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スケール感が半端ではない「The Elder Scrolls Online」のPvPコンテンツ「Alliance War(同盟戦争)」。攻城兵器の弾が飛び交う戦場からプレイレポートをお届け
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印刷2014/02/15 00:00

プレイレポート

スケール感が半端ではない「The Elder Scrolls Online」のPvPコンテンツ「Alliance War(同盟戦争)」。攻城兵器の弾が飛び交う戦場からプレイレポートをお届け

 2014年4月4日にゼニマックス・アジアからPC版とMacintosh版が発売予定のMMORPG「The Elder Scrolls Online」PC / PS4 / Mac / Xbox One 以下,ESO)」は,「The Elder Scrolls」シリーズ初のオンラインゲームだ。
 ほかのシリーズ作と同様にTamriel大陸での冒険となるESOは,ゲームシステムでも「The Elder Scrolls IV: Oblivion」や「The Elder Scrolls V: Skyrim」をほぼ踏襲する形になっている。しかし,ESOでしか遊べないコンテンツも存在している。その最大のものが「Alliance War(同盟戦争)と呼ばれるPvP要素だ。
 ここではAlliance Warの流れと実際の戦い方を,プレイフィールを交えつつ紹介していこう。

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レベル10から参加可能なAlliance War。その舞台となるのは大陸の中央に位置するCyrodiil


 Alliance Warへの参加条件は,キャラクターレベルが10以上であること。特別なクエストをクリアしたり,Alliance Warが行われるエリアCyrodiil(シロディール)まで徒歩で移動するといった面倒な手順はなく,レベルが10に達したら,システムメニューのAlliance WarタブからCampaignsに参加を表明すれば,Cyrodiilまでワープできるようになる。Cyrodiilにも祠があるので,一度訪れたあとは,Fast Travelで自由に往来可能だ。

 Cyrodiilは「The Elder Scrolls: IV: Oblivion」の舞台になっていることでも知られるエリアで,シリーズ経験者にとっては馴染み深い場所かもしれない。ESOでは,Cyrodiilが滅んだあとの世界が描かれており,周辺の3か国に囲まれたここは,ESOで唯一のPvP可能エリアとなっている。マップを開いて確認してみると,エリア内の各所が同盟ごとに色分けされているのが分かるだろう。Cyrodiilでは,3勢力間で陣地の取り合いが行われていて,各同盟の支配地域は,PvPの結果としてリアルタイムに更新されていくのだ。

Cyrodiil地域の勢力を示す地図。青がBreton,Orc,Redguard種族の連合となるDragonfall Covenant,赤がArgonian,Dark Elf,Nord種族によるEbonheart Pact,黄色がHigh Elf,Wood Elf,KhajiitによるAldmeri Dominion。エルフ+猫軍団強し!
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 なお,Cyrodiil内では,クエストを受けたり,Skill Pointを増やせる「Skyshards」を発見することも可能となっている。ただ,Cyrodiilのマップは非常に広く,高い城壁と堅い城門によって通行できる場所は限られていて,敵勢力の領土の奥を探索することはできない。領土の境界線にあるエリアは,双方のプレイヤーが自由に探索できるが,当然ながら敵勢力のプレイヤーに不意打ちされる危険性がある。また,敵勢力のNPCにも襲われる可能性があるので注意が必要だ。



Cyrodiil各所にある砦を占拠して同盟の領地を広げていこう


 Alliance Warの大きな目標は,Cyrodiil各所にあるKeeps(砦)を占領して,自勢力の領地を拡大していくことにある。砦の中にある二つのBanner(バナー)を占拠できれば,自勢力所有の砦にすることができる。
 また,各同盟はElder Scrolls(エルダースクロールズ)という強大な力を持った遺物を守護する役目もある。守護隊を突破し,敵からElder Scrollsを奪取できれば,その同盟はボーナスを得ることができのだ。

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 Keepsを巡る攻防戦や支配地の境界線上で行われる小競り合いで,プレイヤー間のPvPが勃発することになるが,このときバトルに勝利するとAlliance Pointsを獲得できる。Alliance Pointsは,Cyrodiil内のショップで各種道具や戦争用の装備を購入するための通貨として使うことができる。ゲーム内マネーのゴールドで買えるものもあるが,Alliance Pointsでしか手に入らないアイテムもあるので無駄遣いは厳禁だ。
 Alliance Pointsは,Alliance Warメニューで参加中のキャンペーンの“Leaderboard” タブで確認できるプレイヤーの獲得スコアにも影響する。スコアで優秀な成績を収めたプレイヤーは,”Emperor”の名誉を賜れるのだ。

 実際のKeeps攻防戦は,前述したように城壁が高く城門が強固なため,内部へ侵入して奇襲を仕掛けるような作戦は実行できない。大人数でKeepsを取り囲み,攻城兵器を使って城門を壊し,その後に内部のBannerを目指すという手順が必要になるのだ。
 攻城兵器はショップで購入でき,アイテムを使う形で組み立てることができる。ただし,移動はできないので射程を考えて設置する必要があるだろう。投石器タイプの攻城兵器は防衛側も城壁の上などに設置できることもあって,一度戦線が開かれれば,そこは双方から巨大な石が飛んでくる激しい戦場となる。衝車タイプの攻城兵器は,完全に城門専用と考えていいだろう。対人への殺傷能力はないので,人的優勢をキープしているときや,あと一押しで城門が壊せるような場面で投入したい。なお,攻城兵器にはHPが設定されていて,そのHP以上のダメージを受けると破壊されてしまう。

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 こうしてBannerを占拠して砦の所有権を獲得したら,さっそく次の砦に向かう……その前に,戦いで傷ついた砦の修復も行っておきたい。壁や城門に,ショップで購入できるリペアキットを使えば,その箇所を修理できるのだ。


PvPは攻城戦がメイン。投石器の攻撃が飛び交い砦周辺は激しい戦場に


 ここからは,実際にAlliance Warに参加した際のプレイフィールを公開していこう。
 まず,舞台となるCyrodiilであるが,自軍の本拠地近くには攻城兵器の試射場があったり,資材を溜める場所があったりと,細部までリアルに制作されている。砦間を結ぶ街道はよく整備されているが,街道から少し外れると自然が豊かで隠れる場所も多く,(ほとんど行われないが)野戦も楽しそうな雰囲気だ。

 Keepsの城壁が高いが,城壁の上から弓で下にいる敵を一方的に攻撃できるわけではない。上からの攻撃が当たるなら下からの攻撃も届く距離で,中途半端にダメージを与えても範囲外に逃げられてすぐに体力を回復されてしまう。


 一方,投石器による攻撃はかなり強力だ。着弾までに時間が掛かり,また着弾点に赤いマーカーが出るので回避するのは難しくないが,投石器を操作している最中は見逃してしまいがちで,ステータスが低いと一発で戦闘不能になってしまうこともあるのだ。
 城門を破るまでは,攻城兵器が主役といった感じで,それをサポートするように,ALLIANCE WAR系列の「SIEGE SHIELD」などのスキルを使ったり,城門や敵の領地側から接近する敵を迎撃したりすることになるだろう。


 場内に入ってからは,個の力を出しつつ,一つの集団として動いてBannerを目指す。狭い場内で,流れ弾というか,あらゆる方向から攻撃が飛んできたりするので,ガードを固めたり,前転を駆使して回避しながら城の奥へ進んでいこう。人数で有利なら一気に陥落させることも可能だが,戦力が拮抗している場合,リスポーン地点が遠い分攻め側が不利になる。仲間と協力し,助け合いながら攻め継けたいところだ。

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 場内以外でもForward Camps(前線基地)が作られていない場合,戦闘不能になると自軍のKeepsからスタートすることになってしまい前線までの移動に手間取ることになる。少々高いが,馬などの騎乗動物は買っておいたほうがいいだろう。ちなみに,戦いが行われている場所は,マップを開くと戦闘状態を表すアイコンが表示されているので,途中参加の際はこちらを参考に目的地を決めよう。


 今回,レベル10という参加制限ギリギリで参戦したが,パーティに入って仲間と一緒に動いていたこともあってか,そこそこのスコアを獲得でき,充実したひとときを過ごせた。ヒールなどのアクティブアビリティはパーティメンバー以外にも適用されるので,ソロで参戦してもそれほど不自由を感じることはなさそうだ。また,攻城兵器を使ったり砦の修理を行う分には,レベルに関係く誰でも活躍できるのは嬉しいところだ。

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 ESOの世界観にとっても重要な位置を占めるAlliance Warだが,PvPは強制ではなく,実際に参加するかどうかはプレイヤーの意思に委ねられている。ほかのプレイヤーと戦いたくないなら,Cyrodiilに行かなければいいのだ。しかし,Alliance Warを一度も経験せずに敬遠してしまうのは,非常にもったいない。キャラクターレベルが低くても,装備が整っていなくても,味方のサポートをしたり砦や警備NPCをアップグレードするなど,貢献の仕方はいろいろある。
 まずは,戦闘が行われているKeepsに赴き,Alliance Warの雰囲気を味わってみよう。壮大なスケールで展開するこの戦いに,PvEでは決して味わえない魅力があるとすぐに気づくはずだ。




非PvP派にとってのAlliance War


 さて,今回のPvPムービー部分は私auekiが撮影しているのだが,アクション系のゲームはどちらかというと苦手で,FPSやPvPなどもほとんどやってきていないので,拙い動きになっていることはお詫びしつつ,ここでは普段非PvPプレイヤーな人にとってのAlliance Warを少し紹介してみたいと思う。

 まず,戦況を見る。マップ上で黄色いのが味方の陣地(Aldmeri Dominion)となる。

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 ご覧のように,南半分から中央部にかけて拠点のほとんどを黄色が制圧している。青と赤の陣営は,本拠地とその周辺数個ずつを確保するのみ。
 「圧倒的ではないか,我が軍は!」
 しかし,防衛箇所が多く,人員が散らばってしまうという難点があり,まだテストへの参加人数が少なく,人がまばらな状態で広大なマップとたくさんの砦を守る状態では,目標を集中してきている敵を相手には辛い戦いとなることが多かった。

 使用キャラクターはWood ElfのDragonknightでレベルは13だ。ただ,防衛隊で近接職というのはなかなか厳しいものがある。砦の上からでは相手に攻撃が届かないのだが,投石器などの遠隔攻撃はどんどん飛んでくる。しかし,敵のいる中に突っ込んでいくわけにもいかない。ということで,PvPイベントでは,大半の時間で,それまでまったく使っていなかった弓を使うことになった。戦闘中は装備の付け替えができないので,弓を使っていて敵の接近を許してしまうとかなり大変なことになる。弓職ではないので,弓を使ったスキルは一つしかないのだ(幸い種族がWood Elfだったため,なにもしなくても弓のスキルは持っていた)。



 そんなこんなで,少し派手なシーンを撮りたいなと,わざわざ敵の多いところに出ては殺され,死に戻りを繰り返していた。防衛側は,その砦で復活できるはずなのだが,復活地点を選択するときに,パーティメンバーなどのアイコンが密集しているためか,マップから戦闘中の砦をうまく選べないことが多かった。死に戻りでは,仲間の大半の人が近隣の砦から延々と走って駆けつけていたので,私だけの問題ではなかったようだ。ふとした拍子に砦の周りに白い円が出てきて,選択しやすくなったのだが,具体的になにをしたのかはよく分からなかった。

 さて,普段PvPをやらない身からすると,それほど心躍るような展開に巡り合ったわけでもないのだが,それでもAlliance Warには参加する価値があると感じられた。
 まず,報酬がよい。「敵を20人殺せ」というPvPのクエストは,成功報酬が1000ゴールドだった。達成するたびにクエストを受けなおせば,1回の戦闘で数千ゴールドを稼ぐことも夢ではない。また,いくら死んでも装備へのダメージはほぼないようなので,金策に困っているプレイヤーでも,銀行枠を増やしたり馬を買うという大きな目標が現実的なものになりそうだ。
 さらに別の報酬としてレベルに合わせてランダムな装備が入った袋をもらうのだが,それもさほど悪くないグレードのものが手に入る。普通に手に入るもの以上かと言われると微妙なところなのだが,多くの人は装備の部位によっては強化できるところもあるだろう。

クエスト関係だと思うのだが,ある程度戦っているとメールで報償が届いていた。袋を開けると,レベル相応の装備がランダムで手に入るようだ
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 また,レベル10を超えたあたりになると,スキルポイントの不足に悩む頃ではないかと思うのだが,CyrodiilでSkyshardを見つけられることのメリットは大きい。スキルは,5スロット+1個しか使えないので,どれをどう伸ばすかは慎重に決めていく必要がある。スキルポイントは多ければ多いほどよい。なんやかんやで,Alliance WarはESOのエンドコンテンツでもあり,対人戦を念頭にキャラクタービルドを行ったほうがいいのも間違いないだろう。

「The Elder Scrolls Online」公式サイト

  • 関連タイトル:

    エルダー・スクロールズ・オンライン

  • 関連タイトル:

    The Elder Scrolls Online

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    エルダー・スクロールズ・オンライン

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    The Elder Scrolls Online

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