“Fairy April星”の住人たちが曲を作り上げてきた!? 「デュエル・ギグ!vol.3」CDリリース記念「バンドやろうぜ!」対談企画・Fairy April編
アニプレックスとソニー・ミュージックが贈る,青春×バンドリズムゲームアプリ「バンドやろうぜ!」(iOS / Android。以下,「バンやろ」)の最新アルバムCD「デュエル・ギグ!vol.3」「DUEL GIG RIVALS」「DUEL GIG EXTRA」の3タイトルが2018年11月21日に発売されます。4Gamerでは,その発売を記念して全4回の対談企画を実施しました。対談企画もいよいよ4回目。ラストを飾るのはFairy Aprilチームです。Fairy Aprilは鳳 葵陽役の蒼井翔太氏がボーカルを務め,「Storm flight!」をはじめとする一部楽曲ではヴィジュアル系ロックバンドであるアンティック-珈琲店-のカノン氏が作曲を手がけています。Fairy AprilとBLASTが出演した「ドリームマッチ デュエル・ギグ2018 春∞宴[炎] SHUN-EN」での盛り上がりが記憶に新しいですが,11月26日には「春∞宴」の上映イベント「RE:SHUN-EN〜また春に会いましょう〜」が開催されるのも注目のトピックの1つ。そんなFairy Aprilチームによる楽曲の振り返りだけでなく,ライブの思い出や今だから話せるエピソード満載の対談の模様をお届けします。
蒼井翔太氏(Fairy Aprilボーカル・鳳 葵陽役)
古川貴浩氏(Fairy April楽曲の全編曲と一部作曲/リアルバンド徳田吉宗役)
足立和紀氏(「バンドやろうぜ!」プロデューサー)
安谷屋光生氏(「バンドやろうぜ!」音楽制作ディレクター)
「バンドやろうぜ!」公式サイト
「RE:SHUN-EN 〜また春に会いましょう〜」
チケット購入ページ
今だから言えるオーディション秘話
Fairy Aprilの楽曲を振り返る
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。「バンやろ」アルバムCD発売記念の対談企画も今回で4回目になり,これがラストとなります。まずは簡単に自己紹介からお願いします。
足立和紀氏(以下,足立氏):
「バンドやろうぜ!」プロデューサーの足立です。よろしくお願いします。
安谷屋光生氏(以下,安谷屋氏):
「バンドやろうぜ!」音楽制作ディレクター安谷屋です。
古川貴浩氏(以下,古川氏):
Fairy Aprilの全楽曲の編曲と一部作曲,ライブでは徳田吉宗役でベースを弾いております古川です。
蒼井翔太氏(以下,蒼井氏):
Fairy Aprilのボーカル・鳳 葵陽を演じる蒼井翔太です。よろしくお願いします!
足立氏:
いや〜,毎回みんなに言っているんだけど(笑)。みなさんお疲れ様でした!
蒼井氏:
お疲れ様です〜,本当に(笑)! 今回のCDはもう,盛りだくさんの集大成という感じですよね。
そうですね。「デュエル・ギグ!vol.3」には,Fairy AprilのM5である「FAIRY GO!」と,メインシナリオラストの楽曲「Shining☆Star」が入っています。あとFairy April版の限定CDには追加で「放課後バケーション」と,蒼井さんと小林くん(OSIRISボーカル・高良 京役の小林正典氏)で一緒に歌った「Frontier」とFairy Aprilのボイスドラマが収録されています。それから,同時発売の「DUEL GIG EXTRA」には,古川さんに作っていただいたメンバーのソロ曲が入っています。
このなかだと「FAIRY GO!」は,ゲームがリリースされる前にはすでにレコーディングが終わっていたんですよね。
蒼井氏:
そうでしたね。ライブって応援してくださる方と実際に会って想いを伝え合うものだと思うんですけど,そういう想いが歌詞のなかに散りばめられていて,まだ(Fairy Aprilとしては)ライブをしていないのに,その光景が想像できる曲だなと思いながら歌っていました。
足立氏:
M5の曲はどのバンドも,ライブで「最後の曲です。聴いてください!」と言って披露するイメージをテーマにしていたんですけど,「FAIRY GO!」もまさにそういうイメージでした。
蒼井氏:
ドラマ収録でも毎回言わせていただいていた,葵陽のキメ台詞「Fairy……GO!」が曲のタイトルになっていて,とても特別な曲ですよね。
足立氏:
「Shining☆Star」もストーリーのラストを飾る大切な1曲です。古川さんは,レコーディングでは全曲のディレクションもされていました。
古川氏:
そうですね。ずっと安谷屋さんと一緒に。
安谷屋氏:
M1の「Storm Flight!」にはちょっとしたエピソードがあって,蒼井さんにこの曲をお渡ししたときには誰が曲を書いたかをお知らせしていなかったんですよ。そうしたら,いざ歌っていただくときに「この曲,アンカフェ(アンティック-珈琲店-)っぽくてすごく好きです」って蒼井さんがおっしゃってくれたんです。それで,アンティック-珈琲店-のカノンさんに作曲していただいたことをお話して,次の曲のレコーディングのときに蒼井さんには内緒でカノンさんをスタジオにお呼びしたんですよね。その節はサプライズしちゃってすみませんでした(笑)。
蒼井氏:
そうなんですよ! めっちゃ緊張しました(笑)。以前からアンカフェさんが好きで,この曲もすごく好みだなと感じていたら,まさか本当にカノンさんの曲で,しかもお会いできるとは思ってなかったです。
ほかのバンドもそうですけど,方向性をバンドっぽくしたかったんですよね。だから僕たちも手探りでの制作ではあったんですけど,Fairy Aprilに関してはそういうのを考える必要もなく,蒼井さんや古川さんにはいつもドンピシャなものを出していただきました。
蒼井氏:
各バンドにいろいろなカラーがあるなかで,僕は自分が担当させてもらっているのもあってFairy Aprilを贔屓目に見ちゃいますけど,曲のジャンルの幅がいい意味ですごく広いですよね。だから歌っていてすごく楽しかったですし,「次はどんな曲なんだろう?」っていつも楽しみでした。
足立氏:
そう言っていただけるとありがたいです。そういえば,OSIRISとFairy Aprilのボーカルオーディションでは,蒼井さんと小林くんに両方のバンドの曲を歌っていただいたんですよね。
蒼井氏:
はい。「Storm Flight!」と「Voice」を歌わせてもらいましたが,めちゃくちゃ緊張していました。たしか同じ日にオーディションで,小林さんともすれ違ったんです。
4Gamer:
蒼井さんがOSIRISの「Voice」を歌われたんですか? それはとても貴重ですね!
足立氏:
そう,めちゃくちゃ貴重。いまでも音源を持っています(笑)。
蒼井氏:
どちらもいい曲ですけど,そのときからやっぱり「Storm Flight!」に惹かれていました。すごく楽しくて好きな曲だなって。
足立氏:
あと実は,蒼井さんにはCure2tronにも興味を持っていただいて「男の娘バンドって面白そうですね」って言ってくださったんですよね。
蒼井氏:
そうそう! 男の娘バンドがあるよってお話を聞いて,そっちも狙ってみたいと思って,最初に「Storm Flight!」を歌ったときはかわいい感じで歌ったんですよ。「Voice」のほうはちゃんと格好良く,色っぽく歌ったんですけど。でもやっぱり「Storm Flight!」が体に馴染んだんですよね。運命を感じました。
安谷屋氏:
でも,Fairy Aprilの楽曲ってけっこう難しいと思うんですよ。
蒼井氏:
あ,もちろん難しいですよ(笑)!
安谷屋氏:
そもそもカノンさんの曲もそうだし,作詞を担当している分島(分島花音)さんの歌詞のはめかたって,歌う側からしたら難しそうなイメージでした。でも蒼井さんはそれを感じさせないんですよね。すんなり「あ,できたね!」って。
蒼井氏:
Wカノンさんの楽曲は,たしかに技術的には難しいですけど,自分には合っているんでしょうね。すっと自分のなかに入ってくる歌詞やメロディだと思います。ところどころ難しいところはあるんですけど,わりとすぐ馴染む感覚はあったかもしれないです。
安谷屋氏:
だってレコーディングで「どうしよう……」ってなることが,1回もなかったですもんね。
足立氏:
Fairy Aprilは,初めてこの仕事で集まった感じが全然しなかったんですよね。分島さんもカノンさんも蒼井さんも,生まれ育った場所が一緒なんじゃないか。“Fairy April星”の住人なんじゃないか,っていうぐらい(笑)。Fairy Aprilの分類不能なカテゴリ感というか,ジャンルとしての幅広さがありながらも,全然とっちらかっていない。でもどの曲もFairy Aprilだねと言えるのがすごいんです。
安谷屋氏:
それをまとめてくれる古川さんもすごいんですよ。
足立氏:
古川さんも“Fairy April星”の住人になっていた感がありますよね(笑)。レコーディングでは楽器を演奏されていて,ギターとベースの演奏は一真(Fairy Aprilギター・七瀬一真)と吉宗の魂を感じさせてくれていました。古川さんは実際に演奏してみてどうでした?
古川氏:
いや,難しかったですよ。転調とかすごいし。
足立氏:
できあがった曲を聴くとベースがエグいほどうまいんです。Fairy Aprilのバンドとしての実力というか,吉宗のキャラ設定的にはこんなに演奏が上手くないはずとも思いながらね(笑)。でもそういうところが面白い。楽器の後ろにキャラの顔がちゃんと見えるのが「バンやろ」のいいところでもあるかなと。
蒼井氏:
「secret lovesick」とか,「雨音Valentine」とか,そのときのストーリー上のキャラの気持ちが曲をとおして分かるし,キャラへの愛やバンド愛を感じました。
足立氏:
ひょっとしたらライブでも感じられたかもしれませんが,「secret lovesick」はファンの人気がすごく高いんですよね。一真がユキホ(Cure2tronのベース・ユキホ)と出会って,ある種の一目ぼれをして作った曲なんですけど。
名曲ですよね〜。でもやっぱり,一真とのギャップも大きいなと(笑)。制作の時期としてはかなり早めの段階で作った曲でしたね,この曲も。
安谷屋氏:
M3ですね。この曲が一番アレンジに苦戦したんですよね……。最初にカノンさんからデモをいただいて「古川さんどうしましょう,これ!」って(笑)。
古川氏:
曲の構成がすごかったんです。曲が難解なので,それを読み解くところから始まりました。
4Gamer:
3曲目というと,レコーディングはゲームのリリース前なのでかなり早い時期ですよね。
足立氏:
ゲームがリリースされる前までに,ハロウィン曲までは録ってましたから。
蒼井氏:
ある程度までは,わりと短い期間に何曲かレコーディングしていて。「アルバムでも作ってるのかな?」と思うぐらいのペースでした。
安谷屋氏:
あと,曲のエピソードでいうと「雨音Valentine」は,最初はバレンタインの曲にする予定じゃなかったんですよ。デモはあったんですけど,歌詞はバレンタインとは関係ない方向で進めていて。でもあるとき,バレンタインも合うかもという話になって,急遽方向性を変えたんです。
蒼井氏:
たしかにバレンタインというと甘いイメージがあるけど,「雨音Valentine」は繊細というか,大人っぽくていい感じですよね。
足立氏:
吉宗はね〜,本気を出すと「すごいな。よくこんないい曲作ったな」って思います(笑)。ちなみに,レコーディングで蒼井さんご自身が苦労したものはあります?
蒼井氏:
そうですねえ……難しかったのは「スリルを頂戴」かな……。
安谷屋氏:
この曲はM6なんですが,そこまでの空気をちょっと変えたくて,(シンガーソングライターの)カヨコさんに作曲をお願いしたんです。カヨコさんも,カノンさんとはまた違った難解さのある曲を作られる方で,この曲はめちゃくちゃ音域が広いですね。
蒼井氏:
そうなんです。低いところはめちゃくちゃ低くて,さらに息継ぎが大変な曲なんですよ。言葉もメロディもぎゅっと詰まっているし,ライブで歌えるか不安もあったんですけど,なんとかなりました。僕自身,疾走感がある曲はすごく好きだから,なんとか自分のなかにある勢いを曲のなかで出せたかなと思います。
足立氏:
ライブだと最後のところがめちゃくちゃ盛り上がりますよね。
蒼井氏:
この曲をライブでやるときは,最後のところをロングトーンにしたいと思っていたんです。
安谷屋氏:
実は「春∞宴」の前に,1回だけライブで歌われているんですよね。
4Gamer:
「バンやろ」初の公式イベント(2016年11月にニッショーホールで行われた「BANYARO Fes」)ですね。
※記事初出時“一周年記念イベント”としていましたが,正しくは初の公式イベントとなります。お詫びして訂正いたします。
安谷屋氏:
あのとき,舞台裏でロングトーンを聴いて腰を抜かしました(笑)。
足立氏:
カラオケに行くと歌いたくなるし,最後は必ずロングトーンにしたくなるんだよね。ところで,古川さんが作曲するときは,それまでのFairy Aprilの楽曲の流れを受けて作られるんですか?
いや,あまり気にしないようにはしていたんですが,多少は引っ張られちゃいますね。
蒼井氏:
すごく聞いてみたいことがあるんですけど,いいですか?
僕は普通に話しているときでも,いい意味でも悪い意味でも目立つ声だと思うんですが,僕の葵陽としての歌声を聴いていただいて,そのうえで「こういう曲を歌わせてみたい」と思って作られた曲はあったんですか?
安谷屋氏:
もちろん! それが「スリルを頂戴」なんです。さっきも少し話に出ましたけど,M5の「FAIRY GO!」までをまず作って,じゃあ次はどういうものにしようかという話になったときに,蒼井さんの歌やイメージを受けて,いったんカヨコさんに「蒼井翔太さんに歌ってほしい曲」を書いてくださいと発注したんです。
それで最初に出てきたのが「スリルを頂戴」だったので,受け取った側としては「おおマジか!」となりました。蒼井さんは大変だったとおっしゃっていましたけど,すごくハマっていいものになったと思っています。
蒼井氏:
良かったです! 自分の演じる声や歌声が少しでも葵陽やFairy Aprilの役に立てているなら,それ以上に嬉しいことはないです。
足立氏:
どのバンドもそうなんですけど,制作するこちら側が「こういうのを作りたい」とみなさんを枠にはめていったというよりも,ボーカルや曲を作る人を含めて方向性が定まっていたところがあるので,コントロールしていた感覚はなかったですね。とくに,BLASTとFairy Aprilはそれが強いです。OSIRISとCure2tronはどちらかというと,自分が聴き育ってきたバンドの楽曲やテーマをベースにして一緒に作っていった感じですが,BLASTでは生田くんと堀江くん,Fairy AprilはWカノンさんや古川さんや蒼井さん……その星に住んでいる人たちにお手紙を送ったら,後日素敵な曲が贈り物として届いた,みたいな感覚なんですよね(笑)。
安谷屋氏:
それぐらい,蒼井さんの歌は強かったですね。そこに引っ張られていったのは間違いないです。
蒼井氏:
嬉しい〜。
足立氏:
とくにFairy Aprilはバンドのコンセプトテーマを「アイドルバンド」としていたんですけど,「そもそもアイドルバンドってなんだ?」ってぐらい,僕も安谷屋も分かっていなかったんですよね。でもカノンさんのデモをもらって,蒼井さんの歌を聴いて,あ,こういうことだったんだって。だから,我々としては“授かった”という感覚が強いです。
蒼井氏:
僕も運命的だと思いましたもん。制作のみなさんがチャレンジしてくださったおかげで,幅広いイメージの曲をたくさん歌えて本当に楽しかったです。あと「HOT LIMIT」をカバーできるとは思いませんでした(笑)。「本当にいいのかな〜?」って。
4Gamer:
なぜこの曲をカバーしようと思われたんですか?
足立氏:
あれですよ,歌詞のなかに……。
安谷屋氏:
「妖精たちが♪」っていうのが……。
蒼井氏:
あ,Fairyだから!
4Gamer:
ああ,なるほど(笑)。
足立氏:
実はそんな単純な理由でした。OSIRISはライブでもやっていたシドさんの「モノクロのキス」に決まっていたし,BLASTはORANGE RANGEさんの「*〜アスタリスク〜」にしようと考えていて,Cure2tronは特攻服を来た彼女たちの絵がみたくて氣志團さんの「One Night Carnival」にしたんです。Fairy Aprilは,最初はもっとセクシーなイメージのカバー曲も考えてはいたんですけど,公開時期がちょうど夏頃だったのと,パッと“妖精”が出てきてT.M.Revolutionさんの「HOT LIMIT」になりました。これを「春∞宴」のセンターステージで歌ったのも盛り上がりましたね。
4Gamer:
風を受けながらあのポーズを取られていましたね。
蒼井氏:
いとうのいぢさん(Fairy Aprilキャラクター原案)が,西川さん(T.M.Revolutionの西川貴教氏)の衣装を葵陽に着せて,あのポーズを取っているイラストを描いてくださって……親バカになっちゃいますけど「葵陽は本当にかわいいな!」って思いました。ステージでさすがにあの衣装は着られないけれども,ポーズだけでもやらせてもらいたいって思ったんです。
足立氏:
当時,蒼井さん,西川さん,のいぢさんがTwitter上でやりとりしているのを見て,おおぅすごいことになっている……と思っていました(笑)。
フェアエプカバーイベント「HOT LIMIT」スタートしました!のを記念して、いとうのいぢさんから魅惑の葵陽イラストを頂戴しました!蒼井翔太さんも先日レコーディング時にチラ見せして感激してくれてましたよ(⌒▽⌒) のいぢさんありがとうございます!(足立P) #banyaro pic.twitter.com/VuKbsuiYCU
— 【公式】バンドやろうぜ! (@banyaro_net) 2017年7月14日
初期にはMV(「雨天決行ガムシャララ」)も作りましたよね。どのバンドもですけど,すべてにMVを作りたいくらい,いい曲ばかりだからイメージも湧いちゃいます。Fairy Aprilの衣装はポップな学生服っぽさもあるので,「放課後バケーション」で,教室でほうきをギターに見立ててみたらめちゃくちゃかわいいんじゃないかなとか。
安谷屋氏:
ああ,イメージが浮かびますね!
蒼井氏:
そういえば,MVを作ってるときにやったFairy Aprilのポーズ(右手の中指と薬指を折り,手のひら側を前に向ける)が,次のアルバムジャケットイラストに反映されたんですよね。
足立氏:
Fairy Aprilのポーズはあのときに決まったんです。蒼井さんに発明してもらったものを,我々も取り入れさせてもらいましたね。
蒼井氏:
これ「Fairy Aprilの“F”に見えない?」って。あと,もともとポップでかわいいビジュアル系が好きだったから,「雨天決行ガムシャララ」を聴いてて,ライブでやるなら絶対振り付けをしたいなって考えていたんですよ。
4Gamer:
Fairy Aprilのポーズも,MVでの振り付けも蒼井さんが考えられたんですか?
安谷屋氏:
MVを撮る前の,フィッティングのときにご提案いただきました。こういうのをやりたいですと言われて「ぜひ!」って。
日頃,声優としていろいろなキャラクターを演じさせてもらってますが,基本的には制作スタッフのみなさんが考えてくださったものに合わせてアフレコすることが多いです。だけど「バンやろ」では自分の意見も反映されているというか,作っている側の仲間に入れていただいた感覚がありましたね。
僕はバンドを組んで活動していないので分からなかったんですけど,バンドをやっているみなさんのなかにはこういう熱い気持ちが生まれるんだろうなって思いました。
足立氏:
通常,原作モノを扱う場合,制作側は原作の魅力をどうやって伝えるかを考えて制作するんですけど,「バンやろ」はオリジナル作品ですし,参加してくださったみなさんと一緒に作っている感覚がすごくある作品になったと思っています。
蒼井氏:
なかなかないですよ。演じている側も「こうやってみたい!」と思うこと。
足立氏:
そういう意見が貪欲に取り入れられていく作品ですよね(笑)。
安谷屋氏:
ボーカル4人のクリスマス曲(「Ding-Dong Rock Night」)を覚えてます? これもマスタリングしてるとき思いましたけど,よく作れたなって(笑)。 アレンジも古川さんにやっていただいたんですけど,各バンドっぽくしたいっていうのをちゃんと叶えていただいて。
古川氏:
僕,実はこの曲をやるまでほかのバンドの曲をあまり聴いていなかったんですよ。良くも悪くも引っ張られちゃうから,あえて。それで,このレコーディングで4人が一緒に歌うことになって「みんなこんなにキャラが濃いのか……」って思いました(笑)。
蒼井氏:
世の中で一番盛り上がるクリスマスソングだと思います(笑)。ボーカル4人の曲はやっぱり特別ですよね。
足立氏:
これが収録される今度のアルバム発売は11月のちょうどいい時期だし,ぜひ聴いてほしいです。実施するハードルはいろいろ高いですが,ライブでも聴きたい楽曲でしたね。ライブといえば,「WHIZ」もいいんですよね〜。めちゃくちゃ盛り上がるし。
蒼井氏:
あ〜,「WHIZ」もいいですよね! あれも超難しかったですけど(笑)。
安谷屋氏:
古川さん的には,「スリルを頂戴」や「WHIZ」みたいな曲調のほうがお得意なのかなと思ったんですけど。実際はどうですか?
たしかに俺はどちらかというと,カヨコと住んでいる星が一緒なのかもしれない(笑)。でも「スリルを頂戴」も「WHIZ」もカヨコ曲はそれが格好よさでもあるのだけど,音域が広いから,上げられないし下げられないしで,曲のキーを決めるのにかなり悩みました。蒼井さんは上の音域は余裕でいけるんですけど,葵陽役だからってことである程度セーブされていて。
蒼井氏:
そうなんです。セーブしていました。もちろん彼も人間だから裏声も使うし,いろんな音域は使えると思うんですよ。だけど曲を聴いていただいて,葵陽だって分かるようにしなきゃいけないから,ある程度の音域は決めておかないとなって考えていたんです。一瞬だけ上がる高音は出すけど,葵陽だったら常に高すぎる声を出すのは違うかなって。だからこその難しさはあったんですけどね。正直,低い音域はそこまで得意ではないし……。
古川氏:
最初の「Storm flight!」のキーを設定するとき,もっと高いほうもいけそうなのにと思ったんですが,蒼井さんが「このキーでいきたい」って,キャラクターのために決められたので,自分も以降の曲はそれを元にキーを決めていました。
足立氏:
小林くんと一緒に歌った「Frontier」はどうでした?
蒼井氏:
OSIRISのボーカルとのデュエットということだったので,最初はもっと激しくて重めの曲がくると思っていました。でも,いただいてみたらフォークっぽい優しい感じの曲だったので,メロディもすぐ馴染んで苦戦しなかったですね。
レコーディングは小林さんと同じ日で順番に録ったんですけど,「きっとこういうふうに歌われるだろうな」っていう想像をしながら歌いました。完成品をあとから聞かせてもらったらガッチリ合っていたので良かったです。
安谷屋氏:
この曲もレコーディングはすんなりでしたもんね。
蒼井氏:
いつものFairy Aprilの,楽しませるとかシックなイメージとは違って,お互いに歌い上げる,歌い聴かせる感じが新しくていいなって思いました。
足立氏:
これも2人が歌うのをライブで聴きたい曲でもありますよね。ファンも大喜びするんじゃないかなぁ。
蒼井氏:
一緒に歌ったら気持ちいいでしょうね〜!
古川氏:
この曲,僕と大塚くんで一緒に作ったんですよ。作詞は分島さんと大塚くんの合作で。1日スタジオにこもったんですけど,作り方はけっこう強引で,AメロBメロを僕が,サビを大塚くんが作りました。最初は逆だったんですけど,お2人(足立氏と安谷屋氏)に送ったら「逆がいい」って言われて(笑)。
安谷屋氏:
ちょっとパズル的にしましたよね。
古川氏:
最後は2人が歌で掛け合うところがあるんですが,そこは「ここは掛け合いをやってもらおうぜ!」って大塚くんと話し合って決めました。ライティングセッションというやつですね。それっぽいのをあらかじめ作ってきて,スタジオでみなさんがいるなかで聴いてもらって,どこを使おうかを話しあいながら作るんです。普通はなかなか上手くいかないんですけど,奇跡的に上手いこと曲がつながったんですよ(笑)。
4Gamer:
レコーディングではあまり苦労されたエピソードが出てこないですね。
古川氏:
苦労するかなと思いながらスタジオに入っても,結局スムーズに進むことが多かったんです。
足立氏:
今回の対談企画で4バンドと対談したけど,ほかはけっこうな苦労話が出てきたんだけどね(笑)。
Fairy Aprilチームのみなさんが思い入れのある曲とは?
4Gamer:
ではここでFairy Aprilの楽曲のなかで,みなさんがお好きな曲や思い入れのある曲を教えていただけますか。
蒼井氏:
歌っていて楽しかったのは何曲もあるんだけど,「放課後バケーション」はとくに楽しかったです。
安谷屋氏:
蒼井さんのタングトリルって貴重ですよ。
蒼井氏:
そう,あれも「葵陽でやっていいのかな?」って思ったんですけど,きっと葵陽もテンションが上がったら,キャラクターとはいえ人間だから楽しくなってやっちゃうだろうなと(笑)。
歌ってきた中で一番楽しかったのは「放課後バケーション」ですけど,僕がFairy Aprilの鳳 葵陽になる前に運命を感じたのは「Storm Flight!」ですね。
古川氏:
この質問なかなか難しいですね(笑)。でも僕は……やっぱり「secret lovesick」かなぁ。苦労したのもあるし,聴いてくれるみなさんがすごくいいって言ってくださって。僕,この曲で実は弾いてみた動画を上げたことがあるんですが,反応がすごく良かったんです。思い入れはすごくありますね。
あと思い入れという意味でいうと,「Shining☆Star」だけ唯一ライブをやったあとに制作された曲だったんですよ。蒼井さんとレコーディング現場だけでご一緒するのとステージで一緒に立って演奏するのとでは,信頼関係の深まり方も変わったと思いますし,アレンジする側としての想いの込め方が変わるだけでなく,作り方にも変化が生まれました。そういう意味で特別な曲ではありますね。
安谷屋氏:
僕はやっぱり「雨天決行ガムシャララ」ですね。「Storm Flight!」もそうなんですけど,この曲がアレンジも含めてできあがったときに,一番“ライブが見えた曲”だったんですよ。ライブでやったら絶対盛り上がるだろうなって。それぐらいインパクトが強い。
蒼井氏:
すごくキャッチーですよね。すぐ覚えられるし,そういうのって大切です。
足立氏:
タイトルとサビの感じもいいし,たしかにこれはFairy Aprilの代表曲とも言えるかも。
安谷屋氏:
曲あたまのサビのフレーズから「おっ!」ってなるじゃないですか。あと,この曲の間奏が好きなんですよ。ギターソロの入りがすごく好きで,それをずっと古川さんに言ってた記憶があります(笑)。「やばいっす,この間奏! 誰がギター弾いてるんですか!」って。
古川氏:
俺だ(笑)。
足立氏:
僕も古川さんと同じく「secret lovesick」に思い入れがあるんだけど,あえて変えるとしたら,やっぱり「スリルを頂戴」とか「WHIZ」がライブで盛り上がるので好きですね。あとは,ハロウィン曲の「eat sweet Night」もいいですよね。どのバンドもハロウィン曲はすごくいい。
安谷屋氏:
最初のハロウィン曲は,ストーリー上で魔界に行くぶっ飛んだエピソードだし,曲作りに関しても縛りがあまりなくて,振り切って作ろうと燃えた記憶があります。
蒼井氏:
Fairy Aprilのハロウィン曲は,歌詞的に黒猫のかわいいところとか,ちょっと色っぽい言葉が入っているところも気に入ってます。
足立氏:
「春∞宴」で,蒼井さんがムチを使って一真(Fairy Aprilギター・七瀬一真役のイイダケイスケ氏)に“顎クイ”をしたところも,お客さんの反応がすごかった。
蒼井氏:
ムチは使いたいってずっと思ってたんですよね〜(笑)。黒いムチを使ったら「何ができるかな?」って考えました。黒猫のしっぽにも見立てたいし,カズクイ(一真への顎クイ)もしたいし(笑)。歌詞には“お仕置き”って言葉が入っているし,ムチはハロウィン楽曲に使えるかなって。
4Gamer:
そのアイデアも蒼井さんご自身が?
蒼井氏:
そうですそうです。「使っていいですか?」って。
足立氏:
僕らからは出てこないような発想を,蒼井さんがアーティストとして,パフォーマーとしてどんどん出してくださったんですよね。こちらも貪欲に「ありがとうございます!」って頂戴してました。そういうのもあって,「春∞宴」もすごくいいライブになったと思います。
Fairy April初の本格ライブ「春∞宴」の思い出あれこれ
4Gamer:
ではこの流れで,もうすぐ上映イベント「RE:SHUN-EN」(2018年11月26日東京,11月27日大阪)が行われる「春∞宴」についてお聞かせいただければと思います。
足立氏:
Fairy Aprilとしては初めての本格的なライブでしたが,Fairy Aprilの曲って,ライブではこんなに盛り上がるんだ,ということをあらためて感じました。
たくさんの楽曲を一緒に作らせていただいて,それだけでも皆さんに気に入っていただけたと思いますが,念願のデュエル・ギグ(春∞宴)に出て,多くの「バンやろ」ファンのみなさんと一緒に楽曲を楽しめたことで,やっと完全体というか,1つ1つの曲たちが“仕上がった”なって思いました。集まってくださったみなさんと熱い瞬間を過ごして,曲たちが生きている感じがしました。
足立氏:
そういう意味でいうと,バンドサウンドってやっぱりバンドとしてステージに登って,お客さんたちと一緒にやってはじめて完成するジャンルなのかもしれませんね。ほかの音楽とバンド音楽の違いって,そこがすごくあるなと。
蒼井氏:
「春∞宴」は最初の登場シーンも凝ってましたよね。キャラクターのイラストがステージのスクリーンに現れて,それから演者が登場する形で。古川さんも,吉宗としてステージに出ていった瞬間はどうでしたか。緊張しますよね?
古川氏:
なにせ初めての経験ですからね。でもあれは,美郷役の神林(Fairy Aprilドラム・藤堂美郷役の神林祥太氏)のほうが順番が先で,あいつがめちゃくちゃ緊張してたのを覚えてます(笑)。
安谷屋氏:
緊張しますよ〜! だって3000人クラスの会場ですもんね。
蒼井氏:
そういえば,古川さんってお会いするたびに髪型が変わってるのでいつも楽しみにしていました(笑)。「春∞宴」のときは吉宗をやるために長く伸ばしてくださっていたんですよね。地毛をちゃんとあの色に染めて。
古川氏:
ライブのあともしばらくあの髪型でしたね。
ライブといえば,「secret lovesick」の最初のベースのメロディを弾くときにいい感じにステージが暗転していたので,手元が何も見えなくてめちゃくちゃ緊張しました(笑)。
蒼井氏:
ステージに出るのももちろんですけど,キャラクターの衣装を着て演奏するのはまた違いますよね。でも,僕にとって古川さんはいつもレコーディングスタジオで一緒にいる人っていう感覚だったから,同じステージで同じバンドの衣装を着て,曲中に目を合わせて一緒に音楽を奏でるのが新鮮で,すっごい楽しかったです。「あっ,そこにいるのはいつもレコーディングで一緒にいる人だ!」って(笑)。「春∞宴」では久しぶりにお会いした一真役のイイダさんもいて嬉しかったですね。
足立氏:
イイダっちもライブが終わったあと,「春∞宴」ロスになってたよね,きっと(笑)。
蒼井氏:
始まる前は「大丈夫かな〜」って緊張してたみたいですけど,本番はすごく楽しんでましたよね。ステージでも言いましたけど,僕たちFairy AprilのメンバーはBLASTに比べるとほら,ちょっと年齢が……(笑)。みんないい大人ですけど,こういう経験をさせてもらえるのは本当に特別だったなと思います。
足立氏:
ライブのメンバーは,最初に古川さんに声をかけたんですよね。蒼井さんと一緒にレコーディングで作品を作り上げてきたっていうことは,すごく大事だと思っていたので。古川さんがバンマスとしてそこにいてくれたのは,すごく重要な要素だったなと。たとえおじさんでも(笑)。
蒼井氏:
すごく安心しました。癒やしのオーラが出てましたもん(笑)。
安谷屋氏:
吉宗役も似合っていましたよね。
古川氏:
でも,中身は僕とイイダくんを逆にしたほうがキャラクター的には合うんですよ。イイダくんのほうが吉宗っぽい!
足立氏:
いやそんなことないでしょ〜! 以前,「OSIRIS LAST GIGS」を観に来てくれて,その後の打ち上げでみんなすごい盛り上がっちゃって,古川さんも「ピー(※自粛)」とか言ってたし,吉宗みたいなはっちゃけ感はありましたよ(笑)。そういえば,古川さんはOSIRISのベースのカゴメ(リアルバンドOSIRISのベース・来栖真琴役のカゴメ氏)ベースの師匠でもあるんですよね。
古川氏:
実はそうなんです。
足立氏:
キャラクターに当てはめると,真琴が吉宗の弟子っていう複雑な構造になってそれも面白いんですよね(笑)。
「春∞宴」はみなさんの衣装も素晴らしかったですよね。
蒼井氏:
これも,のいぢさんが描いてくださったんですよね。だからそれはぜひ忠実に再現したかったんです。
足立氏:
着物系なので,再現するのには苦労しました。生地も難しいし。蒼井さんが着て踊るときに,このへん(肩のあたり)の見え方もね,ディテール1つ1つをのいぢさんとも話し合って作っていきました。すごく華やかですし,BLASTとの対比もいい感じでしたね。
蒼井氏:
着心地も良かったです。帯もありましたけど,全然重くなかったのでたくさん動き回れました。
4Gamer:
BLASTと対バンしてみてどうでしたか?
蒼井氏:
鷹司くん(BLASTボーカル・東雲大和役の生田鷹司氏)とは「バンやろ」で知り合って仲が深まったんですけど,なかなか彼の生歌を聴く機会がなかったんですよね。だから一緒にステージに立つのがすごく楽しみだったんです。
彼が演じる大和としての想いや彼自身の想い,みんなに対する想いがあって,ステージでも感じたままの素直な気持ちを口にしていましたよね。いい意味で正直だし,そういう想いを歌に込められているからこそ,BLASTの曲ってまっすぐに届くんだろうなと思いました。あの子も「バンやろ」が大好きだし,BLASTのボーカルになるべくしてなったんだろうなって。
安谷屋氏:
葵陽って別にツッコミキャラじゃないのに,大和役の生田くんがどちらかというとボケに近いから,MCでのそういうやりとりが面白かったですね(笑)。
蒼井氏:
最近の葵陽は,Fairy Aprilの中ではメンバーに突っ込んだり注意したりするポジションになっていますけど,最初の頃はそういう感じじゃなかったですよね(笑)。いつも一真の顔色を心配している感じだったというか。
安谷屋氏:
実は葵陽も,あることになると熱くなるタイプだったりしますし。
蒼井氏:
そうそう,お肉ね(笑)。
4Gamer:
今回のCDで収録されるボイスドラマについてもお話を聞きたいです。
足立氏:
Fairy Aprilの限定版には,ボーナストラックとしてボイスドラマが収録されます。これはゲームのメインシナリオの後日談で,Fairy Aprilのメンバーが4人だけで温泉に行く話になっています。
これがまたいい話なんですよ。メンバー4人がそれぞれ2人で会話をするシーンがあるんですけど,メンバーがお互いをどう思っているのかを本音で話しているシナリオになっています。
蒼井氏:
美郷と卓球をやるんですよね。普段はかわいいイメージの美郷の頼もしさなど,メンバーのいろいろな一面が見られます。
足立氏:
吉宗もチャラく見えていろいろ考えていたりとか(笑)。
蒼井氏:
後日談もすごくいい話だったので,ぜひ聴いてほしいです。
オリジナルボイスドラマ
「Hot Springs〜露天に響け春の嵐〜」試聴はコチラ
4Gamer:
ありがとうございます。では,最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
安谷屋氏:
いよいよ11月21日に,「バンやろ」の集大成となるアルバムが発売されます。先ほどのお話にもありましたが,Fairy Aprilはジャンルの幅が広くて一曲一曲のカラーは違いながらも,どれもちゃんとFairy Aprilになるように,蒼井さんや古川さんが素晴らしくまとめてくださいました。ライブをイメージしながら聴いていただくと,より楽しめると思いますのでぜひ!
足立氏:
Fairy Aprilというバンドは,蒼井さんや古川さんをはじめとしたクリエイターのみなさんが,“Fairy April星”で個性あふれる素晴らしいバンド楽曲をたくさん作ってくださって,「バンやろ」の世界に届けてくれたような気持ちでいます。Fairy Aprilというバンドがいてくれて本当にありがたかったですし,そんな彼らのライブがまた「RE:SHUN-EN」で観られるのを僕自身とても楽しみにしています。みなさん,またZeppでお会いしましょう。これからもどうぞよろしくお願いします!
古川氏:
いろいろやってきた制作のなかで,これだけ1つのバンドに集中するってなかなかないんですけど,蒼井さんや足立さんや安谷屋さんたちと一緒に,僕自身もFairy Aprilに入り込んで曲を作っている感覚がありましたし,成長もできたと思います。vol.1,2,3とこれまでのアルバムをとおして聴いていただくと,そんな成長もあらためて感じていただけるのではないかと思います。メンバーのソロ曲もぜひ聴いてください!
蒼井氏:
今日は僕の演じる葵陽や,Fairy Aprilの話をたくさんさせていただきましたが,自分たちのバンドだけじゃなくてほかのバンドの話もしたくなっちゃうくらい,11月21日に発売されるCDには各バンドの魅力が詰まっています。これを聴いていただくことによって「バンやろ」のスタートからいったんの区切りまでの歴史も振り返れるはずです。一曲一曲大切に歌ってきたので,みなさんの大好きな曲がありましたら,何度でも聴いていただけると嬉しいです。
「バンドやろうぜ!」というタイトルですから,バンドをやってみようかなというのはもちろん,世界にあふれるたくさんのバンドの音楽を聴いてみようかなとか,その世界に飛び込むきっかけになったら素敵だなとも思います。
「春∞宴」は本当に楽しかったライブなので,そのとき来られなかった方も,ご一緒できた方も,上映イベントでまた一緒に熱く一夜を燃やしていただけたらと思います!
4Gamer:
本日はありがとうございました!
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「バンドやろうぜ!」公式サイト
「RE:SHUN-EN 〜また春に会いましょう〜」
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(C)BANYARO PROJECT
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