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[Unite 2015]Unity開発者の祭典「Unite 2015 Tokyo」開幕,「Republique」のソース公開などサプライズもあった基調講演レポート
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印刷2015/04/13 21:27

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[Unite 2015]Unity開発者の祭典「Unite 2015 Tokyo」開幕,「Republique」のソース公開などサプライズもあった基調講演レポート

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Unity Technologies Co-founder,David Helgason氏
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UnityのPersonal Edition(無料版)とProfessional Editionの紹介。すでに毎日100万人が起動しているとのこと
 2015年4月13日,都内・ホテル日航東京で「Unite 2015 Tokyo」が開幕した。
 その基調講演は Unity 5の紹介が中心で,内容的にはGame Developers Conference 2015に合わせて開催されていたSpecial Eventを簡略化したようなものだった(参考記事)。重複する部分は省いていくのでGDCの記事も参照していただければと思う。

 GDCでは現CEOのJohn Riccitiello(ジョン・リカテロ)氏が登壇していたが,Unite Tokyoではお馴染みDavid Helgason(デビッド・ヘルガソン)氏が進行役を担当した。

 Unity 5の特徴から,まずはグラフィックス機能のデモだ。Unity 5を使ったBlacksmithのデモムービーが流されたのだが,このデモがわずか3人のチームで作られたことなどが語られ,来場者達を驚かせていた。


 続いて登壇したのは,Unite Japan 2013でも登壇したCamoflajのRyan Payton(ライアン・ペイトン)氏だ。Unity 5の機能をフルに使って作られたというRepublique Remasteredが紹介された。内容はGDCのときとだいたい同じだったのだが,最近はスーパーコンピュータを使ったプロジェクトをシンラテクノロジーと一緒にやっていることなどが明かされた(もの凄いグラフィックスのクラウドゲームであろうか)。

Unity 4では影の具合などがリアルに見えるように調整を繰り返していたのが,Unity 5では一発でリアルな絵が出るようになったとのこと
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 Remaster版に使われたノウハウは公式サイトで全部公開済みとのことだったのだが,「Unity 5を使ってみんなで凄いゲームを作りましょう」と,呼びかけつつ,サプライズで,このRemaster版のプロジェクトファイル(ソース,データなどすべてを含んだファイル)が,当日の朝にAsset Storeで一般公開されたことが発表された。

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 それを受けてユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの大前広樹氏が登壇し,さっそくこれを使ったデモを披露した。「Ryanが人生をかけたファイル」ということでいささか緊張気味だ。

 Game Viewで主人公のHopeを動かしつつ,エディタ画面の様子を表示したり,キャラクターの移動につれてカメラが自動的に切り替わるさまなどを示していた。

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 また,Republicqueのシーン(の一部)を使ったUnity 5のレンダリングの紹介も行われた。
 Unity 5のLightingウィンドウ(図ではInspencterの隣にスナップされている。見当たらない場合はメニューの[Window]-[Lighting]で表示)でアンビエント(Ambient Intencity)やリフレクション(Reflection Intencity)のパラメータをいじって環境光の具合を調整したり,リフレクションプローブの扱い方などが示されていた。
 旧式のシステムだとアンビエントというと,単に画面の最低輝度を上げる機能しかないのだが,デモでは背景球から放射される光が天井に空いた穴から入り込む量が変わっているのが確認できた

Ambient Intencityなどで環境光を制御
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Inspenterの下半分にあるMetalicやSmoothnessでディスプレイへの映り込み具合を調整
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リフレクションプローブのBox ProjectionをOffにすると,単一のキューブマップのみが参照されるようになり負荷を軽減できる
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 そのほか,Hopeの代わりに配置されたユニティちゃんを動かしつつ,キック動作でハイキックとローキックの2種類が用意されていることをMecanimの新機能として紹介されていた。

上図の右上にあるFun Movesの内容が下。特定の条件でアニメーションを分岐させるような処理をすっきり記述できるようになった
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Unity 5のサウンド機能。特定のトラックだけにリバーブをかけることもできるようになった。特定の状況でミキシングバランスを記録し,簡単に切り替えることも
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 昨年に続いて今年も来日してUniteに登壇したOculus VRのPalmer Lackey氏は,仮想現実(以下,VR)といえば,これまでは研究者やテクノロジーオタクの怪しいツールだったのだが,いよいよコンシューマ向けのVRが到来しようとしていると告げていた。
 昨今,VRに多くの企業が名乗りをあげたのだが,Oculus VRがダメでもほかの会社が同じことを言うようになったこと自体がVR時代の到来が近いことを示しているという。そしてこのタイミングに乗り遅れないように,日本のゲーム開発者に向けてVRゲームの開発を呼びかけていた。

 再度大前氏が登壇し,なぜか手元にあったDK2を使って,Unity 5.1とRiftのインテグレーションについて紹介した。現状ではβ版だが,Unity 5.1ではチェックボックス一つ(Build Setting − Player Settings − Other Settings − Virtual Reality Supported)でVR対応のゲームが開発できるようになるらしい。これまでのRift対応も非常に簡単だったのだが(カメラを置き換えるだけ),さらに簡単になるようだ。

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 Unity 5.0が公開されてまだ間もないのだが,さらに進化を続けているUnityの姿も垣間見えた。4月13日,14日の両日開催されるUnite Tokyoではさまざまなセッションが予定されているので,追ってそれらのレポートをお届けしたい。

Unite Tokyo 2015公式サイト

  • 関連タイトル:

    Unity

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