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「Tournament of the Masters」BBCF部門優勝は“セリカ、テルミ、バレット使いチーム”。感染症対策のもと実施された大会の模様をお届け
大会は3on3のシングルトーナメントで開催。全国各地から集結した15チーム45人の選手たちにより争われ,玉井さん選手,もけもけ選手,馬の骨選手がチームを組んだ“セリカ、テルミ、バレット使いチーム”が見事優勝を果たした。ここでは,徹底した感染症対策のもと実施された大会の模様をお届けする。
「Tournament of the Masters」公式サイト
Tournament of the Mastersとは
アーケードゲーム複数タイトルを競技種目とする,タイトー主催の大規模大会“闘神祭”。その闘神祭を手掛けるタイトーeArcade sportsチームが新たに展開するイベントが,“Tournament of the Masters(以下,ToM)”だ。第2回となる今回は「BBCF」の3on3大会として実施。出場チーム募集には定員を上回る応募があり,抽選で決定した16チーム(1チーム欠場)が出場した。
大会会場となったEXBAR TOKYOには,大会で使用するアーケード筐体のほか,大型ディスプレイが設置され,試合だけでなく観戦も楽しめるレイアウトにセッティング。また,バーカウンターでは,「BLAZBLUE」グッズやコラボメニューが展開されており,ゲームだけでなく,飲食も楽しんでいるプレイヤーが多く見られた。
徹底した感染症対策
本イベントは新型コロナウイルスが収束の兆しを見せない中で実施されるオフラインイベントということで,会場では徹底した感染症対策が施されていた。イベントを運営しているタイトーeArcade sportsチームがイベントを実施するにあたり,どのような対策をしていたか紹介していこう。
まず最初に当日の参加受付では,選手が密集するのを回避するため,あらかじめチームごとに異なった受付開始時間が設定されていた。この受付では各自に検温を実施,手指消毒用のアルコールや薄手のポリグローブが用意されていたほか,飛沫防止のため,マスクと透明のフェイスシールドが配布され,場内ではこれら両方の着用が推奨されていた。
選手の待機席となるテーブルはすべて指定制となっており,バーカウンターで提供される飲食物は,できる限り自分の席で楽しむようアナウンスされていた。また,各テーブルにはそれぞれ小型のアルコール消毒液が用意されていた。
そして,もっとも多くの選手が触れることになるであろう大会筐体は,試合ごとに運営スタッフが清掃と消毒を欠かさず実施していた。ちなみにスタッフに聞いたところ,タイトーステーションに設置されているビューリックスなどのアーケード筐体は多くのものが抗菌仕様になっているとのことだ。
全国各地のやる気勢が銀座で激突
本大会には,東京近辺のゲームセンターを主戦場にしている選手を中心に15チームが集結。また,京都を拠点に活動するプロゲーマーの玉井さん選手や,愛知で名を馳せるコイケ選手など,全国各地の強豪が出場しており,ハイレベルなトーナメントとなった。また,貴重なオフラインイベントということもあり,大会だけでなく野試合も盛んに対戦が行われ,交流を楽しんでいる様子も見受けられた。
大会はストリーミングによる生放送も配信されており,それと並行して視聴者が現地のプレイヤーに差し入れできる“ゴチタロウ”が実施。出場している友人を応援したり,いいプレイを見せた選手奢ったりと,かなりの数の差し入れが選手たちに届けられていた。
トーナメントを勝ち上がり,決勝戦に進出したのは,玉井さん選手,もけもけ選手,馬の骨選手の“セリカ,テルミ,バレット使いチーム”と,ピカニャー選手,セージ選手,すぴ選手の“ピカニャ―!10万ボルトだ!!”の2チーム。
強豪揃いということもあり,総力戦になると思われたが,決勝戦では“セリカ,テルミ,バレット使いチーム”の先鋒,馬の骨選手(ヴァルケンハイン)が大活躍を見せる。狼状態での高速ラッシュと守勢時の鋭い読みによる切り返しがことごとく決まり続け,1ラウンドを落とすこともなく3人抜きを達成。チームに優勝をもたらした。
望むものは「BLAZBLUE」の新作――優勝チームインタビュー
大会終了後,優勝した“セリカ,テルミ,バレット使いチーム”の3人にインタビューを実施したので,その内容をお届けする。
――優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちを聞かせてください。
玉井さん選手:
闘神祭では何度も優勝を逃し続けていて,今回のToMでようやく優勝できました。最初に組んでいたチームメイトが参加できなくなり,急遽馬の骨に入ってもらったんですが,いいチームになりましたね。このチーム内で普段の戦績やキャラとの相性を話し合い,作戦を立ててきて良かったです。あと,ぼくは第一物産にスポンサーになってもらっているのですが,コロナの影響でプロとして活動できる大会自体が激減してしまいました。その中でこのToMは本当に貴重な機会だったので,すごく大きな結果を残せたと思っています。
もけもけ選手:
公式大会では長い間優勝できていなくて,久々に優勝できてうれしいです。この3人で組んだのは初めてで,オーダーは慣れないところがあったものの,実際に出場してみたらバランスがいいチームだったように思います。
馬の骨選手:
「BLAZBLUE」をはじめてから今まで,公式大会では準優勝が最高記録でした。いつか雪辱を晴らしたいと思ってて,それが達成できたのがうれしいです。チームに誘ってくれた玉井さんともけもけさんに感謝しています。
――新型コロナウイルスの影響で,オフラインでの対戦機会が減っていると思います。どのように腕を磨いてきましたか。
玉井さん選手:
確かにアーケードでの対戦は減ってしまいましたが,その分対戦できる機会を大切にするようになりました。また,ぼくは家庭用で今までも練習をしていたのでそれを継続しています。
もけもけ選手:
アーケードでの対戦は減ってはしまいましたが,それでもゲームセンターに来てくれる人はいて,頻繁に対戦してくれる新規プレイヤーさんもいるんですよ。家庭用も毎日触っていますがメインにすることはなく,特に大会前はゲームセンター中心に調整してきました。
馬の骨選手:
やっぱりアーケード中心ですね。対戦できる数が減ってはいても,平日大会や週末にゲームセンターに来る人たちと質の高い対戦はできています。
――今回優勝できた要因はなんだと思いますか。
玉井さん選手:
準決勝の,もけもけ対ふっく〜の大将対決がキーポイントだったかなと。負けたら終わりという状況でもけもけが勝ち切ってくれました。
もけもけ選手:
ふっく〜との普段の戦績は,勝ったり負けたりなんです。今回の対戦中はなるべくこちらの読まれそうな手癖をやらないことと,ふっく〜が硬くなっている箇所につけ込んだのが勝ちにつながりました。
――決勝戦は馬の骨さんが絶好調でした。
馬の骨選手:
決勝戦ではいろいろな場面で攻防が噛み合って,縮こまらずに動けました。攻められた時に狙い打った切り返しもヒット率が高く,いい流れで勝ち切ることができました。
――「BLAZBLUE」は12周年を迎えました。これから同シリーズに期待することを聞かせてください。
一同:
やはり新作ですね。「BBCF」のような,1on1形式の新作を期待しています。
――最後に応援してくれた人や読者にメッセージをお願いします。
玉井さん選手:
最近は家庭用を遊ぶ初中級者の方が多くなっていて,交流会や初中級大会といったイベントが各地で盛り上がっています。ぼくもこの作品が好きなので,これからも定期的に大会があればうれしいです。
もけもけ選手:
アーケード対戦が大好きです。ゲームセンターで一緒に対戦しましょう!
馬の骨選手:
今の状況では厳しいところですが,会って話をしながら対戦するのって,本当に楽しいと思います。ToMのような大会をまた開いてくれるとうれしいですね。
――あらためて優勝おめでとうございます。ありがとうございました。
「Tournament of the Masters」公式サイト
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