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[gamescom]「Total War: Arena」クローズドβテストが2017年9月1日スタート。バーバリアン勢力のコマンダー“ブーディカ”の参戦情報を開発者に聞いた
「Total War: Arena」公式サイト
「World of Tanks」で知られるWargamingのサードパーティ支援プログラム「Wargaming Alliance」の対象タイトルとして,Sega傘下のCreative Assemblyが2013年に制作を発表した「Total War: Arena」。最大100体の兵士で構成される3つのユニットを率いて,最大10人対10人のチーム対戦が楽しめるというタイトルだ。大規模な戦闘を特徴とする「Total War」シリーズの面白さを,Wargamingらしい,スピーディでシンプルなシステムにまとめた作品となる。
現時点では,ローマ,ギリシャ,そしてバーバリアンという3つのプレイアブル勢力が発表されているが,プレイヤーが選択できる3つのユニットのうち1つは,「コマンダー」と呼ばれるキャラクターが指揮するヒーローユニットとなる。現時点ではローマがユリウス・カエサルら3体,ギリシャがレオニダス1世やアレキサンダー大王ら4体,そしてバーバリアンはゲルマンのアルミニウスら2体が発表されていた。実施予定のCBTでは,以前からアナウンスされていたケルトの女王ブーディカ(Boudica)が,バーバリアン勢力の新しいコマンダーとして登場するとのこと。
ブーディカは,約2000年ほど前にローマ帝国が現在のイギリス諸島に進出した際,ケルト人勢力を統率するリーダーとしてローマ帝国軍と激しく交戦し,ローマの支配地域を次々と奪還したことで知られる女性戦士だ。市制が敷かれてから20年しか経っていないロンディニウム(現在のロンドン)を破壊し尽くしたことなどから,激しい気性の持ち主だったと思われている。
gamescom 2017会場で話を聞いたCreative Assemblyのリードアーティスト,ロバート・ファレル(Robert Farrell)氏も,燃えるようなオレンジ色の髪やフェイスペイントなど,事実かどうかは確認できないものの,ブーディカによく使われる表現でキャラクター像を作り上げていったと述べる。
ブーディカの持つ特殊能力「Orders」は,相手に強襲攻撃を行う「Fury」,スカウトユニットの移動速度低下と引き換えに視野が広がり弓の射程が高まる「Ambush」,そして周囲の味方ユニットのモラルを向上させる「Rebellion」があり,いかにも勇猛なケルト戦士らしい。また,長槍系のユニットに効果の高いユニット「Wardogs」が新たに加えられるという。
ストラテジーファンの多くが史実や統計など,細かい情報を好むため,制作発表後,インタフェースを覆い尽くすように表示されていたスキルやユニットの詳細情報が「Total War: Arena」で見当たらないことを知った多くのゲーマーの批判を受けたという。
ファレル氏はこのことについて,α版のインタフェースを改善するための一時的な処置であったことを強調した。また,これはビギナーを混乱させないための方策でもあり,クローズドβテストではプレイヤーがレベル5に達した時点で,さまざまな数値や情報が表示されるとのことだ。
それについては,gamescom 2017会場で公開されているデモ版でも実際に確認できた。
制作発表からすでに4年が経過しており,入念過ぎるほどの作り込みを行っている割にはゲームモードや登場勢力,マップの少なさが指摘されることもある本作。しかし,ファレル氏はさまざまなユーザーの声も取り入れて,CBT開始以降は積極的にコマンダーやマップなどを追加していくことを約束した。9月開催予定のCBTは,少なくとも8週間にわたって行われる予定だ。オープンβテストの早期実施を期待しつつ,続報を楽しみにしたい。
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