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勇者は死なず,ただ逃げるのみ。スマートフォン向け「脱出ゲーム『あいつ勇者やめるって』」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第449回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
怪しいところをタップしてアイテムを見つけ,それをもとに謎や仕掛けを解いていく脱出ゲームは,正解にたどり着いたときの嬉しさが大きなモチベーションとなる一方で,世界観やストーリーは少々淡白な作品が多い。
だが,本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「脱出ゲーム『あいつ勇者やめるって』」(iOS / Android)は,ファミコン風のグラフィックスやBGM,そしてユニークな設定で,謎解き以外の要素も存分に楽しめる作品だ。
iOS版「脱出ゲーム『あいつ勇者やめるって』」ダウンロードページ
Android版「脱出ゲーム『あいつ勇者やめるって』」ダウンロードページ
本作では,「魔王退治に疲れた勇者が冒険を諦めて,街からの脱出を試みる」という珍妙なストーリーが,トボけたテキストで展開されていく。部屋のさまざまな場所を調べて,アイテムを入手し,仕掛けを解いて脱出用の通路を目指すこととなるのだ。
RPG風の作品ということで,宝箱の中に重要なアイテムが隠されていることがあるほか,タンスやツボなどの中を調べることもできる。「とくに何も見つからなかった」というお約束もしっかり再現されていて,なかなか芸が細かい。
基本的に,謎を解こうとする前に,調べられるものをすべて調べ,アイテムを一通り入手しておくのがいい。アイテムはタップするとアイコンがハイライトされ,その状態で対象となるオブジェクトをチェックすると使用できる。また,アイテム同士を組み合わせて使うことも可能だ。
また,アイテムをダブルタップすると外観をチェックでき,さらにタップすればちょっとした説明文も出るので,謎解きのヒントになるだろう。
本作の大きな特徴として,「お店」が存在する。これはRPGにおける武器屋のようなもので,実際にお金を使ってアイテムを購入し,そのアイテムを謎解きに使うことができる。この要素はなかなかユニークだ。
なお,お金は「スロット」で獲得できる。簡単に貯まるので,所持金が乏しいときは利用するといいだろう。
商品の中には非売品も……? 購入不可だが,見るだけなら可能 |
お金に困りそうなときはスロット。揃った絵柄によって演出も変わる |
画面上部に広告が表示されるため,上方向への移動時に誤タップが多くなるのはマイナス要素。とはいえライトかつファンシーな世界観ながら謎解きはなかなかに難度が高く,柔軟な発想力が問われる内容に仕上がっている。ドット絵RPG好きや脱出ゲーム好きにはぜひプレイしていただきたい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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