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[JAEPO2017]シリーズ初の格闘ゲーム「ミリオンアーサー アルカナブラッド」プレイレポート。琢磨尚文プロデューサーへのミニインタビューも
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印刷2017/02/11 18:54

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[JAEPO2017]シリーズ初の格闘ゲーム「ミリオンアーサー アルカナブラッド」プレイレポート。琢磨尚文プロデューサーへのミニインタビューも

 千葉・幕張メッセにて開催中のJAEPO2017に,スクウェア・エニックスの2D対戦格闘ゲーム「ミリオンアーサー アルカナブラッド」がプレイアブル出展されている。本作は,スマートフォン向けゲームを中心としたフランチャイズ「ミリオンアーサー」シリーズの最新作。シリーズでは初のアーケードタイトル,しかも格闘ゲームとあって,注目を集めているタイトルでもある。

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 本稿では,初のプレイアブル出展となる本作のプレイレポートをムービー付きでお届けしていく。また,プロデューサーであるスクウェア・エニックスの琢磨尚文氏に,制作の経緯などを聞いてみたので,そのインタビューを合わせて掲載する。

※掲載しているムービーやゲームシステムなどは,JAEPO2017出展バージョンのものです。

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「ミリオンアーサー アルカナブラッド」公式サイト



3つのカードを組み合わせるサポートシステム「騎士召喚(ミリオンナイツ)」


 シリーズ初の格闘ゲームとなった本作だが,基本的なゲームシステムは比較的オーソドックスと言える。操作は1レバーと4ボタンで行うタイプで,[A][B][C]ボタンが弱・中・強攻撃,[D]ボタンが属性攻撃だ。属性攻撃は,キャラクターごとに「火」「氷」「風」といった種類があり,それぞれ追加ダメージを与えたり,体力が回復したりといった特殊な効果があるようだった。
 このほか,キャラクターを一定時間パワーアップさせる「因子覚醒(エンチャントブースト)」や,被ダメージ中に相手を吹き飛ばす「限界突破(リミットブレイク)」といったシステムも用意されていて,格闘ゲーム経験者であれば,理解しやすい作りになっていると感じられた。

操作関連のインストラクションカード。[A]+[B]の攻撃回避は因子ゲージを使うことで,ガードキャンセルから出すこともできる。因子ゲージは,このほか因子覚醒や限界突破,そして超必殺技(本作での呼称はミリオンスキル)を繰り出すのに用いられる
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 そして,本作でもっとも特徴的なシステムに,「騎士召喚(ミリオンナイツ)」がある。これは,事前に選んでおいたサポートキャラクターが画面外から登場し,固有の技で攻撃などを繰り出してくれるというもの。昨今のタイトルではしばしば見られるシステムだが,本作ではサポートキャラクターがカード化されており,3つの騎士カードを選んでセットを作り,対戦開始前に選ぶ仕組みになっていた。

サポート騎士を召喚するには,体力ゲージ下に表示されたコストが必要になる。消費コストはサポート騎士ごとに異なるので,その辺りも考えてカードセットを作る必要がありそうだ
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 今回の出展バージョンでは,3つのセットがすでに用意されていて,この中から選ぶようになっていたが,稼働時は自由にカスタマイズできるようになる可能性があるとのことだ。

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JAEPO2017バージョンでは,こちらの3セットが設定されていた
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 一方,プレイアブルキャラクターについてだが,出展バージョンでは「アーサー -剣術の城-」「盗賊アーサー」の2体が使用可能だった。男性キャラクターの「剣術の城」は飛び道具や対空必殺技を持つスタンダードタイプ,女性キャラクターの「盗賊アーサー」は,風貌どおりのスピードタイプといった印象だ。

キャラクターセレクト画面では,あと6〜10キャラクターは登場しそうな雰囲気。今後の追加キャラクターに期待したい
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長剣を扱う「アーサー -剣術の城-」。必殺技に飛び道具や対空攻撃と,格闘ゲームとしてはオーソドックスな技がそろっている。一方「盗賊アーサー」は,スピードタイプのキャラクターという印象。すばやい動きで相手をかく乱できそう
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キャラクターのインストカードはこちら。技名の隣にある属性表記に注目
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 実際にプレイしてみて感じたのは,操作のレスポンスがすばらしいということ。また通常のダッシュのほかに,空中ダッシュ,2段ジャンプ,ハイジャンプなど移動手段が豊富に用意されているため,動かしていて気持ちがいい。サポート騎士による攻撃もさまざまな使い道がありそうで,かなり自由度が高いゲームになりそうだった。
 またドットによるグラフィックスも美麗で,よく動くキャラクターは見ていても楽しい。プロデューサーの琢磨氏曰く,グラフィックス面にも相当力を入れて制作しているそうなので,キャラクターのファンも期待してよさそうだ。

グリグリと動くキャラクター達。とくに「盗賊アーサー」は,動きがスピーディで爽快感がある
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「盗賊アーサー」がすさまじくかわいいです
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 JAEPO2017のタイトーブースでは,明日12日も本作のプレイアブル出展が行われる。プレイ後のアンケートに答えると,オリジナルのNESiCAステッカーがもらえるので興味のある人はぜひ足を運んでみよう。

オリジナルNESiCAステッカー
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シリーズを“面”で広げるアーケードタイトル――プロデューサー・琢磨尚文氏ミニインタビュー


 最後に本作のプロデューサーを務める,スクウェア・エニックスの琢磨尚文氏に話を聞いてみたので,ミニインタビューとして掲載する。

4Gamer:
 シリーズ初のアーケード,しかも格闘ゲームとなった本作ですが,なんというか,とても意外に感じました。どんな経緯でこのジャンルを選ばれたのでしょうか。

スクウェア・エニックス プロデューサー 琢磨尚文氏
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琢磨尚文氏(以下,琢磨氏):
 まさに,その意外性が狙いです(笑)。まず「ミリオンアーサー」というIPを,スクウェア・エニックスとしてきちんと盛り上げていきたいという目標がありました。これまでにも,「拡散性」から「乖離性」,GREEさんの「エクスタシス」と広がり,さらに「実在性」の実写作品,「弱酸性」のアニメ化と,シリーズを“面”で広げてきた経緯があります。

4Gamer:
 確かに,いろいろな分野に進出していますね。

琢磨氏:
 そうした中で,自分ならこのIPをどう広げるだろうと考えたときに,思いついたのがアーケードです。自分はもともとアーケードの出身ですし,そのポテンシャルは過去の歴史が証明しています。それにゲームセンターで育ってきた人間として,恩返しをしたいという想いもある。そうした要素が重なって,生まれた企画なんですよ。

4Gamer:
 今回は2キャラクターがプレイアブルですが,現在の開発度はどの程度なのでしょうか。

琢磨氏:
 ベースの部分はほぼ完成しているので,そういう意味では現時点でも80%程度の完成度と言えます。ただ,格闘ゲームでもっとも時間がかかるのはキャラクターの制作なので,今はそこに注力しています。格闘ゲームの新作には,大抵8〜12体くらいのキャラクターが必要なので……それでいうと20%くらいでしょうか。

4Gamer:
 となると,稼働にはもう少し時間がかかりそうですね。

琢磨氏:
 そうですね。なんとか秋ぐらいには……という感じかと(笑)。

4Gamer:
 ミリオンアーサーシリーズには,ものすごい数のキャラクターがいると思うのですが,プレイアブルキャラクターはどのように選んでいるのでしょうか。

琢磨氏:
 そうなんです。すでに数百のキャラクターがいますので,そこから絞るのはとても悩みます。絞りに絞っても50キャラくらいになってしまって(笑)。とはいえ,格闘ゲームとしてはさまざまなタイプのキャラクターが必要ですので,単純に人気順というわけにもいきません。結果として,なんであのキャラが出ないんだと感じる人も出るとは思いますが,そこはご理解いただきたいというのが正直なところです。

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4Gamer:
 稼働後に追加される可能性もあるわけですし。

琢磨氏:
 それはもちろん,本作が盛り上がるなら,ドンドン追加したいと思っています。まずはぜひ遊んでみてください(笑)。

4Gamer:
 ところで,本作はスクウェア・エニックスの内製ではありませんよね? 開発会社が気になる……というか察している人も多いと思うのですが,この点はいかがですか?

琢磨氏:
 まだ秘密です(笑)。今後のプロモーションプランを見据えて発表したいと思っていますので,お楽しみに。ロケテストなども実施する予定ですので,期待していてください。

4Gamer:
 最後に本作の稼働を心待ちにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

琢磨氏:
 本作は,「ミリオンアーサー」シリーズの“面”を埋めていくものとして,初のアーケードタイトルとして誕生しました。本作が盛り上がれば,その後の展開も続いていきますので,ぜひ皆さん,遊んでみてください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

「ミリオンアーサー アルカナブラッド」公式サイト

  • 関連タイトル:

    ミリオンアーサー アルカナブラッド

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