攻略
EVO2013観戦が100倍楽しくなる「インジャスティス:神々の激突」講座。基本システムからキャラランクまでを徹底解説
すでに4Gamerでも何度か記事を掲載し,その概要は読者もご存じのことと思うが,格闘ゲームとしての本作が一体どんな駆け引きになっているのかについては,いまいちピンと来ていない人も多いのではないだろうか。折しも本作は,2013年7月12日から14日の3日間にわたり,アメリカのラスベガスで開催される世界最大規模の対戦格闘ゲームイベント「Evolution 2013」(以下,EVO2013)の競技種目の一つに選ばれており,試合はストリーミング配信され,世界最高峰の戦いが観戦できる運びとなっている。
今回は,EVO2013の開催に先駆け,格闘ゲームとしての本作の駆け引きについて,少し掘り下げて紹介してみたい。また,観戦するときの見どころについても触れているので,これから本作をプレイしようと考えている人はもちろん,EVO2013の開幕を楽しみにしている人も,ぜひ目を通してもらえれば幸いだ。
※本稿におけるコマンド表記は,PlayStation 3版に準拠しています。
「インジャスティス:神々の激突」公式サイト
基本は2D格闘ゲーム。だが3D格闘の要素が加わっている
まず本作は3Dグラフィックスで描かれていながら,奥行きの概念がない,いわゆる2Dタイプの格闘ゲームとなっている。リーチに優れた技でのけん制や,ジャンプ攻撃から始まる連続技,相手のジャンプへの対空など,2D格闘ゲームの基本ルールは押さえられており,この部分は非常にオーソドックスな作りと言える。
しかしながら,3D格闘ゲームの要素も,若干ながらミックスされているのが面白いところ。具体的には,ボタンを連続して押すことで繰り出されるコンビネーション(コンボ攻撃)や,多彩な中段攻撃,また下段技始動のコンビネーションなどがこれにあたる。
各攻撃にはしゃがみ状態に空振りする「ハイ」,立ち,しゃがみガードが可能な「ミドル」,しゃがみガードのみ可能な「ロー」,そして立ちガードのみ可能な「オーバーへッド」の4種類の属性がある |
各キャラクターごとに用意されたコンビネーションと特殊ムーブ(いわゆる必殺技)を駆使して戦う本作。もちろん2Dタイプの格闘ゲームでは定番の必殺技キャンセルも可能だ |
次に知っておくべき特徴は,体力ゲージに関してだ。本作の対戦はラウンド方式ではなく,2本の体力ゲージによるダウン方式を採用している。1本目の体力ゲージがすべてなくなったキャラクターはダウンとなり,その後はダウンを奪った側の体力ゲージはそのままに,ダウンした側は2本目のゲージが満タンの状態で仕切り直しとなる。最終的には,相手のゲージを先に2本奪った方が勝ち,というわけだ。文字で書くとなんだかややこしいが,格闘ゲームファンならば,いわゆるヴァンパイアセイヴァー方式といえば分かりやすいだろう。
また,大半のキャラクターに飛び道具的特殊ムーブが用意されているのも,本作の大きなポイントの一つだ。通常,格闘ゲームでは飛び道具同士がぶつかり合うと相殺が発生するケースが多いが,本作にはそれが一切なく,互いの飛び道具は貫通して相手に到達する。この点も,本作を観戦する上では重要なので,押さえておきたい。
ゲージ消費ボタン[R2]で戦況が大きく変化する
一般的な格闘ゲームと同様に,本作にもいわゆる“必殺技ゲージ”――スーパーゲージが用意されている。このゲージは攻撃を当てたり,特殊ムーブを空振りしたりすることで増加し,ゲージが必要な特定の行動を取ることによって消費される。
特殊ムーブの性能を上げるといった攻撃的なものから,相手の連続技を回避する防御的なものまで,さまざまな使い道のあるスーパーゲージだが,それらはすべて[R2]ボタンを使ったコマンドを入力することで発動可能。この使い方が,戦況を大きく左右する。
■スーパーゲージを利用してできること
ウェイクアップ攻撃で相手の起き攻めを回避
攻撃を受けてダウンを奪われたとき,起き上がると同時に特殊ムーブを出すと,それがどんな技でも,無敵状態が付加される。これがウェイクアップ攻撃だ。ただし,無敵状態の継続中に攻撃判定が発生するかどうかは技ごとに異なるため,割り込みに利用できるかは各キャラの特殊ムーブ次第。キャラによっては,完全無敵のウェイクアップ攻撃でかつ,ガードされても反撃を受けないなど,非常に強力なものも存在する。
ステージとキャラクターのタイプによって変化する戦術,戦略
本作を特徴付けるシステムの一つが,ステージに配置されているギミックや,オブジェクトを利用した攻撃だ。これらの攻撃は,基本的に攻撃範囲が広く,さらにガード不能という特性があるため非常に強力だ。ステージによってギミックやオブジェクトの内容や位置は異なっており,ステージによっては1P側と2P側で有利不利も発生するので,本作の対戦は,ステージ選択から始まっていると考えて良い。
現状の4Gamer的キャラクターランキング。「EVO2013」で活躍するのはこいつらだ!
日本語版に先行した海外版の発売から1か月。4Gamer内で対戦してみた大まかなキャラクターの評価は以下のとおりだ。
■キャラクターランキング
- S:アクアマン,バットマン,デスストローク,ナイトウィング,(バットガール),(スコーピオン)
- A:ブラックアダム,ドゥームズデイ,グリーンアロー,ホークガール,キラーフロスト,レイヴン,スーパーマン
- B:アレス,キャットウーマン,グリーンランタン,ジョーカー,シネストロ,ソロモン・グランディ,ワンダーウーマン,ハーレークィン,(ロボ)
- C:ベイン,サイボーグ,フラッシュ,レックス・ルーサー,シャザム
※()内はDLCキャラクター(ただし7月3日現在,日本では未発売)。
本作では基本的に遠距離戦に長けたキャラクターが強い傾向にあり,上位キャラは例外なくその条件を満たしている。
そのほか,主力のけん制技が強力だったり,割り込みに使えるしゃがみ弱が優秀だったり,あるいはしゃがみ弱攻撃からゴッソリ相手の体力を減らせる連続技を持っているキャラや,強力なウェイクアップ対応技,高性能な対空技を持っているキャラなどが,高評価につながっている。
海外とは評価が異なるキャラクターがいるものの,上位キャラクターに関しては概ね同じ顔ぶれとなった。EVO2013では,このランクS,Aのキャラクター達が本戦を賑わしてくれることだろう。
■実際の対戦の様子をムービーで紹介
本作の対戦風景をまだ見たことがないという人のために,実際にガチで対戦してみた様子をムービーで紹介しよう。
1戦目,バットマンvs.ハーレークィンは,射撃能力の高いハーレークィンに対し,バットマンがどう攻めこむかが見どころだ。バットマンの特殊能力であるメカニカルバットの強さが光る。
2戦目のバットマンvs.アクアマンは,対戦を支配するバットマンのメカニカルバットに対し,地面から槍を出現させるアクアマンのフロム・ザ・ディープで対抗している。アクアマンはトライデント・ラッシュによる削りダメージも注目してほしい。
3戦目はアクアマンvs.ナイトウイング。アクアマンより強力な飛び道具持つナイトウイングに対し,しゃがみ弱を中心にアクアマンが積極的に接近戦を仕掛けていく。細かくふたつの構えを使い分けて,遠距離戦,近距離戦でペースを握るナイトウイングのテクニカルな動きは,ぜひとも参考にしてほしい。
■「インジャスティス」の強キャラの四か条
- しゃがみ弱からの連係,コンボが優秀
- 無敵かつスキが小さいウェイクアップ攻撃(特殊ムーブ)がある
- 高性能な飛び道具を持っている
- 強力な対空技を備えている
「EVO2013」に参戦する日本人プレイヤーを応援しよう
EVO2013における本作のトーナメントは,現地時間の2日目――7月13日(日本時間の7月14日)に予定されている。公式ストリーミング配信のほか,4Gamerでは現地からの情報もお届けする予定なので,ぜひ楽しみにしていてほしい。
※YouTube版は「こちら」。
「インジャスティス:神々の激突」公式サイト
- 関連タイトル:
インジャスティス:神々の激突
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INJUSTICE: GODS AMONG US software (C) 2013 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by NetherRealm Studios. All other trademarks and copyrights are the property of their respective owners. All rights reserved.
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