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[TGS 2017]「Total War: Arena」の詳細をおさらいするプレゼンレポート。戦国時代の日本vs.古代ローマなど,時代を超えた戦いが実現
今回,東京ゲームショウ2017に合わせてCreative Assemblyの開発メンバーが来日。プレゼンテーションでさまざまな情報を得たので,本稿でまとめておこう。
なお,今回開発メンバーから紹介された内容は,ほぼすべてクローズドβテスト段階のものだ。テストの結果によっては大幅な変更が入る可能性もあるので,そこはご了承いただきたい。
「Total War」は,2000年に発売された「Total War: Shogun」から続く人気リアルタイムストラテジーシリーズだ。国の指導者として,都市の経営や外交,軍の編成などを行う戦略パートと,士気の要素を取り入れたリアルな戦闘を楽しめる戦術パートで戦うのが基本。戦国,古代ローマ,中世,近世といったさまざまな時代にフォーカスしてシリーズ作品が作られているほか,皇帝ナポレオンやフン族の王アッティラといった人物にフォーカスしたタイトル,さらに,歴史だけでなくミニチュア・ウォーゲーム「Warhammer」を題材にし,初めてのファンタジーを扱った「Total War: WARHAMMER」もある。
そんなTotal Warシリーズをオンライン対戦に特化させ,WargamingらしいFree-to-PlayタイトルにしたのがTotal War: Arenaである。Total Warらしさを残しつつ,10対10でのオンライン対戦を楽しめるタイトルだ。
RTSの中でも取っつきにくい印象があったTotal Warシリーズだが,シリーズ作品に不慣れなプレイヤーのことも考慮されており,さまざまな面で遊びやすさが向上しているという。一方で,Total Warの重要な要素はしっかりと継承しており,本作でTotal Warシリーズを初めてプレイする人はもちろん,シリーズをやり尽してきたという人も楽しめる作品になるように開発中とのことだ。
本作は,ベースとなるゲームの部分以外にもWargamingらしさが随所にみられる。対戦における勝利条件もそうで,敵陣地を占領するか,敵を全滅させるという,「World of Tanks」でもお馴染みのルールだ。クローズドβテスト段階では,1戦の制限時間は15分となっており,時間内に敵味方のどちらも勝利条件を達成できていない場合は,残っている兵力が多い方の勝ちとなる。RTSにしては短い時間でサクッと遊べそうである。
Total War: Arenaでは今のところ「バーバリアン」「ローマ」「ギリシャ」という,古代ローマ時代の3勢力が実装されている。本作において時代という縛りはなく,先日のステージで発表された日本(勢力)は戦国時代からの参戦となる。
つまり時代を超えたドリームバトルが行われるということで,たとえば「Medieval: Total War」の中世時代から「神聖ローマ帝国」が参戦することもあり得るようだ。
そんな登場勢力は,史実を反映する形で差別化が図られている。
たとえばギリシャは強固な陣形を組む戦術が得意だったり,バーバリアンは潜伏した茂みからの奇襲が得意だったりするという。日本(勢力)がどのような特徴を持ち,どのような英雄を伴って登場するのか,気になるところだ。
なお本作の課金モデルは,基本的にはWorld of Tanksなどと同様の形態になることが予定されている。戦闘で得られる報酬などが増加する「プレミアムアカウント」や,「プレミアムユニット」を販売する形である。
前述のとおり,本作はまだクローズドβテスト段階。次のステップであるオープンβテストに進む時には,内容が大きく変わっている可能性もある。
ともあれ,開発は順調に進んでいるようなので,続報に期待しておきたい。
「Total War: Arena」公式サイト
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