インタビュー
[インタビュー]北欧の歌姫“AURORA”さんが,「Sky 星を紡ぐ子どもたち」からのラブレターを受け取ったワケ
本施策は,Skyの2022年最後のシーズンイベント「AURORAの季節」のクライマックスとして実施されたもので,ゲーム内では“4000人以上のプレイヤーが同時接続できるコンサート会場”が用意され,参加者は会場までの移動からはじまり,一大公演を楽しんだ。
コンサートと言えど,主役はあなた。リアル公演とは違うおもむきで,ゲームならではの未知のコンサート体験が実現された。
本稿では,昨年掲載した同社代表のJenova Chen氏へのインタビューに続き,2023年2月17日に日本来日公演も控えているAURORAさんへのメールインタビューの模様を紹介していく。
ノルウェーはベルゲンのフィヨルド。豊かな山中で育ち,ケイティ・ペリーやビリー・アイリッシュらも虜にする,新世代の北欧ポップスアーティスト。そんな彼女は,どんな思いでSkyからのラブレターを受け取ったのか。下記のメッセージ動画とあわせて,読んでみてほしい。
“一緒”だと感じられる世界
4Gamer:
AURORAさんが思う,音楽とゲームの類似点はなんでしょう。
AURORAさん:
音楽は,人の魂に語りかけるものです。この世界の多くのことは,なにかと通じ合っていないことも多く,私たちはときに世界の喧噪にまぎれて迷子になります。けれど音楽は,そんな私たちにクリアに語りかけてくれます。それがとても大切で,とても美しいことだと思えます。
私は実は大のゲーマーで,外の世界がそれほど魅力的に映らなかったころ,一種の逃避としてゲームを楽しんでいました。それは人生に多くの平穏をもたらしてくれましたが,そこでゲームに伝えられた感情が,音楽でも同じように伝えられるんじゃないかと思い,踏み出したんです。
ご存じのように,私たちが生きる世界は,静けさを好む人のためだけには作られていません。でもそのなかで,この世界のなにか,それはゲームかもしれませんし音楽かもしれませんが,それらが恥ずかしがり屋の内向的な人のために作られているということは,とてもクールなことだなと感じます。
4Gamer:
今回のコラボにあたって,Skyのなにに引きつけられましたか。
AURORAさん:
もちろん,Skyの美しくも刺激的な,まるで魔法のような光景が大好きですが,なによりも,そこに流れる感情に強く引きつけられました。
私は自分の音楽にもたくさんのテーマを持ち込んでいます。それは友情,つながり,尊敬,内面の成長などのテーマが多いですが,“死”のような,人生の影に焦点を当てること,悲しみと痛みを扱うことも大事だと感じています。Skyはそれらを非常に美しい方法で扱っており,そこがとても好きなところで,つながりを感じる部分でもあります。
それからクリエイティブ・ディレクターのジェノヴァ・チェン。彼の家族との出会いは,最初は偶然だったのですが,彼らとその作品が私のなかで結びついたとき,すごく運命的なものを感じたんです。
4Gamer:
thatgamecompanyに関してはいかがでしょう。
AURORAさん:
プロジェクトの精神全体がとても純粋で善良で,本当に勤勉で才能のある人々でいっぱいで,とてもステキな魂を持っているように思います。このコラボレーションを行うことに“イエス”と言ったとき,人々にとって大切な意味を持ち,最終的に人々を結びつけることができる,本当に特別なものを作ることにイエスと言っているように感じました。
thatgamecompanyと一緒に実現できたことを光栄に思います。
4Gamer:
バーチャルとリアル,コンサートの性質に違いを感じましたか。
AURORAさん:
ええ。バーチャルとリアルのコンサートは明らかに違っています。でもそのどちらも,すごく重要で,美しいものです。なぜならコンサートはそれがバーチャルであってもリアルであっても,さまざまな人々に未知の体験を与えようとするものだからです。
私はライブを提供できる時代に生きていることにとても感謝していますし,バーチャルでもリアルでも人々のつながりを生み,より多くの人たちに音楽を届けられるのはとても美しいことだと思っています。
ですので,バーチャルとリアルとでコンサートの性質は大きく異なりますが,そのどちらも必要なものだと思います。
4Gamer:
今回のコラボで印象的な楽曲はどれでしょう。
AURORAさん:
選ぶのはとても難しいのですが,バーチャルコンサートの最後に流れる「Queendom」で感じる,自由と受容の感覚が好きです。
私は,この世界で,誰もが自分で自由に感じることが許されていて,それぞれのコミュニティでありのままの自分が誰かに受け入れられている,そう感じられることが重要だと思っています。だから,私はQueendomという歌が大好きなのです。
それから「Through The Eyes Of A Child」も。ゲームと音楽は異なるものですが,「Sky: Children Of The Light」(「Sky 星を紡ぐ子どもたち」の原題)はタイトルからして,ソウルメイトという気がします。見ているもの,願っているものが一緒だと感じられる。そこには多くの,精神的に大切な思いがあります。
4Gamer:
最後に,Skyファンに向けたメッセージをお願いします。
AURORAさん:
この美しい世界に参加してくれたこと,本当に感謝しています。
そして私は願います。もし皆さんが,この世界で違和感や場違いさといった感情を抱えていても,私たちはお互いを見つけ,つながることができる。そのための場所は常にどこかにあって,Skyもその一つです。
あなたが誰であろうと,あなたは歓迎されています。あなたはあなたのままで完璧です。あなたがそう思えることを,私は強く願っています。そんな皆さんに,私もこれからもたくさんの愛を届けていきたいです。
[インタビュー]Jenova Chen氏が語る「Sky」2022年の総括。この1年のすべてはバーチャルコンサートのために
thatgamecompanyのアドベンチャーゲーム「Sky 星を紡ぐ子どもたち」の2022年を総括してもらうべく,同社代表のJenova Chen氏にインタビューを行った。年末のバーチャルコンサートには,この1年のすべてを込めた。
[インタビュー]Skyとそのコミュニティ運営について,Jenova Chenが語る―――コミュニティは家族です。良かれと思ったことがうまくいかない時でも、お互いが愛し合っているということは変わりません
3年前,「Sky 星を紡ぐ子どもたち」ローンチ直後のタイミングに,創作について熱く語ってくれたゲームクリエイターJenova Chen氏が,久々に来日した。巨大なIPへと成長したSkyについて,彼は日々何を思っているのだろうか。
「Sky 星を紡ぐ子どもたち」公式サイト
「Sky 星を紡ぐ子どもたち」ダウンロードページ
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