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【PR】「World of Tanks Blitz」の正式サービスが,いよいよ6月26日にスタート。いつでもどこでもガチな戦車戦が楽しめる本作は,モバイル向けタイトルの未来の形
PCで絶賛稼働中の戦車戦オンラインゲーム,「World of Tanks」。そのモバイル版が「World of Tanks Blitz」だ。これまで,いくつかのエリアで事前テスト的なソフトローンチが行われていたが,本日(2014年6月26日)掲載した記事でもお知らせしたように,いよいよ全世界を舞台にした正式サービスが開始されたのだ。
「World of Tanks Blitz」公式サイト
「World of Tanks Blitz」App Store(iTunesが起動します)
最近,スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル環境で,本格的なゲームがプレイできるようになってきたが,「World of Tanks」は,グラフィクスという点でも,またゲーム内容としても,一般的なモバイルゲームに比べてかなり気合の入った内容になっている。果たして「World of Tanks Blitz」とはどういうゲームなのか。ここで,改めて紹介してみたい。
まずは,「World of Tanks」について
「World of Tanks」は基本プレイ料金無料のオンライン対戦アクションで,プレイヤーは基本的に15人で1つのチームを組んで,敵チームと対戦することになる。タイトルから分かるとおり,プレイヤーが操るのは緻密にモデリングされた戦車であり,戦車のカスタマイズや乗員などの要素も用意されている。
ゲームモードによっていくつかの勝利条件があるが,おおむね「敵チームの戦車を全部撃破すれば,勝ち」と考えれば間違いはないだろう。また,どのモードでも撃破されたらそこまでであり,試合中の復活は不可能だ。ただし,撃破されたら対戦を抜け,別の対戦を探すことができるので,終わるまで待っている必要はない。
ゲーム画面は基本的に三人称視点だが,精密射撃を行いたいときなどは一人称視点へ切り替えることができる。
ゲームの詳細については2013年7月6日に掲載した筆者のレビュー記事を参照していただきたいが,記事が必要以上に長いため,公式のリプレイ動画などを参照してもらったほうが話が早い気もしている。もっとも,アナウンスが英語の動画しかないため,やっぱり記事を読んで頂いたほうがいい気もしてきたので,とりあえず,両方チェックしてほしい。
基本プレイ料金無料でアイテム課金のゲームではあるが,課金しても即座に強くなるわけではないことは改めて記しておこう。課金戦車の性能が通常のプレイで手に入る戦車より優っているということはなく,あくまでプレイヤーが腕を磨くことが勝利への唯一の道となる。これは,Wargaming.netの現在の基本的なポリシーでもある。
「World of Tanks Blitz」は
どこまで「World of Tanks」なのか
以上を踏まえたうえで,「World of Tanks Blitz」は十分にモバイルで楽しめる「World of Tanks」となっている。まずは,何がどう「World of Tanks」なのかから解説していこう。
ゲームの操作感覚が「World of Tanks」である
プレイしている人ならご存知かと思うが,「World of Tanks」はオンラインアクションゲームとしては比較的ゆっくりとしたテンポで進む。
なにしろ,出てくるのが戦車なので,速いものでもせいぜい時速80km程度。普通,30km/h〜40km/h程度あれば「機動力がある」と判断されるほどだ。遅い戦車になると,20km/h(ないし,それ以下)ということも珍しくない。
砲撃にしても,一般的な戦車の主砲は1回射撃するごとにリロードに数秒,長いときは10〜20秒が必要になってくる。撃破の判定は戦車の耐久度によるため,同格の戦車なら撃破まで数発以上命中させる必要があり,即死は滅多にない。
このように,「World of Tanks」はもともと,じっくりと構えて遊ぶゲームだ。コンマ数秒,あるいは数歩の差といった小さなミスが即,敗北につながるといったことは少なく,戦場全体を見渡しての位置取りや立ち回りのほうが重要になっている。
「World of Tanks Blitz」の操作はざっくりいって,バーチャルパッドと画面タッチで移動および照準。また,スワイプでカメラ移動となっている。スピーディなアクションゲームの場合,バーチャルパッドではどうしても不自由を感じて個人的には苦手なのだが,「World of Tanks」の展開速度であれば,とくに不自由さは感じなかった。
もちろん,自在に操作できるようになるまでには,それなりの慣れが必要だが,例えば視界の回転がスワイプで直感的にできたりなど,もしかしたらマウスからゲームパッドへ乗り換えるよりも習熟に必要な時間は短いかもしれない。まるでマウスでプレイするように,左右や後方をスパッと確認できるのは快適だ。
個人的に,ゲームパッドでFPSをプレイしたときなど,視線を動かすのに時間がかかって,めっちゃイライラするんですよ。
ただし,40km/h以下の戦車を操作することに問題は感じなかったものの,さらに高速の軽戦車を操る場合,バーチャルパッドによる操作は少し気になるかもしれない。
アクションよりも戦略というゲーム性が「World of Tanks」である
「World of Tanks Blitz」の戦場は「World of Tanks」より狭くなっているが,この,アクションよりも戦術的判断という重要度は変わらないようにデザインされている。個人が活躍して戦場の一部を有利にできても,全体としての戦術が間違っていたら,通常は敗北する。反対に,勝つために重要なポイントを制した場合,その結果が対戦全体に与える影響は大きい。例えば,一方的に砲火を浴びせられるような位置を守っている敵軍の戦車を撃破できれば,だいたい,そこから先はワンサイドゲームになる。
また,「World of Tanks」で基本となる「地形を味方につける」という機動は,「World of Tanks Blitz」でも変わらない。砲塔正面の装甲が厚い戦車なら,砲塔だけ出して敵を攻撃できるような位置に陣取る。建物を遮蔽物として,リロード中はその背後に隠れる――こうした基本的な戦い方は,「World of Tanks Blitz」でも要求され,またそれらが可能な操作系になっている。
戦車戦の雰囲気や,成長システムなどが「World of Tanks」である
「World of Tanks」に登場する戦車のモデリングは,大変に凝ったものだ。そのこだわりは内部にもおよび,すべての戦車の内部構造は史実や設計図と同じようになっている。
したがって,例えばエンジンが車体前方に配置されているドイツ戦車は,そこを正面から攻撃することでエンジン破損に持って行きやすく,エンジンが後方に積まれているソビエト戦車の場合は,操縦手が座っている窓を攻撃することで,操縦手を負傷させやすい。
当然ながら,装甲が貫通できるかどうかも,着弾場所の装甲厚さや砲弾の入射角,そして砲弾の貫通力などをベースにして判定される。装甲面に対して垂直に命中した砲弾は貫通しやすいし,斜めに入った砲弾は弾かれやすいわけだ。ちなみに,例えば「正面装甲51mm」と表示されても,これは正面装甲の一部だったりするので,注意が必要だ。
これらの判定は,「World of Tanks Blitz」でもすべて同様に行われている。
そして,仕様が引き継がれているのは戦闘だけではない。
「World of Tanks」では対戦を繰り返すことで得られる経験値を使って戦車のパーツを改修でき,やがてより強力な戦車に乗り換えられるが,これらは「World of Tanks Blitz」でもそのまま採用されているゲームシステムだ。さらに,拡張パーツの購入によって戦車の性能を強化/カスタマイズできる(装填時間の向上や,視界の拡張など)が,これらの拡張パーツも残らず実装されている。パーツの破損や乗員の負傷をその場で直してくれる使い捨てアイテムもまた,「World of Tanks Blitz」にはちゃんと存在するので,「World of Tanks」のプレイヤーならマニュアルを見る必要もないはずだ。
ポリシーが「World of Tanks」である
「World of Tanks Blitz」の課金メニューは「World of Tanks」と同様で,中心になるのは,戦闘による収入の増加を一定期間もたらしてくれる「プレミアムアカウント」だ。言うまでもなく,これはプレイ時間の短縮に効果があるだけで,戦闘を有利にしてくれるものではない。
また,戦闘を有利に運ばせてくれる各種消耗品や強力な砲弾は,課金しなくてもゲーム内マネーで購入できる。
カジュアルなモバイル端末に移植されたからといって,課金すれば無課金プレイヤーより圧倒的に強くなれるといったことはまったくないのだ。
「World of Tanks Blitz」と「World of Tanks」の相違点
以上のように,「World of Tanks Blitz」は「World of Tanks」のさまざまな特徴を引き継いでおり,「World of Tanks」のプレイヤーならモバイル端末で手軽に戦車戦を楽しめるし,「World of Tanks」に興味があったものの,わざわざデスクトップPCを用意してプレイするほどでもないという人にもアピールするはずだ。とはいえ,ハードが異なる以上,完全移植というわけではない。モバイル向けにアレンジされている部分もあるので,次はそれらを順番に解説してみよう。
使用可能な戦車の種類
現状では,ドイツ,ソビエト,アメリカの3か国の戦車のみが使用できる。
また各国で使用できる戦車の種類も,「World of Tanks」に比べると少なく,間接射撃ができる自走砲は存在せず,偵察用の中〜高レベル軽戦車もないようだ。
このあたりは追って拡充されていくと思われるので,気長に待ちたいところだ。
マップの広さ
「World of Tanks」では一辺1000mのマップが一般的だが,「World of Tanks Blitz」は「World of Tanks」でいうところの「狭いマップ」(だいたい,一辺600m以下)のみとなっている。いずれも「World of Tanks Blitz」向けに新規に作られたものだが,Mines(鉱山)のように「World of Tanks」のマップのリメイクもある。
いずれも交戦距離が短く,軽戦車による偵察があまり必要のない展開になる。ただし,茂みや樹木といった,戦車を隠蔽してくれるオブジェクト(茂みの密度は薄め。樹木は押し倒すことが可能)はしっかり存在しているので,至近距離で足を止めての撃ち合いに終始するわけではない。
また,対戦の基本ルールは,マップ中央の基地を占領するか,敵チームを全滅させたら勝利になる「遭遇戦」となっている。
最大参加プレイヤー数
最大で7人対7人の対戦となる。プレイヤーのログイン状況によっては5人対5人や3人対3人の対戦も発生するようだ。ちなみに筆者は,この記事の執筆にあたってEUサーバでプレイしたのだが,対戦開始までの待ち時間は長くて1分,普通は30秒程度だった。
プレミアムアカウントや課金ポイント
ただ,ゲームにはWargaming.netのアカウントでもログインできるので,「World of Tanks」などをプレイしていてアカウントを持っているという人であれば,新規にアカウントを作る必要はない。ちなみに,あくまで予定だが,Wargaming.netによれば,いずれプレミアムアカウントは共有したいということだ。
モバイル向けタイトルの未来が見える
もちろん,PCで現在「World of Tanks」を満喫しているプレイヤーにとっては,「同じ時間を使うならPC版をプレイしたほうがいいのでは?」という疑問もあるだろう。
しかし,モバイルでプレイできるのは魅力的なことであり,プレイする場所や姿勢を選ばないのは,想像以上にメリットが大きい。
さらに,参加のためのハードルも低くなった。現状の「World of Tanks」は,さまざまな技術を導入することで,低スペックのPCでも快適にプレイできるのだが,それでもある程度以上のPCパワーが要求される。とくに,「World of Tanks」の大きなポイントである緻密なグラフィックスを最高レベルで楽しみたいと思えば,グラフィックスカードにはそれなりの能力が必要だ。
このため,筆者の周囲にも「『World of Tanks』を遊んでみたいけれど,満足に動くPCを持っていない」からと躊躇する人は少なくない。
「World of Tanks Blitz」は,そんな,ゲームのためのPCは持っていないがスマートフォンやタブレットなら持っているという人々に,安心して「World of Tanks」を楽しめる環境を与えてくれる。今後,そのことが持つ意味はさらに大きくなっていくのではないだろうか。
個人的に,「World of Tanks Blitz」はモバイル向けタイトルにおける,ひとつの未来の姿を示しているように感じる。「World of Tanks Blitz」をプレイすると「モバイルでここまでガチなゲームを出されても」「無茶しやがって」という気持ちにもなるが,デバイスの性能向上が進む現状,スマートフォンやタブレットPCで,このクラスのアクションゲームが増えていく可能性は高い。そんな中,ゲームとしての「World of Tanks Blitz」は「World of Tanks」と同じくらいの集中力や緊張を要求するものであり,モバイル向けとは思えないくらいガチな作品であり,カジュアルなプレイヤーが手軽に遊べる一方,コアゲーマーの挑戦にも応えてくれる。
なお,そういう「本気のゲーム」のプレイには,なるべくならタブレットをオススメしたい。ゲームの快適さは,画面の広さに正比例するからだ。
いずれにしても「World of Tanks Blitz」が,モバイル環境におけるゲームの,1つの未来の姿を見せてくれているのは間違いないだろう。基本プレイ料金無料なので,気軽にその未来を垣間見るのも面白いと思う。
「World of Tanks Blitz」公式サイト
「World of Tanks Blitz」App Store(iTunesが起動します)
※掲載した画像の一部は,英語版のものです(C)Wargaming.net
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