソニック ジェネレーションズ ファン感謝祭」を開催した。今回のイベントは，発売後のイベントということで，作品の関係者が情報を発信するのではなく，ソニック誕生20周年を締めくくるとともに，プレイヤー同士が集まる場を提供することで発売後のソフトをもっと楽しんでもらうという趣旨で行われた。当日は，多くの一般入場者も交えて，数多くのソニックファンがイベントを楽しんでいた。

　最初のプログラムは，「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」タイムアタック大会の予選結果発表と，決勝大会が行われた。これは最初のステージであるグリーンヒルのACT 2（モダンソニック）をプレイして，クリアまでのタイムを競うというもので，事前に募集した出場者100名が決勝大会前に予選を行い，上位3名がステージ上で戦うという流れで行われた。

「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」公式サイト

「ソニック ジェネレーションズ 青の冒険」公式サイト

決勝大会が行われる前に，70位〜10位までの10位ごとのタイムを出した計7名に特別賞が設けられ，賞にまつわる関係者やスポンサーから記念品が贈られた

40位のサウンドディレクター瀬上 純氏の賞では，1/100秒まで同じタイムが出るというハプニングも。勝負はジャンケンにゆだねられた

宮本ディレクターいわく，「お手本のようなプレイ」を見せるGeno選手。要所でトリックを確実に決めて，ブーストゲージを増やすことも忘れない

　そして迎えた決勝大会。決勝に進んだのは，ウェアホッグのおっかけ選手（予選3位：タイム1分48.49秒），nanodia選手（予選2位：タイム1分47.26秒），Geno選手（予選1位：タイム1分45.63秒）の3人。彼らはステージ上でPlayStaion 3版のグリーンヒルを順番にプレイし，そのタイムを競うこととなった。

　さすがに決勝まで進出するだけあって，3人ともが序盤は非常に快調に飛ばしていたものの，開発首脳陣や多くのファンが見守る中でのプレイだけあって緊張もあったのか，予選3位のウエアホッグのおっかけ選手と予選2位のnanodia選手が，ともに最初のループを超えたところでショートカットできるダッシュリングを逃してしまった。両者とも予選では2分を大幅に切る記録を出していたが，ウエアホッグのおっかけ選手が2分6.38秒，nanodia選手が1分59.38秒という結果に。
　そうなると最後にプレイする予選1位のGeno選手が同様のミスをするか否かに注目が集まったが，そのプレッシャーをはねのけ，見事にショートカットに成功。大きなミスもなく最後まで走り抜け，予選とほとんど変わらない1分47.94秒で優勝を勝ち取った。

表彰式にはソニックも登場。Geno選手には，飯塚プロデューサーから世界で1000個しか存在しない非売品のソニック20周年フィギュアが贈られ，会場は大きな拍手と歓声に包まれた

　続いて行われたのは，来場者全員参加のクイズ大会だ。ソニックシリーズにまつわるクイズが出題され，○×形式で解答するというもの。全問正解者にはこの20周年を記念して作られた非売品のピンズが贈られるということで，多くの来場者がクイズに参加した。出題された7問をここで紹介しよう。

問1：「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の「ヘッジホッグ」とは，ハリネズミのことである。 正解【○】	問2：今年はソニック20周年！　ソニックが初登場したのは1990年である。 正解【×】※初登場は1991年
問3：ソニックの相棒であるキツネの「テイルス」が初登場したのは，「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」である。 正解【×】※初登場は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」	問4：ボードで街並みを走る「シティエスケープ」ステージ。「ソニックアドベンチャー2」では，ソニックがボードのかわりにほかのものを使ってすべった。 正解【○】
問5：ソニックのバースデーパーティーに集まった仲間は全部で9キャラクターである。 正解【×】※集まったのは10キャラクター	問6：ソニック ジェネレーションズの「ソニックカラーズ」のステージに登場するウィスプの組み合わせはどっち？ 正解【○】

問7：「CHAO IN SPACE」という架空の映画の看板。ソニック ジェネレーションズ以外に登場したのは「ソニックアドベンチャー」「ソニックアドベンチャー2」「ソニックワールドアドベンチャー」の3作品である。
正解【×】※実際は「ソニックアドベンチャー」「ソニックアドベンチャー2」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ（2006年）」の3作

当日の瀬上氏は，すれちがい通信をするためのニンテンドー3DSを忘れたり，チューニング用の工具を忘れて特製ソニックギターを弾けなかったりと，アクシデントに見舞われ苦笑い

　ソニックチームとしては問題後半はかなり難しいものを用意したとのことだが，3問目までは全員が正解。5問目以降に多少人数は減ったものの，最終的に8割近くの参加者が残るという結果となってしまった。このままでは正解者へのプレゼントが足りないということで，最終的に飯塚プロデューサーがステージ上でジャンケンをして，勝ち残った人にプレゼントが渡されることとなった。

　そしてイベントは最後のプログラムのスペシャルライブへと突入。本作のサウンドディレクターをつとめる瀬上 純氏がリードギターをつとめ，ベーシストの種子田 健氏とドラマーの河村 徹氏とともに，ソニック ジェネレーションズに収録されている曲を生演奏で披露した。ライブのセットリストは以下の通り。

01：Seaside Hill ACT2
02：Speed Highway ACT2
03：Radical Highway
04：Sky Sanctuary ACT2
05：Emerald Coast ACT2
06：Jingle Bell Rock
07：Let It Snow
08：Sleigh Ride
09：Xmas Medley（All I Want For Christmas Is You〜We Wish You A Merry Christmas〜Deck The Halls）
10：Santa Claus Is Coming To Town

もちろんライブは全力投球の瀬上氏。演奏した曲は本作ために制作したアレンジバージョンで，メインスクリーンには白の時空のゲーム画面が映し出された

4と5曲目の「Sky Sanctuary ACT2」と「Emerald Coast ACT2」では，瀬上氏がキーボード演奏を披露。後者ではギターとキーボードを交互に弾く様子も

6曲目からは少し趣向を変えて，この季節に合わせたクリスマスソングを瀬上流のアレンジを加えて演奏。瀬上氏とかつてバンドを組んでいたミュージシャンの岩坂士京氏がゲストに招かれ，ボーカルをつとめた。客席には雪が降る演出も

アンコールでは，瀬上氏の曲でもとくに人気が高い「City Escape ACT2」を，岩坂氏のボーカルで披露し，会場の盛り上がりが頂点に達したところでライブ終了となった

イベント終了後は，飯塚氏と瀬上氏のサイン会を開催。来場者めいめいで好きなアイテムを持ち寄り，現在のソニックを手掛ける第一人者である2人にサインを求めていた

　ライブの終了とともに，イベントはフィナーレへ。今回のファン感謝祭に関し飯塚氏は「今日のようなイベントを開催できたのはセガ社内のスタッフ全員と，来場者のみなさんを含めた全世界のファンの方々のおかげです。これからも我々ソニックチームは21年目に向かって新たな歴史を刻むためにがんばっていこうと思います。これからもよろしくおねがいします！　ありがとうございました！」と挨拶し，イベントを締めくくった。

会場にはソニック20周年を記念するスペシャルプライズアイテムが用意されていた。奥のクレーンに入っているのは懐中時計で，多くの来場者がゲットするために並んでいた	海外でのみリリースされた，「SONIC SEGA ALL-STARS RACING ARCADE」の筐体を会場に設置されており，来場者は自由に遊べた
会場では青の冒険のすれちがい通信が大盛り上がり。最大99人まですれちがい可能だったが，それを上回るペースで通信が行われていた	東京ジョイポリス内のショップには，ソニックのお土産も。なお，東京ジョイポリスは2012年1月10日よりリニューアルのための休館に入るため，一部の商品はセールになっている

「ソニック ジェネレーションズ 白の時空」公式サイト