アクラムになりきった置鮎龍太郎さんが“はじめてのおつかい”？　鬼愛にあふれる「ネオロマンス♥フェスタ遙か“鬼”祭」をレポート

2017/11/24 12:00

　コーエーテクモゲームスの恋愛アドベンチャーゲーム「遙かなる時空の中で」シリーズのイベント，「ネオロマンス♥フェスタ遙か“鬼”祭」が，2017年11月18日に神奈川県のカルッツかわさき（川崎市スポーツ・文化総合センター）で開催された。

　「遙かなる時空の中で」のイベントでは，攻略対象となる八葉たちがフィーチャーされるのが恒例だが，今回はイベント名からも分かるように，敵キャラクターとして登場する鬼の一族にスポットを当てたものになる。
　昼の部，夜の部の2回開催された公演より，本稿では夜の部の模様をレポートしよう。

物販にはさまざまなグッズが並んでいた

愛にあふれた花も届けられており，その中には置鮎さんから神子（来場者）に向けたものも！

ネオロマンス・フェスタ遙か“鬼”祭
（11月18日夜の部）

●出演者
置鮎龍太郎（アクラム役）
石井康嗣（イクティダール役）
川村万梨阿（シリン役）
浅川悠（セフル役）
高橋直純（イノリ役）
中原茂（藤原鷹通役）
保志総一朗（永泉役）

●声の出演
桑島法子（ラン役）

●アシスタント
アンフィニ（ユーキ，Kan）

（敬称略）

　開演に先立ち，ステージに現れたのはアンフィニの2人。ネオロマンスのイベントでは恒例となった開演前ライブで「僕でいいなら～Anytime Anywhere～」を歌い，会場を盛り上げた。彼らのパフォーマンスを見たい人は，ぜひ早めに客席に着くことをオススメする。

　開演前アナウンスを担当したのは，ラン（桑島さん）。鬼の一族の仲間となった状態のランは，淡々と注意事項を告げていく。お館様（アクラム）至上主義な説明に，客席からは笑い声が上がっていた。

　ほどなくしてステージに鳴り響く雷鳴。戦闘シーンのBGMが流れ，緊張と期待が高まる中，まず登場したのはイノリ（高橋さん）, 藤原鷹通（中原さん）, 永泉（保志さん）の八葉3人。高橋さんはバンダナを頭に巻き，額には八葉の証となる宝玉をつけるなど気合いたっぷり！

　ここでBGMが変わり，妖しい空気が会場に広がっていく。すると，金髪が美しいセフル（浅川さん），妖艶さすら感じるシリン（川村さん），渋い雰囲気を漂わせたイクティダール（石井さん），そして最後に満を持してアクラム（置鮎さん）がステージへ!!　今回の主役たちの登場に，客席から大歓声が上がった。

撮影/大山雅夫

　アクラムの「さあ神子よ，我がもとへまいれ。そして永遠の忠誠を誓うのだ」という貫禄たっぷりのセリフに，「誓います!!」と思った人も多かったのではないだろうか。
　ちなみにアクラムの衣装は，コーエーテクモゲームスが特別に仕立てたものとのこと。夜の部では肩に黒麒麟を乗せていたが，こちらは過去に舞台で使用したものを再利用したそうだ。

　そして始まったのは，アクラムが大活躍する鬼の一族の日常を紹介する朗読劇。シリアスな内容かと思いきや，スクリーンに映し出されたタイトルは「はじめてのおつかい」。意外なタイトルに，客席からは笑い声と大きな拍手が上がる。

　京の市場で食材の買い出しをすることになったアクラムは，幻術で町人になりすます。しかし仁王立ちで高笑いするなど，明らかに怪しい雰囲気。その様子を心配して，陰からシリンとセフルが見守る構図は，まさに「はじめてのおつかい」だ。

　不安でいっぱいのおつかいは，野菜を買うはずだったのに，結局大量の山芋を持ち帰るという結果に……。「山芋～，山芋～♪」と，アクラムは鼻歌を歌うほどご機嫌だったが，ほかのメンバーはグッタリしてしまう。強大な敵として八葉の前に立ちはだかる鬼の一族の意外な日常は，なんともほほ笑ましい内容となっていた。

　続いて始まったのはライブコーナー。

●楽曲リスト
01「闇夜に孔雀の啼声を聞け」
歌：セフル（浅川さん）

02「韓紅色の疾風になる」
歌：イノリ（高橋さん）

03「儚さと強さのあいだで･･･」
歌：永泉（保志さん）

　トップバッターは，セフル初のソロ曲を情感たっぷりに披露した浅川さん。2番手の高橋さんは疾走感あふれる楽曲をノリノリで歌い，保志さんは優しい歌声を会場に響かせていた。

　そんな三者三様のライブが終わると，全キャスト参加のトークコーナーへ。
　「人生初です！」と，満面の笑みを浮かべる高橋さんが進行を務める中，「イベント秘話」というテーマでコーナーはスタートした。

　ここでは中原さんにスイッチが入ってしまい，「支給されたお弁当を3つ食べる保志さん」「歌の最中にしばらく立ちすくむ保志さん」など，さまざまな保志さんに関する裏話が飛び出した。「僕は肉食なんです」と笑う保志さんに対し，置鮎さんが「肉食っぽいところを見せて！」とリクエストすると保志さんは「ガルルー!!」と肉食獣っぽいセリフ。キャストも観客も大爆笑するのだった。

　続いて2018年2月22日に発売される「遙かなる時空の中で Ultimate」の紹介コーナーへ。担当したのは八葉役の高橋さん, 中原さん, 保志さんの3人。保志さんと中原さんが謎のキャラクター設定＆ハイテンションで内容を紹介し始め，高橋さんは「戻ってくれよー，頼むよー!!」と突っ込むのだった。

　楽しいコーナーが続いたあとは，朗読劇「闇を抱きしもの」へ。神子を手中に収めるため，セフルが八葉に戦いを挑む――といった内容。全キャストが登場するシリアスな展開を，観客は固唾を飲んで見守った。

　2回目のライブコーナーのトップバッターは中原さん。「私は眼鏡祭を目指します!!」と高らかに宣言!!　眼鏡キャラクターが集結したイベントも楽しそうだが，はたして実現するのだろうか……!?　続く川村さんと置鮎さんは，妖艶な雰囲気で観客を魅了。鬼の一族らしく，妖しくも美しいパフォーマンスで会場を盛り上げた。

●楽曲リスト
04「風待ち月に吹く風は」
歌：藤原鷹通（中原さん）

05「氷炎の薔薇の不幸」
歌：シリン（川村さん）

06「終の刻に抱くもの」
歌：アクラム（置鮎さん）

撮影/大山雅夫

　鬼の一族や八葉の普段とは異なる一面を垣間見られた本公演。幕が下りても鳴り止まない拍手に応える形で始まったアンコールでは，鬼の一族の新曲「今宵，地獄の宴よ」がお披露目に！

●楽曲リスト
07「今宵，地獄の宴よ」
歌：アクラム（置鮎さん），シリン（川村さん），セフル（浅川さん）

　置鮎さんがセンターを務め，川村さん＆浅川さんがデュエット。観客とコールアンドレスポンスをしたり，息の合った振り付けを披露したりと，最高の盛り上がりを見せた。

　「次はぜひ石井さんも一緒に（笑）」と置鮎さんがリクエストしたが，石井さんは恥ずかしそうに「間に合ってます」と辞退。いつの日か鬼の一族全員で歌って踊るシーンが見られるだろうか……？

　再び幕が下りたものの，観客の拍手は大きくなるばかり。Wアンコールではキャスト全員がステージに登場し，観客に感謝の言葉と笑顔を送った。

　12月9日と10日には，初代「遙かなる時空の中で」から「遙かなる時空の中で4」に登場した八葉をメインにしたイベント「ネオロマンス♥フェスタ遙か“八葉”祭」が開催予定だ。「遙かなる時空の中で Ultimate」も含めて，シリーズの魅力をまだまだ味わえそうだ。