テストレポート
HW短評:GeForce 359.06 Driver(1)SLI対応ドライバを使って「Fallout 4」追試
2015年11月28日掲載の記事で,当時のPC版「Fallout 4」ではマルチGPU構成が正常に動作せず,デュアルGPUカード「GeForce GTX TITAN Z」(以下,GTX TITAN Z)および「Radeon R9 295X2」で性能がまったく上がらない問題を紹介した。その後,北米時間12月1日になって,このうちGeForceのマルチGPU構成に対応したグラフィックスドライバ「GeForce 359.06 Driver」が登場したので,今回は追試として,「Fallout 4でSLIはどの程度有効に機能するようになったのか」を,GTX TITAN Zで確かめてみたいと思う。
テスト方法は,GPU計28製品をテストしたときのUltraプリセット選択時と完全に同じ。「Corvega Assembly Plant」のシーンにおける1分間の平均フレームレートと最小フレーレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で測るというものになる。
テストに用いたシステムも,GPUの種類とグラフィックスドライバ以外は共通だ(表)。これで,GeForce 359.06 Driverと,先に「GeForce 358.91 Driver」で取得したスコアとを比較してみようというわけである。
というわけでテスト結果をグラフに示すが,GeForce 359.06 Driverの導入によって,平均フレームレートは64〜81%程度向上した。「SLIに対応した」ことをはっきり確認できたと述べていいだろう。
最小フレームレートの上昇率はそれより低い54〜65%程度なので,SLIの効率改善はまだこれからといったところだが,それでも,日本語版の発売に向けて,「SLIが効かない」という懸念が払拭されたことは大いに評価できるのではないだろうか。
余談ではあるが、Fallout 4は,「Beta Update 1.2.37」でCorvega Assembly Plantにおける性能向上を実現している。今回のテストシステムに導入してみると,GTX TITAN Zのスコアは,3840×2160ドット解像度で平均61.3fps,最小44fpsに向上した。
あくまでもβアップデートなので,適用するかどうかはユーザーの自己責任になるが,“重い”と感じているユーザーなら試してみる価値はありそうだ。
「GeForce 359.06 Driver」リリース。「Just Cause 3」「Rainbow Six Siege」最適化版は,「Fallout 4」のSLIプロファイルも含む
Fallout 4公式Webサイト
※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
- HW短評について,お気づきの点や,「こんな追加テストをしてほしい」という要望があれば,問い合わせフォームの「記事について(掲載情報の間違いや修正依頼など)」からお伝えいただければ幸いです。ただし,ご要望にお応えできない場合もありますので,この点はご容赦ください
- 関連タイトル:
Fallout 4
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- この記事のURL:
キーワード
Copyright(C)2011 NVIDIA Corporation