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ツキノ帝国がついに舞台化! 「ツキステ。」第8幕「TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-」のゲネプロをレポート
本日(2019年3月27日)から3月31日まで,千葉の舞浜アンフィシアターで2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ,通称「ツキステ。」の第8幕「TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-」が開催されます。「ツキウタ。」は,1月から12月までの各月をイメージしたキャラクターが登場するコンテンツで,「Six Gravity」(以下,「グラビ」)と「Procellarum」(以下,「プロセラ」),兄弟にしてライバルでもある2つのアイドルユニットに軸をおいた作品です。
CDシリーズから始まり,ゲームやアニメなどさまざまな展開を行ってきたツキウタ。ですが,その展開の1つである舞台作品がツキステ。です。
これまではグラビとプロセラ,舞台ごとのオリジナルキャラクターが登場していたツキステ。ですが,今回の公演ではツキノ芸能プロダクションに所属するアイドルユニット「SolidS」「QUELL」のメンバー8人も登場! アンサンブルとバックダンサーも合わせると,なんと計48人のキャストが出演しています。
今回の公演は,2015年のアニメイトガールズフェスティバルで展開されたスペースオペラ「TSUKINO EMPIRE(ツキノ帝国)」をそのまま舞台化したもの。普段はアイドルとしてきらびやかな衣装を着こなす彼らですが,今回は凛々しい軍服風の衣装で,ツキノ帝国の世界を再現します。
これまでにないほどにシリアスな展開で描かれた本公演のゲネプロに参加してきたので,今回はその模様をお届けします。
●キャスト ※敬称略
◆第一艦隊(Six Gravity)
睦月 始 役:校條 拳太朗
弥生 春 役:松田 岳
卯月 新 役:竹中凌平
皐月 葵 役:上仁 樹
師走 駆 役:輝山 立
如月 恋 役:横尾瑠尉
◆第二艦隊(Procellarum)
霜月 隼 役:TAKA(CUBERS)
文月 海 役:土井一海
葉月 陽 役:鷲尾修斗
長月 夜 役:秋葉友佑
水無月 涙 役:佐藤友咲
神無月 郁 役:三山凌輝
◆第四艦隊(SolidS&QUELL)
篁 志季 役:日向野祥
奥井 翼 役:瀬戸啓太
世良里津花 役:阿部快征
村瀬 大 役:小林 涼
和泉柊羽 役:田中稔彦
堀宮英知 役:中尾拳也
久我壱星 役:山中健太
久我壱流 役:山中翔太
◆舞台オリジナルキャラクター
仲条亜門役:中澤隆範
倖月千歳役:鈴木翔音
秋野昌弘役:磯野大
伊車六価役:栗田学武
太田周平役:石田周作
荻 一破役:三谷謙太
本作の舞台となるツキノ帝国は,突如現れた謎の艦隊の攻撃を受け,侵略されつつあります。“彼ら”の圧倒的な技術力,戦闘力によって,次第に追い込まれていくなか,人類には1つだけ希望が残されていました。
それは,彼らの“反逆者”。反逆者達は自らの姿を小さな指輪に変え,その心と力を手にするに値する人間「適合者」に力を貸しています。
物語は,隼と始の意味深なシーンから始まります。王座のような場所に腰掛けた隼と対峙した始ですが,やがて彼に刃を向けることになり……。
場面が変わると,雰囲気が一変! 彼らの攻撃に抵抗するツキノ帝国の人々が登場します。彼らの圧倒的な力に為す術がない……と思ったとき,始が援護に入り,事なきを得るのですが,あまりにも強すぎる始の力に不信感を持つものもいるようです。
再び場面が変わり,第一艦隊ことグラビと,第二艦隊ことプロセラの面々が登場! 式典のため,ツキノ宮殿にやってきた彼らは,ここで皇子姿の隼とその付添の海と再会します。第二皇子であるため,いつもとは違う衣装でじっとしていないといけない隼ですが,そこはいつも通りのフリーダムさで,海達を振り回していて「皇子姿でも,いつも通りの隼だ〜」となんだかホッとしました。
いつもとは違い,きっちりした軍服姿の面々ですが,話の内容はいつも通りでマイペース。そんな彼らの前に,SolidSとQUELLの面々が現れます。皇子姿の隼に対する双子の反応が可愛い!
SolidSとQUELLを交えてもほのぼの雰囲気の彼らでしたが,ここで帝国最高評議会の副議長である仲条,議員の千歳,第七〜十二艦隊の司令官・秋野の3人が登場し,雰囲気が一変します。
彼らと話しているうちに,先日第七艦隊の護衛宙域で行われた戦闘が話題に。この戦闘では,彼らのなかでもリーダー格にあたる“クラス4”が出現したらしいのですが,これまで一度も落とせなかったクラス4を1人で倒したという始に対し,人間の範疇を越えているのでは? という疑問を秋野は投げかけてきます。
そしてある出来事がきっかけで,始への疑惑を強めた仲条は,軍全体にある命令をして……。
今回の舞台では,前半にはコミカルなシーンを盛り込みながらも,全編通してシリアスな物語が展開されていきます。アイドルとしてのグラビとプロセラは,ライブパートまで封印し,世界の“始まり”と“終わり”に関する重厚で不思議な,でもどこかグラビとプロセラらしさも残した,そんな物語を総勢48人の俳優陣が演じています。
筆者が個人的に気に入ったのは,今回“お当番”な年長組のシーンです。
少し険悪な関係から始まった始と春,何だかよく分からないまま主と騎士になった隼と海――まったく異なる関係性の2組を出会いから現在に至るまでが描いていて,ぐっとくる場面がいっぱいありました。特に,隼と海の関係がめちゃくちゃいい。
今回はセットリストが2パターン用意されていますが,今回のゲネプロではソロ曲中心のセットリスト(1)が楽しめました。「GRAVITIC-LOVE」「LOLV -Lots of Love-」といったユニット曲から始まり,アニメのエンディングで使用されたソロ曲,全体曲の「ツキノウタ」のパフォーマンスをグラビとプロセラの全員が披露したのですが,ボリューム満点ですっごく楽しかったです。それぞれのソロ曲では,普段あまりない組み合わせのメンバーがバックダンサーとして登場するので,新鮮な気持ちになれました。
“異世界に飛ばされすぎアイドル”なグラビとプロセラですが,満を持して舞台化されたツキノ帝国の物語はこれまでのものとひと味もふた味も違う内容となっていて,これまでにないグラビとプロセラが見られました。
なお本公演には,専門用語も多数登場するので,公式Twitterのツイートや,アニメイトガールズフェスティバル2015で販売されたツキノ帝国に関する書籍で,観劇する前に予習しておくのがおすすめです。
チケットは完売しているようですが,当日券のチャンスもあるかもしれないので,興味がある人はこまめに公式Twitterなどをチェックしてみてくださいね。
「2.5次元ダンスライブ『ツキウタ。』ステージ第8幕『TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-』」公式サイト
(C)TSUKIANI. (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
(C)TSUKIPARA. (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. developed by geechs.
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