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[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート
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印刷2012/03/07 21:07

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[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート

左からDanny Baranowsky,Rich Vreeland,Laura Shigihara各氏。現在のインディーズゲームを代表するコンポーザー達だ
画像集#002のサムネイル/[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート
 「音楽は世界の共通言語」などと言われるが,実際にGame Developers Conference(GDC)に参加する日本人の中でも,オーディオ関係の職業に就いている人の割合は(筆者が見聞きした限りでは)かなり高い印象だ。ビデオゲーム開発においては,プレイヤーの記憶に残るようなサウンドを提供するコンポーザーは不可欠な存在であり,GDCでも古くから専用サミットが用意されている。

 インディーズゲーム開発が大きく成長している欧米のゲーム産業においては,プログラミングからデザインまでをこなす万能型の開発者はそれなりにいるのだが,心に響く音楽を作曲できるような人材となると,数えるほどもいないだろう。
 そこで登場するのが,会社には属さず一匹オオカミとしてゲーム業界を渡り歩く“インディ コンポーザー”と言われる人達だ。今回のGDCでは,オーディオ専用セッションではなく,インディペンデントゲーム・サミットの枠内において,現在のインディーズゲーム界隈で最もホットな3人のコンポーザーが,思いのままに自分の意見を語る「The Indie Composers Speak」(インディコンポーザーが語る)というセッションが行われていた。

ローラ・シギハラ(Laura Shigihara)氏
画像集#001のサムネイル/[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート
 このセッションで壇上に立ったのは,「Plants vs. Zombies」の日本語版では自らエンディングテーマソングを歌い上げたローラ・シギハラ(Laura Shigihara)氏,現在大きな注目を集めている「FEZ」に参加したリック・ブリーランド(Rich Vreeland)氏,そして「Super Meat Boy!」をサウンド面でサポートしたダニー・バラノウスキー(Danny Baranowsky)氏の3人で,それぞれが5分の持ち時間を使って自由に語るというセッション内容だった。ここでは,日本人ゲーマーにも馴染み深いシギハラ氏のトークに注目して紹介していこう。

 「ゾンビがやってきた〜」という妙なフレーズのポップソングで,動画投稿サイトで話題を集めたPlants vs. Zombiesのエンディングテーマだが,シギハラ氏はそれを含むすべてのゲーム内BGMを手がけている。ゴシック,キュート,ファニーという,このゲームが持つチグハグな要素をうまく音で演出するため,ゴシック音楽だけでなく,スウィングやポップをミックスさせるなどして,植物とゾンビが戦うという本作の,独特の雰囲気にあうメロディを作り出したということだ。

「Plants vs. Zombie」のエンディングでは,なぜかサンフラワーがテーマソングを歌う周りで,ゾンビ達がパーティーを開くというアニメが見られる
画像集#003のサムネイル/[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート

音を伝えることができないのは残念だが,インターネットで検索すれば,「Melolune」のBGMデモをいくつか見つけることができるだろう
画像集#004のサムネイル/[GDC 2012]ゲームを“音楽”で盛り上げるインディ作曲家達によるセッション「The Indie Composers Speak」をレポート
 また,氏自身が主導する形で制作中のRPG「Melolune」では,現在までに合計70曲もの楽曲を作り上げ,その中のいくつかは,ゲーム世界にマッチした架空言語の歌詞まで用意されている。「3つの祭壇を並べる順序によって異なる音楽が流れる」という要素を盛り込んだパズルなど,コンポーザーがデザインしたゲームならではの特徴が存在し,サウンド面に関してはかなり注力されている印象だ。

 もともとシギハラ氏は,クラシックピアニストとしての経歴を積んでいるが,幼少時代には暇さえあればメガドライブで遊んでいたというゲーム好きだ。週末のピアノコンクール向けにチャイコフスキーの練習をしなければらないのに,「ロックマン 5」のBGMをピアノで弾くことに夢中になったこともあるそうだ。クラシック音楽を学びながらゲームミュージックにも親しんでいたという過去が,現在の彼女の仕事に多大な影響を及ぼしていることは間違いないだろう。

シギハラ氏の使うハードウェアやソフトのセットアップ。手作業で細かく楽譜を打ち込んでいくような作業にこだわっているそうだ
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  • 関連タイトル:

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