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春組単独公演! はじまりの季節に咲く花は……「MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING 2019〜」ゲネプロ&囲み会見レポート
イケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」(iOS / Android)を原作とした舞台「MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING 2019〜」が,2019年4月25日の夜公演より,東亰・銀河劇場にて開幕しました。本稿では,初演に先駆けて行われたゲネプロの模様と,囲み会見の内容をお伝えします。「MANKAI STAGE『A3!』」通称「エーステ」は,2018年夏〜秋にかけて春組と夏組を,2019年の初頭から春にかけて秋組と冬組をフィーチャーした作品をそれぞれ上演してきました。そして,シリーズ初の春組単独公演となる今作では,新生春組の“第二回公演「不思議の国の少年アリス」”と,“第三回公演「ぜんまい仕掛けのココロ」”の2つのストーリーが展開されます。
「不思議の国の少年アリス」の稽古開始から本番までの物語が描かれる第1幕では,主演の真澄と準主演の至の関係性や,「春組“らしさ”とは?」という原点に立ち返った彼らの姿を見ることができました。監督への気持ちをつのらせ,早く大人になりたいと望む真澄。座長という責任ある立場を完璧にやり遂げようと背伸びをする彼を,春組の仲間たちは心配し,みんなにあと押しされた至が“彼にしかできないやり方”で,1つの答えに導く手伝いをします。そんなやりとりを,笑いと驚きたっぷりに見せてくれました。
碓氷真澄(演:牧島 輝) |
茅ヶ崎 至(演:立石俊樹) |
第2幕では,綴が主演,シトロンが準主演となる「ぜんまい仕掛けのココロ」をめぐるストーリーが展開されました。この物語では,これまで順調に脚本業もこなしていた綴がスランプに陥るのですが,キーパーソンとなる劇団外の存在・水野 茅や仲間たちの励ましによって,ひとつの壁を乗り越えていく姿が描かれます。“友情”や“心と心のつながり”がテーマとなるストーリーは,心揺さぶられる展開で涙を誘いました。
皆木 綴(演:前川優希) |
シトロン(演:古谷大和) |
「エーステ」は,前作までのレポートでも触れていたとおり,“実際の役者がキャラクターを演じ,さらにそのキャラクターが劇中劇に登場する役を演じる”という構造となっており,観客側も,ある時は彼らを見守る“監督”であり,ある時はMANKAIカンパニーの舞台を観に来た“観客”でもあるという凝った内容となっています。これは,役者や舞台をテーマとした「エーステ」の大きな醍醐味で,今作でもその楽しさを期待以上に満喫できるでしょう。
また春組をフィーチャーしたものになっているので,稽古や仲間たちとのふれあいをとおして成長し,本番を経て1つの答えを見つける感動が,これまでにも増して奥深いものになっているように感じました。コミカルなシーンでは,文字通り声が出るほど笑わせられ,感動的なシーンでは大いに泣かされ,このあとに紹介する囲み会見でキャストが話しているとおり,「公演は春組だけなのに,この1つの舞台のなかにさまざまな色がある」の意味も感じることができるのです。
なお単独公演ではあるものの,ほかの組からのメンバーや,お馴染みの“裏方組”も花を添えます。キャラクター全員がさまざまなつながりを持っているので,どの組み合わせの会話も非常に楽しいものでした。
また,筆者があらためて感じたのは,それぞれのキャラクターが持つ“人間らしさ”です。例えば,第1幕で至が真澄に「大人について」語るシーンでふともらしたひと言や,第2幕でシトロンが綴に語る「心のつながり」についての言葉。これらはなんでもないひと言に思えますが,原作である「エースリー」の,春組のその後の公演ストーリーを読むことで,そこに込められた意味が明らかになります。
彼らを知れば知るほど,1つの物語で描かれる面だけでなく,それぞれに歩んできた人生と想いが伝わってくるのです。舞台で感動し,原作を読むことでまた新たな楽しみを知ることができ,原作で得た感動を,生身の人間が演じることによってより説得力を持って感じられるのは,「これぞ2.5次元舞台!」といえるのではないでしょうか。
春は,すべての季節のはじまりです。彼らがいなければ,夏組も秋組も冬組も,舞台で花を咲かせることはできませんでした。春組はよく「家族」と例えられますが,友達ともライバルとも違う,気づけばそばにいる存在である「家族」という表現は,まさに彼らにぴったりだなと思います。そんな彼らが咲かせる満開の花を,ぜひ多くの人にその目で観ていただきたいと思います。
和気あいあいな囲み会見をレポート
ここで,ゲネプロ前に行われた囲み会見の模様をお届けします。メインとなる春組キャストたちが,ワキワキ,いや和気あいあいと意気込みなどを語ってくれました。
――開幕に向けてのコメントをお聞かせください。
横田龍儀さん(佐久間咲也役):
初めての単独公演です。僕たちがはじまりの季節なんだと,みなさんにしっかり届けられるように,そして春組をさらに愛してもらえるように精一杯頑張りたいと思います。
牧島 輝さん(碓氷真澄役):
はじまりの季節である春組の単独公演が成功することが,ほかの季節にも影響を与えると思います。プレッシャーもありますが,楽しいメンバーみんなが一丸となっています。お客様には期待をもって観に来ていただきたいです。
前川優希さん(皆木 綴役):
最初の「エーステ」で1番はじめに僕たちが舞台に出たとき,緊張や怖さがありました。これから単独公演ですが,不安はあまりなく,このカンパニーだからこそ面白いものができるという自負があります。楽しみという気持ちのほうが強いです。
立石俊樹さん(茅ヶ崎 至役):
前作の秋冬公演のときから,「次は僕たちの番だ!」と思っていました。いま優希も言ったように,怖さより仲間を信じているし,楽しむことにフォーカスして稽古できました。早く監督さんたちの前に立って笑顔を見たいです。
古谷大和さん(シトロン役):
いよいよ初日を迎えるんだなと……どうですか!?(隣の前川さんに質問し,前川さんから「いまあなたのコメントでしょ!」とツッコミが入る)待ちに待ったという気持ちでいっぱいです。でも,監督さんたちが見守ってくれて初めて完成するので,楽しみながら観ていただけたらと思います。
笹森裕貴さん(水野 茅役):
僕の役は劇団員ではないので,みんなの団結力を稽古のときから観ていました。みなさんからきらきら光るものを感じ,僕もそれにしがみつくような思いで稽古に挑みました。綴との関係性,僕なりの水野 茅を伝えていけたらと思います。
――本公演の見どころをお聞かせください。
横田さん:
これまでは春夏公演,秋冬公演と2組でひとつの舞台でしたが,今回は春組だけで1幕,2幕をやります。1幕は「不思議の国の青年アリス」で真澄くんが主演,至さんが準主演,2幕の「ぜんまい仕掛けのココロ」では綴くんが主演,シトロンさんが準主演です。それぞれ色がガラッと変わるので,ひとつの舞台で二度楽しめると思います。かわいい衣装や感動できる話などもあって,涙あり笑いありの超大作です!ベストセラーです!(笑)「エースリー」を知らない方でも絶対に楽しんでいただける作品なので,ぜひ楽しみにしていただきたいです。
――注目ポイントを,キーワードでお聞かせください。
牧島さん:
同じ春組なのに1幕と2幕でガラッと色が違いつつ,共通しているのはとのつながりや友情ですね。キーワードは同じでも,色が違うところは面白いかなと思います。
横田さん:
その通りです!(笑)あと全体をとおして言えるのは「春組らしさ」ですね。
――水野から見た春組はどんな感じですか?
笹森さん:
キャラクターもそうですが,役者さんそれぞれに個性があって,こういうふうな……(と言いながら腕を大きく振ってアクション)それが1つにまとまった時にどういう変化があるのかが見ていて楽しいですね。素敵な方々です。
――それでは,質疑応答は以上で……
古谷さん:
(挙手し,キャスト陣に)今朝食べたものは?
前川さん:
記者じゃないでしょ!(笑)
――みなさん,ありがとうございました!
―公演概要―
■タイトル
MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING 2019〜
■公演日程/場所
2019年4月25日〜5月6日 天王州 銀河劇場
2019年5月10日〜5月14日 大阪メルパルクホール
2019年5月18日〜5月19日 長岡市立劇場 大ホール
2019年5月23日〜6月2日 天王州 銀河劇場
■CAST(敬称略)
春組
佐久間咲也/横田龍儀
碓氷真澄/牧島 輝
皆木 綴/前川優希
茅ヶ崎 至/立石俊樹
シトロン/古谷大和
夏組
瑠璃川 幸/宮崎 湧
秋組
摂津万里/水江建太
古市左京/藤田 玲
冬組
月岡 紬/荒牧慶彦
雪白 東/上田堪大
水野 茅/笹森裕貴
迫田ケン/田内季宇
松川伊助/田口 涼
(C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE 『A3!』 製作委員会 2019
「MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING 2019〜」公式サイト
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