ニュース
「eBASEBALLプロリーグ」2019シーズン発表会をレポート。大会のスケジュールに加え,レジェンドOB参戦などの変更点などが発表に
本発表会では,「eBASEBALLプロリーグ」2019シーズンの大会スケジュールのほか,セ・パe交流戦やレジェンドOB参戦といった,前シーズンからの変更点などがアナウンスされた。
発表会の冒頭には,主催者を代表してNPBコミッショナーの斉藤 惇氏とKONAMI 代表取締役社長 早川英樹氏が登壇。挨拶を終えると,斉藤氏によって,NPBが「eBASEBALLプロリーグ」に参加した経緯や昨シーズンに関する感想が述べられた。
経緯は昨シーズン中にも述べていた「野球を親しむ若年層を増やそうと考えた」というもの。氏によるとその思惑は見事に当たり,「eBASEBALLプロリーグ」2018シーズンの配信の延べ視聴数は270万回にもおよび,またSNSなどでは「リアルのプロ野球を観戦してみたい」といった感想も見られたという。
その予想以上の反響を踏まえ,2019シーズンではより面白く観戦できるようさまざまな試みを盛り込んだとのこと。
斉藤 惇氏 |
早川氏は,「eBASEBALLプロリーグ」2018シーズンがプロ野球ファンのみならずeスポーツファンの高い関心を得たとし,その要因をリアルのプロ野球 日本シリーズが盛り上がった直後に,そのデータを反映させた形でペナントレースをスタートできたからであると分析した。2019シーズンでは,来場者や配信の視聴者がより楽しめるよう大会運営を行うのはもちろん,要望の多い応援グッズや優先チケットの販売などにも取り組んでいくと語った。
早川英樹氏 |
「eBASEBALLプロリーグ」2019シーズンは,2019年7月にプロテストのオンライン予選を実施し,東西から90名の選手候補が選ばれる。続く8月には,オフライン選考会にて,eドラフト会議に参加するメンバーを選出,さらに9月にはeドラフト会議が行われ,各球団を代表するプロ野球eスポーツ選手を決定するといった流れだ。
11月から翌年2020年1月にかけてペナントレースが実施,同月にはeクライマックスシリーズにてセ・パ両リーグのチャンピオンが決定し,続くe日本シリーズではそのチャンピオン同士が日本一を懸けて腕を競うこととなる。
なお,2019シーズンでは,各球団のレジェンドOBの使用が解禁される。レジェンドOBは強力なパラメータを誇るため,戦略・戦術面に大きな変化が生まれることが期待される。
2019シーズンでは,日本プロ野球名球会が「eBASEBALLプロリーグ」を全面的にバックアップする。会場には,日本プロ野球名球会の幹事である駒田徳広氏が登壇し,「僕は2018シーズンに解説者として参加したが,臨場感,迫力,勝者の喜ぶ姿,敗者の悔しがる姿などはリアルのプロ野球と何ら変わらない。たくさん感動をいただいた」と語っていた。
また,「2019シーズンはレジェンドOBも参戦できるので,リアルでは接点のなかった選手同士が対戦できる。これなら年配の方から若い方まで楽しめる。名球会も全面的に協力し,盛り上げたい」との意気込みを見せていた。
駒田徳広氏 |
会場では,名球会の王 貞治氏から寄せられたビデオメッセージも上映された。王氏は,「eBASEBALLプロリーグ」を“頭脳的な野球”と表現し,プロ野球の新たな楽しみ方の1つだと評していた |
元東京ヤクルトスワローズ監督で解説者の真中 満氏が,「eBASEBALLプロリーグ」の応援監督に就任したことも発表。任命式では,斉藤氏から真中氏に応援監督の帽子が贈呈された |
2019シーズンの新たな取り組みや変更点も発表された。実際のプロ野球同様に,セ・パの交流戦(セ・パe交流戦)を開催が予定されているそうで,大会の会場は広島になるとのこと。
各チームは,1球団4名と登録選手の枠が拡大する。ただし,各カードに出場できるのは2018シーズン同様3名となっており,各チームとも選手各自のコンディションや相手チームとの相性を踏まえた出場選手の選定が求められることとなる。
各球団が2018シーズンで契約した選手の中から,最大2名まで継続契約できる制度が設けられる。すなわち,各球団とも最低1人の選手を手放すことを意味しており,球団間の戦力の均衡化が図られることとなる。
またこの制度の確立に伴い,eドラフト会議では,継続契約選手が少ないほど,優先的に指名権が与えられることも発表された。
01:継続契約をしなかった選手の処遇も明かされた |
2019シーズンの始球式は,斉藤氏がピッチャーを,2018シーズンで活躍した埼玉西武ライオンズの緒方寛海選手がバッターを務めた |
発表会では,2019シーズンの見どころを問われる場面もあり,斉藤氏は「リアルとデジタルがミックスアップしたプロ野球にぜひ親しんでほしい」「デジタルでしかできないOB選手と現役選手の組み合わせや,e交流戦によってますます楽しくなっていく」と語っていた。
また,早川氏からは「2018シーズンは会場に入りきれない程の来場者が集まり,また配信もOB選手による解説が非常に好評だったことから,2019シーズンはより配信視聴の拡大を図りたい」とのコメントもあった。
さらに今後の展望として,斉藤氏は「引き続き野球に親しむ人を増やす施策を展開したい」とし,「とくにeBASEBALLでしか実現できない世界大会にも取り組んでいきたいと」期待を述べた。
早川氏は,「プロ野球の幅広いファン層を活かし,eBASEBALLを大きく発展させていきたい」と話して発表会を締めくくった。
「実況パワフルプロ野球2018」公式サイト
- 関連タイトル:
実況パワフルプロ野球2018
- この記事のURL:
一般社団法人日本野球機構承認 日本プロ野球名球会公認 (公社)全国野球振興会公認 プロ野球フランチャイズ球場公認 ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2017年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。 データ提供:共同通信デジタル データは(株)共同通信デジタルが独自に収集したものであり、公式記録とは異なる場合があります。 提供情報を手段を問わず、いかなる目的であれ無断で複製、転送、販売等を行う事を固く禁じます。 (C)Konami Digital Entertainment