プレイレポート
[gamescom]「Watch_Dogs」を試遊レポート。ハッキングを駆使して孤独な戦いを続ける主人公の姿をチェック
「Watch_Dogs」公式サイト
主人公のAiden Pearceは天才的なハッカーだが,かつては犯罪者であり,そのことが彼の家族に暴力的な悲劇をもたらしたという。彼は今,自分のハッカー技術を駆使して,家族を傷つけた相手を見つけ出して復讐しようとしているのだが,やがて,その背後にある巨大な陰謀に挑んでいくことになる……という感じらしい。
舞台となるのは高層ビルが立ち並ぶシカゴで。見かけは現在と変わらないものの,高度にインテリジェント化されており,街中にある無数のカメラや信号機,電車の運行,電力の供給など,すべてがネットに組み込まれている。その中心にあるのがCTOSと呼ばれるシステムで,AidenはそのCTOSにハッキングし,さまざまな情報を入手したり,オブジェクトを操作したりしつつゲームを進めていくことになる。
ゲームを始めると,街角に立つAidenの姿が映し出された。まずは,エリアの中心にあるCTOSのコンピュータ施設に潜入しなければならない。そこでハイテク的な何やらを操作することで,そのエリアにおけるさまざまなことが可能になるわけだ。「アサシン クリード」シリーズのシンクロナイゼーションや,「Far Cry 3」の敵拠点制圧と同様のフィーチャーだと考えるのが良さそうだ。
もっとも,施設には警備員も多数配備されているので,簡単に潜入できない。まずは監視カメラをハッキングして,施設内の様子をうかがう。ハッキングそのものは簡単で,人でもモノでも,視線をそっちに向けて所定のキーを長押しするだけだ。
壊れた壁から侵入したAidenは,カメラを駆使して警備員の位置を把握したり,重要なキーコードを奪ったりしつつ進む。さらには,施設のゲートをハッキングで開き,故障かとやってきた警備員を背後から襲うというテクニックなどを使って,無事に(本当は,一回見つかって銃撃戦になり,撃ち殺されているが)目的を達成した。ちなみに,「Watch_Dogs」には30種類以上の武器が用意されているとのことで,撃ち合いに持ち込んでも楽しそうだ。
さて,エリアをうまいこと制圧したら,ここからはオープンワールド。緻密に作られたシカゴの街を自由に行き来して,NPCからミッションを請け負ったり,サブミッションをこなしたりという感じで,ゲームを進めていくことになる。
今回のプレイでは,発生しそうな犯罪を防ぐことになった。CTOSの「犯罪予測システム」によって,街を歩く人々の中から犯罪を企んでいる者や,犯罪被害者になりそうな者を見つけることができるのだが,どうやら一人の男が仲間と共にATM強盗を企んでいる様子だ。
そいつの携帯電話の会話を盗み聞きしたあと,犯罪発生地点に向かう。移動は,マップを呼び出して目的地をマークしておけば,そこまでの道のりが画面に表示されるというお手軽さだ。なにしろ大きな街なので,うっかりするとすぐに迷子になりそう。移動は車がてっとり早いが,とはいえAidenは車なんか持っていない。というわけで,そのへんの車を強奪した。大きな犯罪を撲滅するためなので,車泥棒ぐらいは目をつぶってね。
ゲームには65種類以上の車が登場するのだが,外見だけでなく,それぞれの車の挙動も異なっているという。「Watch_Dogs」の開発はUbisoft Montrealだが,車両に関しては「Driver」シリーズなどのレースゲームで知られるUbisoft Reflectionsが担当しており,かなり本格的なものになっているようだ。このほか,Ubisoft Parisや,Ubisoft Quebec,Ubisoft Bucharestがそれぞれの持ち味を生かして本作の開発に協力しており,なかなかリッチな雰囲気となっている。
目的地に無事到着し,ちょっといろいろあったけど,目的の男を見つけてうまいことアレしたところで(本当は,一回逃げられている),試遊は終了した。
第一印象を言えば,できることが多すぎてやや混乱するといった感じ。施設の侵入方法にしても一つではないし,ステルスではなく銃撃戦に持ち込むことを選んだとしても,それなりにいろいろなテクニックを駆使する必要がある。また,実にさまざまな人や物をハックできるので,入ってくる情報は膨大だ。
とはいえ,人に理由を説明するのは難しいのだが,なんだかこれ,面白そう。なにしろ,警察に追われたら,信号機を制御する施設にハッキングして,シグナルをすべて青に変えて混乱を引き起こし,そのスキに逃げたり,ターゲットの居場所を知るために個人情報をダウンロードしたりなど,そんなことができるゲーム,ほかにはなさそうだ。
詳しくは今後公開される予定だが,Thericutt氏にマルチプレイのことをちょっと聞いてみたところ,Watch_Dogsでは,ほかのプレイヤーがNPCに混じって街に出現することになるという。誰がNPCで,誰が本物の人間なのか分からないことを利用したマルチになるとのことで,「アサシン クリード」シリーズを思い出させる内容だ。さらに,街のいたるところにある「エレメント」というアイテムを集めるコレクション要素などもあり,ゲームをちょっと離れて,シカゴを探索するのも面白そう。
現実社会はここまでネット化されてはいないが,スマートフォンを使っていろいろな機器を遠隔操作したりなど,ゲームの世界に近づきつつある。携帯電話から個人の位置を特定することも,もちろん可能だ。試遊中,それを考えてちょっと背中がひんやりしたが,そんな現代的なテーマが巧みなエンターテイメントに仕上がった感じのWatch_Dogs。続報を楽しみにしたい。
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