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印刷2018/09/19 00:00

テストレポート

「ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TR」ファーストインプレッション。北米市場で2015年発売の“新製品”は,2018年でも通用するのか

 2017年のLogitech International(日本ではロジクール)による買収を経て,ついに国内市場へ参入したASTRO Gaming(アストロゲーミング,以下 ASTRO)。コンシューマゲーム機用のUSBサウンドデバイスとヘッドセットで知られ,北米市場では定番の1つとなっているブランドだけに,その実力が気になる読者は多いことだろう。

 とくに気になるのは,9月20日に国内で“新発売”となる製品が,まったくの新作というわけではないことだ。たとえば,サウンドデバイス「ASTRO Gaming MixAmp Pro TR」(以下,MixAmp Pro TR)とヘッドセット「ASTRO Gaming A40 TR Headset」(以下,A40 TR)がTR(Tournament Ready)シリーズとして北米市場でリリースされたのは2015年9月のことだったりするわけだが,3年前の製品は,2018年の日本市場でも十分な価値を保てているのだろうか? 4Gamerでは現在,MixAmp ProとA40のセット品である「ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TR」のテストを進めている最中だが,まずはファーストインプレッションをお届けしたい。

ASTRO A40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TR
メーカー:Logitech International
問い合わせ先:ロジクール カスタマーリレーションセンター 電話:050-3786-2085
実勢価格:3万1000円前後(※2018年9月19日現在)
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シンプルにPS4やPCと接続できるMixAmp Pro TR


製品ボックス付属のクイックスタートガイドに記載されているのは,PS4およびPC(&Mac)との接続法だけである
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 PCとMac,PlayStation 4(以下,PS4),Nintendo Switchが対応プラットフォームとなる――北米市場ではPlayStation 3とXbox Oneも対応リストに入っている――MixAmp Pro TRだが,製品コンセプト的にはPS4が主たる対象ハードウェアで,PC(およびMac)は従といったところだ。
 本稿ではPS4とPCをメインで語ることにしたいが,まず,そのサイズは実測約80(W)×128(D)×45(H)mm。付属のUSBケーブルでPS4やPCとつなぐことで給電を行い,PS4ととつなぐときはUSB端子経由で給電し,こちら経由でマイク入力を行いつつ,PS4からの光デジタル出力端子を受けて使うことになる。
 PCの場合はUSB接続でサウンドの入出力が可能なため,よりシンプルな接続で済む。

PS4との接続イメージ。「光角形のデジタル出力端子を持たないCUH-2x00シリーズの場合はどうするか?」というのは当然の疑問だと思うが,テレビ側に光デジタルパススルー出力端子があれば,「いったんPS4とテレビをHDMIで接続し,テレビからの光デジタル出力をMixAmp Pro TRで受ける」という接続を行うことで利用できる。CUH-2x00シリーズのユーザーは,手持ちのテレビに光デジタル出力端子があるかどうかをチェックしよう
ASTRO Gaming

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 国内発表時の記事でもお伝えしているように,MixAmp Proが採用するサラウンド技術はDolby Laboratoriesのものだ。なので,PS4で「音声フォーマット(優先)」を「Linear PCM」もしくは「ビットストリーム(Dolby)」とした状態,あるいはPCから6chのデジタル信号もしくはデジタルストリームを受け,「Dolby Headphone 7.1 Surround」とされる技術により(デジタルストリームの場合は5.1chデコードのうえ)7.1ch化し,さらにヘッドフォン出力用のダウンミックスを行うことになるという理解でいい。

MixAmp Pro TRをPCから認識させ,サウンドのプロパティをチェックしたところ。6ch出力固定となっていた
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 PCに接続した状態で「サウンド」のコントロールパネルを見ると,MixAmp Proへは6ch信号出力となっていたので,少なくともPCとの接続時は6ch信号をそのまま受けてMixAmp Pro側でバーチャル7.1ch化とヘッドフォン出力用のダウンミックスを行う仕様になっているはずだ。

 接続インタフェースは設置時の本体正面向かって背面と前面に集中する仕様で,背面には先ほど触れた光デジタル角形の入力端子と,「STREAM」という名の3極と思われる3.5mmミニピン端子,USB Micro-B端子が並ぶ。前面は,デイジーチェーン用のIEEE 1394(FireWire)端子が2つと,ヘッド接続用の4極3.5mmミニピン端子,AUX(補助)用の3極と思われる3.5mmミニピン端子という並びになっている。
 ヘッドセット接続端子は汎用なので,4極3.5mmミニピン端子に対応していれば他社の製品を接続することも可能だ。

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本体背面側のインタフェース。左からデジタル入力,STREAM,USBだ。あまり着脱しない系の端子が並んでいる
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本体前面側のインタフェース。左右両端がデイジーチェーン用で,中央の2つは左がヘッドセット接続用,右がAUXとなる

 一見しただけだと用途が見えないのはSTREAMとデイジーチェーン,AUXだと思うが,まずSTREAMというのは,MixAmp Pro TRに入力されたすべての信号をアナログ出力するためのライン出力端子である。筆者が確認した限り,出力レベルをMixAmp Pro TR側から調整することはできなかった。

デイジーチェーンはデジタルインタフェースとなる
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 デイジーチェーンは,ローカルで複数台のMixAmp Pro TRを数珠つなぎするためのインタフェースだ。これを利用すると,大会などでPlayStation Network(など)を介すことなく,オフラインのMixAmp Pro TR同士で直接,クリアな音質かつ低遅延のボイスチャットを行うことができる。ASTROによると,あまりにも利用者が有利となるため,大会によっては利用が制限されることもあるとのことだ。

 最後にAUXはラインレベルのアナログ入力端子で,STREAMと異なり,こちらは本体上面にある大きなボリュームコントローラの影響を受ける。

本体上面の操作系
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 ボリュームコントローラの話が出たところで上面部の操作系に話を移すと,ここには「Master Volume」ノブと,「Game/Voice Balance」という小さなノブがある。前者は一般的なヘッドフォン出力用のマスターボリューム調整用で,左右90度,合計180度で0〜100の調整を行える。後者はクリックのある中央から左に回すとチャット音声が小さくなり,右に回すとゲームサウンドが小さくなるタイプのミキサーというかバランサーだ。ゲームのサウンドとチャット音声のバランス調整用である。

PCモードに入った例
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 ボタンは3個あり,机上設置時に最も奥のものは電源および動作モード変更用。短押しは電源のオン/オフとなり,電源オン時には赤く点灯のうえPS4モード(もしくはスタンドアローンモード)として動作する。一方,このボタンを3秒長押しするとPCモードに入って白く点灯し,専用の設定ソフトウェア「ASTRO Command Center」(以下,ACC)から詳細な動作設定を行えるようになる。

 ボリュームコントロールノブとGame/Voice Balanceノブに挟まれたところにある2個は,向かって正面左が[EQ modes],右が[Dolby]ボタンとなっており,左は押すごとに「ASTRO」「NATURAL BASS」「BALANCED」「TOURNAMENT」(※クイックスタートガイドだと順に「ASTROモード」「ナチュラル低音モード」「バランスモード」「トーナメントモード」)という4つのプリセットを切り換えられる。4プリセットは「円周上のどこが赤く点灯するか」で判断可能だ。
 右のほうはシンプルにDolby Laboratories製のバーチャルサラウンド関連機能群を一括で有効/無効切り替えするもので,点灯時が有効を示す。

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[EQ modes]ボタンを押して4つのプリセットを変更してみた例。初期値では左上点灯がASTRO,右上点灯がNATURAL BASS,右下点灯がBALANCED,左下点灯がTOURNAMENTとなる。どれがいいかは実際に聞き比べるといい
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こちらは[Dolby]ボタン点灯と消灯の例。Dolby Laboratoriesの機能は一括での有効/無効切り替えとなる。音楽を聴くときを除き,基本的には有効でいいだろう

 なお,MixAmp Pro TRにはユーザーの間でよく知られた使い方がある。それは,ネットワーク品質のよろしくないPlayStation Networkを避けるというもので,PS4とは光デジタルケーブルでのみ接続し,USBは別途用意したPCのほうと接続して,PC上で「Discord」などを介してフレンドとボイスチャットしたりするというものだ。やりようによってはゲームの実況配信でも使えると思うが,いずれにせよ,接続に難しいことはなにもないので,一度は試してみてほしいと思う。

ACC。初回起動時はスクリーンショットのとおりファームウェアのアップデートを求められた
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 先ほど名称だけ紹介したACCについてはあらためてちゃんと説明したいと思うが,1つだけお勧めの機能として紹介しておきたいのは「マイク」のプリセットだ。
 初期値ではこれが「ホーム」になっているのだが,こちらはノイズゲートと呼ばれる機能の効きが強く,小声だとノイズ扱いされて集音されないといったことが頻発する。なので,ノイズゲートの強くないモードにプリセットを変更しておくのがよいだろう。「ストリーミング」か「夜」あたりを設定のうえ,常にこれらの設定が有効となるよう[デバイスに同期]ボタンを押せば,新しいプリセットをMixAmp Pro TRへ保存できる。

「マイク」タブを選択し,「ノイズゲート」のプリセットを「ストリーミング」か「夜」に変更し,[デバイスに同期]ボタンを押す。これだけでボイスチャットはぐっとやりやすくなる
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非常にカスタマイズ性の高いA40 TR


 続いてはA40 TRのほうだが,本体カラーは「Black」とされ,つや消しの黒色をベースとしつつ,エンクロージャの外周部,そしてASTROが「Speaker Tag」(スピーカータグ)と呼ぶ着脱式エンクロージャカバー部には光沢処理を採用している。エンクロージャカバー部は黒と灰のストライプが入り,片側には金色のワンポイントも入っていた。

A40 TR。左右でエンクロージャカバーのデザインは微妙に異なる。また,右耳用エンクロージャにはTRシリーズの金色ロゴも入る
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 エンクロージャは標準だと開放型。現時点では入手できていないので,「どれくらい変わるか」といった話は行えないのだが,別売りの「ASTRO A40 TR Mod Kit」を購入して,エンクロージャカバーとイヤーパッドを交換すると密閉型へ変更することもできるようである。
 そのエンクロージャカバーとイヤーパッドは磁石による固定式なので,着脱は非常に容易だ。付け加えると,エンクロージャ側は左右両方にマイク接続用のピン端子を搭載しているため,左右のエンクロージャカバーを入れ替えるとマイクブームの左右も入れ替えることができるようになっている。

エンクロージャカバーとマイクブームは着脱式。左右両エンクロージャにマイクブーム接続端子があり,右耳用エンクロージャ側にマイクブームを取り付けることもできる。なお,エンクロージャのサイズは装着時の横から見て実測約90(W)×50(D)×102(H)mmと,比較的大きめ。エンクロージャは魚の開きのように回転させることができるので,持ち運びはそれほどつらくないだろう
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マイクブームは2極3.5mmミニピン端子を採用していた。とくにロック機構などはないのだが,奥までしっかり差し込めば,そう簡単には抜けないレベルの安定感がある。右は実際に右耳用エンクロージャへマイクブームを取り付けた例
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イヤーパッドも磁石による固定式なので,取り外しや交換は極めて容易だ。磁石が取り付けられている部分はデザインに合わせてカットされており,左右や上下を間違うことは絶対にない。ASTROはA40 TRの設計にあたり,細かいところまで注意を払っているわけである
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 イヤーパッドはクッションも表面生地も非常に柔らかく,肌当たりがよい。クッションの厚みは実測約15mmだが,実際の装着時はそこからもっと圧力がかかり薄くなるので,単体で見ると割と大きめのエンクロージャながら,装着時の外観はけっこうスリムな印象だ。

 ヘッドバンド接合部分はスライドさせて長さを調整する仕組みで,クリックのない無段階。打ってある目盛りを目安に調整して,持ち運ぶときはその目盛りを憶えておいて,移動先で再調整するというタイプだ。
 ただ,バンド長は短めに感じた。頭の大きな人だとギリギリかもしれない。

支柱が剥き出し状態という,あまり見たことがない形状の長さ調整スライダー。結構かっちりしていて,片手では調整できないほどの硬さがある
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 ヘッドバンド部分はフレームを除き,これまた交換可能。頭頂部と接触する部分にはイヤーパッドと同じ素材によるものと思われるクッションが貼ってあった。

ヘッドバンド部は着脱対応。ただしここだけは磁石式ではなく,填め込み式となっていた
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 総じて,全体的に高級感のある作りで,装着時の満足感は高い。ただ,流行のメッシュ素材ではないため,夏場は汗ばむかもしれない。

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 先ほど左右どちらのエンクロージャにも取り付けられると紹介したマイクブームは,マイク部分を除く実測約127mmが有効なブーム長だ。全長は同147mmある。あまり極端な折り曲げには対応しないものの,普通に使う限り,狙ったところにピタッと配置できる。
 先端部のマイクは実測約14(W)×33(D)×9(H)mmというサイズで,内側には金色のワンポイントが入っている。空気孔は内側だけでなく外側にもあった。

左が内側,口元に来るマイク部分で,金色のワンポイント入り。一方,外側にもよく見ると5つほどスリットが空いており,奥にマイクっぽいものが見えるので,ステレオマイク仕様の可能性はある
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 MixAmp Pro TRに対応するので当たり前だが,A40 TRの付属ケーブルの接続インタフェースは4極3.5mmミニピン端子。ただこのケーブル,A40 TRの左耳用エンクロージャと接続するほうの端子は5極という特殊な仕様の3.5mmミニピン端子になっているため,汎用品で代替することはできない。なぜ片側が4極で片側が5極なのかは謎だ。
 なお,差してみると分かるのだが,MixAmp Pro TR側の4極3.5mmミニピン端子はかなりかっちりはめ込めるイメージで,ちょっとテンションがかかったくらいでケーブルが抜けてしまったりしない安心感があった。

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MixAmp Pro TRとの接続は4極3.5mmミニピン端子経由。MixAmp Pro TRは電源がオンなのにもかかわらずヘッドセットがつながっていないと各種LEDが赤く点灯して警告を出す
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こちらがA40 TRの左耳用エンクロージャ側インタフェース。ケーブル着脱式なので持ち運びには便利だが,5極という特殊端子なので,万が一断線したとき汎用品に交換といったことはできない

 付属ケーブルの長さは実測約2m。A40 TR側の根元から実測約255mmのところにインラインリモコンがある。
 このリモコンはちょっと特殊な形状をしているが,最も長いところで計測すると実測サイズは約18(W)×52(D)×9(H)mm。リモコンに付いているのはマイクミュートの有効/無効を切り換えボタンのみという,たいへん潔い仕様だ。ミュートボタンを押すとMixAmp Pro TR側のLEDがすべて赤色になるので,そこで状況を判断することになる。

インラインリモコン。マットなゴムっぽい加工の表面に,ASTROロゴがエンボス加工で入る。ボタンは1個搭載するだけだ
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古さをまったく感じない,クリアで艶やかなドンシャリサウンド


 冒頭でお伝えしたとおり,筆者は現在,MixAmp Pro TRとA40 TRのテストを実施中だ。なので今回はその中から,ひとまず終えたテスト結果のみをお届けすることにしたい。具体的には,

  • PCとMixAmp Pro TRを接続し,ヘッドフォンとしてA40 TRを用いた状態での周波数特性計測
  • PCによる音楽再生試聴
  • PS4で「Marvel’s Spider-Man」をプレイした試聴

の3つだ。周波数特性のテストは「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」準拠となる。

こちらがリファレンス波形
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 本稿で示すテスト結果において,波形スクリーンショットの右に示した画像は,それぞれ「得られた周波数特性の波形がリファレンスとどれくらい異なるか」を見るものである。
 これは,Waves製アナライザ「PAZ Analyzer」で計測したグラフを基に4Gamer独自ツールを使ってリファレンスと測定結果の差分を取った結果だ。リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は程度の少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。

 差分画像の最上段にある色分けは左から順に重低域(60Hz未満,紺),低域(60〜150Hzあたり,青),中低域(150〜700Hzあたり,水),中域(700Hz〜1.4kHzあたり,緑)中高域(1.4〜4kHzあたり,黄),高域(4〜8kHzあたり,橙),超高域(8kHzより上,赤)を示す。

 というわけで,結果は以下のとおり。60〜125Hzが低域の頂点,6kHz付近が高域の頂点となり,高域のほうが強いドンシャリ型だ。10kHzくらいより高い周波数で落ち込み,16kHz以上でさらに落ち込んでいく。意図的なドンシャリ設定部を除くと,中域を中心に波形はスムーズだ。

MixAmp Pro TRとA40 TRのヘッドフォン出力テスト結果
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 これを踏まえて音楽再生だが,MixAmp Pro TR側のイコライザをBALANCEDにした状態で,低域は高域に対して強すぎずも弱すぎもなく,高域にはツヤがある。それでいて耳に痛くはないので,キツくなりすぎないギリギリのバランスを狙ったドンシャリといったところか。音源の定位はとても分かりやすい。

 最後にバーチャルサラウンドヘッドフォンを有効にしてのゲームプレイだ。今回,MixAmp Pro TR側のイコライザはASTROとBALANCEDで試している。
 Dolby Laboratoriesのバーチャルサラウンド機能は,実装次第で初期反射音が大きすぎ,情報としての音を聞き取りづらくなることがあるのだが,MixAmp Pro TRとA40 TRのそれに「やり過ぎ」感はなく,とくに耳より後方全般の定位は非常によい。
 一方,最新世代のバーチャルサラウンド機能に一歩譲る前方定位は,後方ほどのかっちり感はなく,若干ふわっとした印象がある。もっとも全体としては,ハードウェアの基本性能が高いこともあり,臨場感に溢れたサラウンドサウンドが得られた。また,たとえば後ろで敵が叫ぶのを「右後方から敵らしき声が聞こえた」と認識して対応ができたりする。


「2015年の製品」感を与えない,高いポテンシャルの2製品


こちらは付属品一式。デイジーチェーンケーブルは実測約53mm,USBケーブルは同3mあった
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 以上,製品紹介をメインに,駆け足でMixAmp Pro TRとA40 TRを見てきた。ヘッドセットやヘッドフォンに対応するバーチャルサラウンド機能として「DTS Headphone:X」が登場しただけでなく第2世代へ移行を果たし,Windows環境なら有償ながら「Dolby Atmos」も利用できるようになっている2018年にあって,「昔ながらの」サラウンド機能対応に留まるMixAmp Pro TRがどうかというのは個人的にも興味の対象だったのだが,A40 TRとの組み合わせで得られる音からは設計の古さを感じない。低域と高域のバランスはよく,いかにもドンシャリ型らしい,みずみずしく華やかな音質傾向を体感できる。MixAmp Pro TRの接続仕様が極めてシンプルな点にも個人的には好感を持った。

 あえて言えば,マルチチャネル出力時の前方定位がふわっとしているのが玉に瑕であるものの,より重要な後方定位はピンポイントで把握できるレベルの精度があるので,情報としてのサラウンドサウンドをPS4環境で必要としている人にも十分応えてくれるだろう。
 最終的な結論はすべてのテストを終えてからお届けしたいが,MixAmp Pro TR,そしてA40 TRには,現時点でも,さすがは北米市場における定番製品とされるだけのものがあると言える。

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ASTROのA40 TR Gaming Headset+MixAmp Pro TR製品情報ページ(英語)

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