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世界を巡ってから本命の日本にやってきた「陰陽師」のキャラバンレポート。グラフィックスの本気度に注目“神崎りのあさんのプレイ動画”も掲載
本作はすでに海外向けに配信されているアプリで,現在配信中の各地域では“日本文化を好む海外のプレイヤー”を中心に人気を博し,とくにアメリカ・カナダ・ニュージーランド・オーストラリア・中国では好調なセールスを記録している。
海外生まれという出自でありながら,“日本らしい雰囲気”を大切にするべく,キャラクターボイスはすべて日本語仕様。安倍晴明役に杉山紀彰さん,源博雅役に鈴木達央さん,神楽役に釘宮理恵さん,八百比丘尼役に沢城みゆきさん,式神・小白役に大谷育江さんと,海外展開でありながら元から日本語音声を収録している異色作なのだ。
そして今回,そんなゲームの魅力をアピールするべく,同社のキャラバンが4Gamer編集部にやってきたので,その模様をレポートしていく。ヒロイン・神楽の衣装に身を包んだコスプレイヤー・神崎りのあさんにゲームの実況プレイをしてもらったり,ネットイース「陰陽師」海外運営チームに今回の日本展開について話してもらったりと,賑々しい内容に注目してほしい。
記憶を失った美少女「神楽」が編集部にやってきた
待ち合わせの定刻。編集部にネットイース「陰陽師」海外運営チームのスタッフらと,見るからに華やかな装いの女性がやってきた。彼女は本作のメインヒロインで,記憶を失ってしまった謎の少女・神楽……に扮する,公式コスプレイヤーの神崎りのあさんだ。
和装ながらも下半身はミニスタイル(全身のショットは記事下部で見られます!)。頭部と腰部にぶら下がっているうろんげな目つきの金魚も印象的。なんでも本作はこれまでの海外展開において,公式あるいはプレイヤーの自主的なコスプレが人気を博してきたとかで,日本でもその試みを押し出していくようだ。
ちなみに,メインキャラクターのコスプレに関しては「ゲーム内のイメージと,公式レイヤーのイメージとが,見る人に固定的な印象を与えないよう,本作では1人のキャラクターを,複数のレイヤーに表現してもらっています」と語ってくれた。「では,神崎さんの神楽はどのような印象ですか?」と尋ねてみたところ,一目見たときから印象バッチリでしたと,運営チームの両名は照れ笑いを浮かべながら答えてくれた。
「陰陽師」のストーリーは,浪漫あふれる優雅な昼の平安京と,妖がうごめく百鬼夜行な夜の平安京の中,日本人にはなじみ深い陰陽師「安倍晴明」と,無口で可愛らしい姿の少女「神楽」の2人が,それぞれの失った記憶を探し求めていくというもの。
このほか,安倍晴明のライバル的存在である皇室の血筋を引く貴族の青年「源博雅」,不老不死の呪いを解いてくれる運命の人を待つ巫女「八百比丘尼」と,深みのある背景を持った人物たちが登場。プレイヤーはゲームの進行度に応じてアンロックされていく,彼ら,彼女らを主人公として選択し,さまざまな視点から,多角的な物語を体験していくのだ。
「安倍晴明」 |
「源博雅」 |
「八百比丘尼」 |
ゲームはRPGスタイルで,清明とともに戦うパートナー“式神”を編成し,陣形を組み替えたり,敵との相性を考えたりと,戦術的な要素が踏まえられている。バトルはターン制で,行動ターンの順番を見極め,攻撃・回復・補助などを選択していく。
ゲーム内機能はパーティプレイ,位置情報サービス(LBS)機能の利用,一部ムービーで発生する「動画弾幕」機能,フレンドとクランを結成するなど,一通りのものが揃えられている。ただ,動画弾幕もそうだが,召喚(ガチャ)も「お札に指で印を描く」「音声認識で召喚する(※「SSRでろー!」など思いの丈をぶつけられる)」と,一風変わったシステムを盛り込んでいるようだ。
登場する式神はみな,女性的であり,中世的な佇まいの雰囲気が魅力。心を冷たく封印した少女「雪女」,人を愛してしまった「桜の精」,復讐を企むずる賢い黒猫「九命猫」などの美少女式神のほか,「大天狗」や「酒呑童子」といったイケメン式神も実装されているため,男女問わずのフォロワー作りが期待できる内容だ。
「雪女」 |
「桜の精」 |
「九命猫」 |
神崎さんに遊んでもらうプレイ動画に注目
ここからはせっかくなので,神崎さんに実際にゲームを遊んでもらい,その姿をプレイ動画として収録させてもらった。プレイしてもらったのはチュートリアル相当の安倍晴明のストーリー第1章(★ゲーム内表記をご確認いただけると助かります>エイジ様)。清明と神楽のもとに屈強な「犬神」が襲い掛かってくるお話だ。
彼には何やら“親友のため”という仁義があるようだが……二転三転する事の顛末は下の動画でチェックしてほしい。
普段からスマホゲームはよく遊んでいるという神崎さん。本作をすでにプレイしていたらしく,ゲームの感想を尋ねてみると,「スマホゲームで,こんなに綺麗な画面はみたことありませんでした」とコメントしてくれた。
確かに,現場で初めて実機画面を目にした筆者もそこが驚きのポイントで,画面内では3Dキャラクターが戦闘・非戦闘を問わず,常にアニメーションで動いていたり,背景で美しく散っている桜の木に目を奪われたりと,グラフィックスの本気度がうかがえた。
また,神崎さんは“陰陽師”と聞き,最初にイメージしたのは故郷の京都だという。ええ,陰陽師というとなんとなく京都な気がします。重ねて「コスプレするときに,キャラクターの背景とかは調べますか」と尋ねたところ,やはりイラストや人物像やボイスを確かめて,自分なりの表現の仕方を固めるのだとか。
ただし,名前が神楽で,ボイスが釘宮理恵さんということで,「ツンデレキャラなのかな?」と考えていたら,真逆の位置の無口キャラであった。それが個人的なビックリであったと口にする神崎さん。もしも同じくそう思っている読者がいるのならば,12月中に予定されているクローズドβテストで実際に確かめてほしいい。
巡り巡って,ようやく日本にやってきた「陰陽師」
プレイもひと段落し,今一度運営チームに日本展開について質問してみる。読者も気になっていると思うが,「なぜ“陰陽師”が題材なのに,日本配信されなかったのか」という点だ。しかし,運営チームによると本作は元々,日本市場をターゲットにしたアプリであったらしい。だが,配信戦略の都合上,日本での展開が難しくなってしまい,海外での展開からスタートすることを決めたとのことだ。
幸い冒頭で述べた通り,本作の海外展開は好調で,日本文化を愛するプレイヤーを中心にファンを獲得してきた。そして日本の文化を題材に,日本向けに制作したのだから,やはり日本市場で配信すべきだ,その思いから待望の日本配信に踏み切ったという。ゲームの世界観のために,“日本語ボイス+外国語字幕”というローカライズ体制を崩さぬその姿勢からも,日本への思いの深さがうかがえる。
そもそも“陰陽師”を題材にしたもの,陰陽師の存在を知らない人たちに,より広めていきたかったからだという。ゲームとしても,平安時代の曖昧で,あまり定義付けが成されていない世界観だからこそ,本作ならではのやりがいがあるようだ。
また,上記のプレイ動画を見ていると,どことなく「コミカルなゲームなのかな?」と思うかもしれないが,運営チームによれば物語はこれ以降,シリアスさが加速していくという。キャラクターに関してもモーションの作り込みが祟って,1体を制作するのにも結構な労力を注いでいるのだと述べてくれた。
最後は「陰陽師」の今後の展開について。まずアプリの配信日程についてだが,細部の作り込みや,CBTでのフィードバックを鑑みて,2017年上旬に正式配信を実施するとのこと。また,詳しい内容については未定だが,日本版ではサービス開始以降,PvPとPvEにフォーカスした機能の拡張を目指していくとしていた。
日本をターゲットにするために生まれ,一難あって世界を巡り巡り,ようやく日本へ進出してきたこの「陰陽師」。さんざんっぱら筆者に期待を持たせていったキャラバン隊は,なるほど,いい仕事をしていく。思い同じく興味を持った人は,本作の今後の動向に注目していてほしい。
第1章ストーリーのスクリーンショットを一挙紹介
「陰陽師」公式サイト
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(C) Copyright @2017 NetEase Information Technology Corporation
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