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[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは
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印刷2012/03/09 14:45

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[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは

 北米時間2012年3月7日,現在開催中のGDC 2012においてGREEは,「Why Mobile Social Games Need a Platform Now More than Ever」と題したセッションを開催。今年度4月〜6月期にグローバル展開を予定しているソーシャルゲームプラットフォーム「GREE Platform」の魅力を,ゲーム開発者達に向けてアピールした。今回はそんなセッションから,GREEのグローバル戦略を探ってみたい。

Ethan Fassett氏(GREE International)
画像集#002のサムネイル/[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは
 セッションに登壇したのは,GREE InternationalのEthan Fassett氏。氏は,「ユーザーの獲得」「ユーザーの維持」「収益化」の3点が,ソーシャルゲームプラットフォームの優位性だと語る。それぞれ順に説明していこう。

 1つめの「ユーザーの獲得」に関する優位性は,ゲームタイトルのプロモーションがしやすいので,多くの集客が見込める点だ。通常,ゲームメーカーは,広告代理店などを通じてゲームメーカー自身がゲームタイトルをユーザーへとアピールしなければならないが,ソーシャルゲームプラットフォームならば,プラットフォーム全体を含めたプロモーションが行えるからである。

 2つめの「ユーザーの維持」は,ゲームの情報などをユーザーに届けやすいため,多くのユーザーをソーシャルゲームプラットフォームに留めておけるという意味。具体的には,メールなどを使った,新作ゲームなどの情報配信を指している。多くの携帯端末にはメールなどが自動的に配信されるプッシュ通知機能が備わっているので,ユーザーはゲームの情報をリアルタイムに受け取れるというわけだ。

 3つめの「収益化」は,ゲーム内の追加アイテムなどをユーザーが購入しやすい状況にあるので,多くの収益が見込めるということを指している。
 ソーシャルゲームプラットフォームでは,専用の仮想通貨が用意されており,そのソーシャルゲームプラットフォーム内であれば,どのゲームでも追加アイテムの購入用として利用できるようになっているためだ。

Fassett氏がソーシャルゲームプラットフォームの優位性を説明したスライド
画像集#003のサムネイル/[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは

探検ドリランドは,ヒットするまで何度もゲーム性に大幅な改良を加えたという
画像集#004のサムネイル/[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは
 そんなソーシャルゲームプラットフォームの成功例として,Fassett氏は「探検ドリランド」「釣りスタ」といったゲームタイトルを挙げている。氏によれば,探検ドリランドは売り上げが毎月2000万ドルとなっており,釣りスタは2007年のリリースながら,現在もApp Storeのランキング上位に入っているとのことだ。

 続いてFassett氏は,GREE Platformとそのほかのプラットフォームとの立ち位置を比較した。
 Fassett氏によれば,プラットフォームは,4つに分類できるとのこと。その4つとは,SNSとゲームどちらにも親和性が高く,GREEが属している「Meta-Platforms」,FacebookやGoogleなどに代表される「Social-Platforms」,STORM8やTinyCoなどの「Studio-Platforms」,そしてiOSやAndroidが属する「OS Platforms」だ。なお,Social-Platformsに属するGoogleだが,Google Playが開始されたことにより,Meta-Platformsに近い存在になるかもしれないとFassett氏は分析していた。

さまざまなプラットフォームを4つにグループ分けしたもの。セッションの直前に「Google Play」が発表されたためか,矢印が書き加えられている
画像集#005のサムネイル/[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは

GREE Platformに参加する日本国内の大手メーカーを示したスライド
画像集#006のサムネイル/[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは
 冒頭で述べたとおり,GREEは,GREE Platformを4月〜6月期に開始する。GREE Platformは,2011年にGREEが買収したOpenFeintのブランドを統合し,1億9000万ユーザーという巨大なプラットフォームになる予定だ。
 GREE Platformは,ゲームメーカーからの注目度も高く,カプコンやスクウェア・エニックスといった日本大手メーカーのほか,GameloftやUbisoftなどの海外メーカーも参入を発表している。
 その膨大なユーザー数によるソーシャル性など,GREE Platformの優位性をFassett氏はアピールし,「ユーザー10億人のサービスを目指す」という言葉でセッションを締めくくった。

「GREE」公式サイト

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